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人月単価70万の上か下かを分ける例を、猫を電子レンジに入れた時で考える

2016-11-12 15:12:19 | Weblog
SEの単価は、普通1本値(SE全体で何人いくら)という形で
見積もると思うけど、国などの積算データではSE1とSE2と
分かれているように、実際には、大きく2種類に分かれる。

この2種類は育て方もちがうし、考え方も違う。
SE1でしかできない仕事にSE2の人間を貼り付けると、
しっかりうつ病になる(逆は、飽きられて会社辞められる)。

で、昔はこのSE1とSE2の切れ目が70万前後で、
これより上を出すとSE1レベルが集めやすく、
70万より下にしか出さないと、SE2が増え出す
傾向にあると思う。

このSE1とSE2、定義的には

SE1:要求仕様を受けて、概要設計(基本設計、外部設計)を行う
SE2:詳細設計・実装を担当する

となっている。主にSE1が設計の枠組みをつくり、
その枠組みに沿って、SE2がシステムに落とし込む感じ。




ただ、この定義だけでは、SE1とSE2の考え方の違いがわかりにくく、
教育をどうすればよいのかが見えてこない。
・・・んだけど、この区別、はっきりつく説明例をみつけた!

【例】

電子レンジに猫を入れて、猫を死なせた人が損害賠償を
求めてきたので、猫を電子レンジに入れないように、
マニュアルに記載してほしいといったとき、

SE2:マニュアルに「電子レンジには、猫を入れないでください」と言われたとおりに書く

SE1:マニュアルに「電子レンジは、食品を温める目的以外には使用しないでください」と書く

【違い】

SE2:同じ理屈で、犬をペットに飼っている場合
   「電子レンジには、犬を入れないでください」
と書くことになる。さらに鶏をペットに飼っていた場合
   「電子レンジには、鶏を入れないでください」
と書くことになると・・・チキンの料理は作れないことになる。

・・・ロジック崩壊するが、こうなると何もできないので、
お客さんに「考えて仕様を出してくださいよ!」と怒りだす。

SE1:同じ鶏でも、ペットは食品ではないので、

「電子レンジは、食品を温める目的以外には使用しないでください」

 の文を変える必要がない。だから、ロジック崩壊しない。

【2人の差】

SE2:言われたことをやる=お手伝い
  →はっきり言って、その程度であれば、ネットで調べてそのままやれば、
   お仕事になるような人たち。
  この人たちは、今は60万円台もらえているかもしれないけど、
  将来的には、一般派遣(データ入力・ファイリングなど)とおなじくらいまで
  下がっても不思議ない(時給1500円、見積もり提案40万くらい)

SE1:言われた状態を作るためには、なにをしたらよいかを考える
  →自分の知っている技術を使って、言われた状態を作ることを考える

【SE2がうつ病になるケース】
 上記のように、言われたことをそのままやると、ロジックが崩壊するようなケース
 言われた状態を作るためには、言われたこと以外でもできることがあるという
 発想がないため、ロジック的にできない方法で頑張ってしまう
  上記の例だと
   「電子レンジには、ペット目的の鶏を入れないでください」
  水平展開して・・・
   「電子レンジには、ペット目的の犬を入れないでください」
   「電子レンジには、ペット目的の猫を入れないでください」
       :
       :
 この作業は終わらないというか、こんなことやり続けていたら、心が折れる・・・

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