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福島第一原発事故の危険性をゴール指向分析で導出する その2

2011-06-20 18:25:20 | そのほか
 福島第一原発事故の危険性をゴール指向分析で導出する その1では、東京電力の経営計画を単純にゴール指向分析しても、福島第一原発の問題が見抜けないことを指摘した。

 これはなぜか?

 ゴール指向の分解は、網羅的ではないことに起因する。

    災害に強い原発ができている

 のサブゴールに

  ・柏崎刈羽が復旧している
  ・耐震補強工事ができている
  ・安心安全になっている
  ・災害発生が防止できている
  ・情報公開できている

 の5つがあがっているが、これは、レベル的におかしい。
 「柏崎刈羽が復旧している」を除いては、すべての原発にいえることだが、
 「柏崎刈羽が復旧している」は、柏崎刈羽にのみいえることである。

 本来、これらをチェックするとしたら、

◎災害に強い原発ができている
              柏崎刈羽 福島第一 福島第二  東通 
耐震補強工事ができている
安心安全になっている
   免震重要棟ができている
災害発生が防止できている
情報公開できている



のような、マトリックスで考えるべきである。




そこで、ゴール分析をするとき、このような拘束をつける。

・名詞が出てきた場合

  ・まず、それが示す具体例を挙げられる場合は、例を全部挙げ

・その上で、その名詞の部分を示すもののゴールがあれば、それを挙げていく

とする。

そうすると、こんな感じになる。


柏崎刈羽と福島第一だけやった。





この図をみると、今回の事故は、

「福島第一の災害が防止できている」

というところにあったのではないか?と考えられる。
(つまり、実際には出来ていない)
また、その後、情報が公開されない問題は、

「福島第一が情報公開できている」

に問題があり、実は

「柏崎刈羽が情報公開できている」
「福島第二が情報公開できている」

とか

「東通の災害が防止できている」
「東通が情報公開できている」

については、問題はないの?

ということにも気づく。




気づくんだけど、

「福島第一の災害が防止できている」

ということに問題があるのと、
今回の電源がないという話までには、まだ遠い。
もう一工夫が必要になってくるような気がする。

それについては、また今度。

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