ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

なぜパッケージソフトは海外進出できず、ソーシャルゲームはできそうなのか?

2012-03-30 13:43:45 | Weblog
 玉井先生筑波での講演で、「パッケージソフトは海外進出できない」理由について、いろいろ議論していたけど、
ちょっと論点がずれている気がしたので、パッケージ会社に長くいて、今はいないウィリアムのいたずら様が、その
理由を書いてみよう。

 理由は、いくつかある。

■(1)コンピューター化するビジネスモデルが、アメリカ発の場合、どうしても、アメリカ産ソフトになる。

 たとえば、DTPソフトの場合、国内でどんなにDTPソフトを作っても、
 最近は、「世界で同時に出版」とかいう場合もある。
 このような場合、世界的にビジネスを仕掛けるアメリカが、自国のソフトを
つかって、ビジネスモデルを組み上げ、それを世界にばら撒く。

 つまり、世界的にパッケージソフトを売るためには、そのパッケージソフトがサポートする
業務が、世界的になっていなければならない。
 日本は、ビジネスにおいて(製造業ではない、金融、流通などのビジネス)、世界をリード
するほどには、なっていない・・・(超大国なのに  ;_; )


■(2)そもそも、世界的にソフトを売るために必要な、金が用意できない。

 世界中に売るには、100万本くらい売る必要はあると思う。
 1本1万円だと、100億円の売り上げ。
 荒利益20%だとして、20億、とりあえずお金がかかる・・
 (1本も売れる前に・・・)

 まったくの新分野にたいして、「20億投資して(^^)v」と銀行さんにいっても、
お金を貸さないし、大企業にいっても、投資として通りにくい。
 もし、通したい場合・・・「アメリカでは、こんな事例があります」といって話を
もって行かないと。。。

 つまり、カネを出す人間(銀行、大企業など)は、日本発の世界的なソフトを出す
リスクをとりたがらない。

■(3)さらに、そこまでしてまで、儲けようという人がいない。

 世界的なビジネスをするには、リスクがあって、めんどっちい。
 そこまでするなら、日本でそこそこ儲けたほうがいい。
 たいてい、「パッケージソフトは海外進出するべきだ」という人は、大学の先生やお役人さんといった、自分では「するべきだ」といっても、やらない人たち。
 実際にやるとなったら、めんどっちいい。




 Rubyが成功したのは、

(1)Rubyの言語に、ビジネスモデルはない・・・
(2)Rubyを広めるのに、お金がかからなかった
(3)Rubyを広めたい人たちがいた(まつもとさんに限らず)

 なので、おなじように、上記3つの条件が揃えば、世界的に広まる可能性がある。

 ということで、ソーシャルゲームを考えると・・

(1)がちゃ、出会い系などは、日本発のビジネスモデルになりうる
(2)DeNA,グリー、カネはいくらでもありそうだ・・・
(3)ソーシャルゲームの会社は、海外進出をねらっているのでは・・・

というように、ソーシャルゲームは3拍子揃っているので、日本発、世界へ、ということになるかもしれない。

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