ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

中堅の駄菓子屋さんって、ないでしょ。グローバルな駄菓子屋さんって、想像できないでしょ?

2020-11-09 08:15:19 | そのほか
知識を一人で持っていても持ち腐れだし、それが社会を激変させてしまうほど重要な知識なら、共有すべきだと思う。
とくにこのブログはコメント禁止なので、炎上しないのだから・・・

というので、中小企業診断士や「日本で」経営学修士をとった人なら当たり前に知っていることなのだが、
一般の人には気が付かない、
しかし、今、みんなが気が付かないと、日本が大変なことになってしまう知識を、
ここに書いてしまおうと思う。




それは、
菅総理のいう、

「中小企業は中堅企業になって、効率化を追求し、グローバル化させる」

という考えは、中小企業をつぶすだけでなく、
地方経済を二度と立ち上がれなくさせるほどの衝撃を与え
たぶん、この政策をとったら、
中小企業、地方だけでなく、日本経済全体が立ちいかなくなるほど、
今となっては間違った考え方である

ということ。

この考え方は、20世紀の昭和の時代、科学や工業中心の
「ものづくり」中心のときに言われたもので、

合理化、効率化して、お金を儲け、規模を大きくすることが
豊かになる、幸せになることだ

と「信じていた」時代のこと。

この結果、規模を大きくしすぎると、日本国内では治まらないので
海外進出し、グローバル化することになる。

当時(20世紀後半)は。この考えでうまくいったことが
多かったため、いまだに信じている人が意外と多い
(アメリカ的な発想なんだけど・・・日本でも大企業出身者
 に多く、診断士にも20年以上前に大学出た人など、まだまだ
 信奉者多いかなあ?)




この考えは、以下の思考実験すれば、間違いであることがわかる

中堅の駄菓子屋さんって、ないでしょ。
グローバルな駄菓子屋さんって、想像できないでしょ?

上記の考え方だと、「だから、駄菓子屋さんはだめで、
コンビニに業態変更すべきだ」となるんだけど、
駄菓子屋さんがなくなることが、駄菓子屋さんにとっても、
地域にとっても豊かなことかというと・・・

それはちが~う。ってことになる。

そう、産業の一部によっては、効率をもとめてはいけなくて、
効率悪くても継続することが必要なものがある
(どういうものが、そういうものかというのは、このブログの
 最後のほうに書く)




では、このように効率化を求めると、どういう結果になるか
というと・・・

地域の商店街、魚屋さん、八百屋さんさんなど、個々のお店を
やっているのは非効率なので、スーパーを1個立てればよい
となる。そうすると、商店街は廃業していって(シャッター商店街)
魚屋さん、八百屋さんはスーパーに勤めだす。

でも、地域の人の購買力には限界がある。大都市との売り上げとは
比べ物にならない。そこで、不景気になると、そのスーパーは、
不採算店なので、閉店ということになる。

さあ大変!スーパーが閉店になったからといって、
商店街が元に戻るわけない。廃業した魚屋さん、八百屋さん
はすぐには再開できない(というか、借金して設備直したり
仕入れることになるから、ずっと再開できない)

結局、そこの商店街は復活せず、地域は衰退していくことになる。
そして、みんな大都市に移る・・・んならいいけど、年寄りは
移れない。そこで、年寄りは年金、ないし生活保護になる。
こういう人たちは贅沢しない。消費は減っていく。

消費が減っていけば・・・大都市でも、大企業でも困ってくる。
日本経済は衰退する。




今、国の考え方は、いまでも菅首相のいう

「中小企業は中堅企業になって、効率化を追求し、グローバル化させる」

なんだけど、、最近は、たしか
冨山和彦氏が確か言っていたと思うけど、企業を2つに分けて考える

企業拡大・グローバルを目指す企業
ドメスティック(国内)、地域を市場とした地域産業

ウィリアムのいたずらは、冨山和彦氏の考えをさらに発展させ、
後者を2つに分ける。

企業拡大・グローバルを目指す企業→大企業

ドメスティック(国内)、地域を市場とした地域産業
   地域企業→バス会社など
   家業・生業→駄菓子屋さん、八百屋さん

駄菓子屋さんなどの家業は、生産性や効率ではなく、続けることが大事になる。ゆっくりとした時間の中で、昔ながらのお店が、豊かな時間を創造し、経済を回していく。

一方、地域経済を担う、地域企業は合理化がポイントになる。バス会社などは無駄を省き、地域産業に貢献していく・・・が、ぼろもうけして地域外に出ていくことを目指す必要はない。

そして、今までの大企業を中心とした、企業拡大・グローバルを目指す企業がある。でも、地方で、これを目指す会社は少なく、家業生業の会社がこれを目指してしまうと、不景気の時に過大な投資で倒産する。「はれものと中小企業は大きくなるとつぶれる」というやつ。

今、家業・生業レベルの会社(飲食店とか)がコロナでやばいという話であって、その会社に中堅企業とか、効率求めると、つぶれる企業が続出してしまう・・・ことを深く説明したいけど、時間がないので、今回はここでUPします!



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