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認知症の利用者さん

2008年10月24日 | 介護
お昼まであと少しという所で「私の履物はどこ?」と、来た!

気分が落ちてしまい不安定な状態のサインなのだ。
我々も随分と勉強させていただいたが、気分が落ちてしまうのを阻止できない事はまだまだある。

一度目は、若い男性Tくんが、付き添って出かけた。
ほどなく二人は笑顔で帰ってきた。利用者さんはご機嫌!
ニコニコ顔をテーブルへご案内しお茶を飲んで一息。
すぐに入浴準備をして、ニコニコ顔の利用者さんをお風呂へご案内。

ところが、2分と経たないうちに、脱衣場から出てきて誰かをお探し。
スタッフ全員をくまなく見て回るが、誰を探しているのか解らずじまい。
そして、「私は帰る!」と。

ここは慣れたもので、「帰りましょ。」と一緒に外へ。

「途中までお送りしますね」と付いていくのだが、「私の家はどっち?」と聞かれる。「こっちじゃないですか?」ととりあえず外へ。
私「天気良くなりましたね」
利用者さん「そうね~」  ←ここで既に気持ちが切り替わっている?!
私「こっちに行きましょうか」
利用者さん「どこ行くの~?」
私「こっちにご飯食べる所がありますから行きましょ」
利用者さん「私お金持ってないよ」
私「私が持っていますから大丈夫ですよ」
利用者さん「そーお?じゃ行ってみようか」
デイの周辺をぐるりと回り、元の場所に。

私「ご飯食べられますか~?」 中から「はーい!」と返事があり、デイの中に入ると、利用者さんは始めて来たお店かと周りを見渡し案内されるまま元の席へ。
丁度お昼の時間になった。

利用者さんは楽しみのご飯を食べて、いつものデイサービスの生活に戻られた。
コメント
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