社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

外大の社会人入試

2007年05月01日 | 大学




大阪外大では統合に伴い夜間主コースが廃止されたので、自動的に推薦入試・他大からの編入試験・そして社会人入試がなくなりました。当ブログの趣旨のひとつに、世の中に数多いる社会人の再チャレンジを応援することが含まれていますので、今更ながら自分の経験した入試の一連の流れを書いておきますね。

2006年の9月頃、ふと「あ、あれ食べよ」みたいなノリで「あ、大学行こ」と思い立ち、現役時代に行きたかった大阪外大の入試要項を見ていたら「社会人特別選抜」なんていう自分におあつらえ向きの枠が用意されてたので願書を請求しました。

本当に出願するかどうか迷いながら会社の人に「大学もう一回行きたいねんけど…」とムニュムニュ相談したら、ありがたいことに最後の一押しをいただき出願に踏み切ることが出来ました。

出願にあたって用意しないといけないのは高校が発行する調査書。これをいちいちとりに行くのが面倒くさいんですけど、これさえ乗り切ればあとは出願書類に記入するだけ。

出願書類には「志望理由」「今後の展望」を書かせる欄があり、それぞれ3百字程度のスペースがありました。ここは自分の思ったことをただ書いただけですが、書いた内容を控えておくことをお奨めします。

というのも現役時代に他大の入試の面接試験を受けたときに、ちょうど試験日が出願日の数ヶ月後ということもあり「志望理由」「今後の展望」ともに何を書いたのか忘れたまま白紙状態で臨むことになったのです。その面接が圧迫面接で細かいところをいちいち突っ込んでくるので、一休ばりの頓知で躱すしかなくヒヤヒヤしたんです。(結局試験はパスできましたが)

出願してから外大側から電話があり「調査書と願書に記入してある高校の卒業年次が違うんですけど」と突っ込まれましたが、調査書の方が本当で願書の方は書き間違いのウソです、と説明したら納得いただけました。直接合否には影響がなかったということですね。

試験日は出願から約2週間後、推薦入試と同じ日程で行われました。1列4名の机10列ぐらいの教室だったので、社会人選抜の総受験者は単純計算で40名です。学科も語科もみんな一緒の受験でした。ちなみにスペイン語は自分入れて4名。

他の受験者の皆さんがちゃんとした格好で試験に臨まれていた中、何を考えていたのか自分でも分かりませんが、ボクは真っ黄っ黄のユニクロフリースに破れたタイトパンツをはいて行き、自分の浮いてる加減に気付いて大いに嘆きました。

まずは小論文、持ち時間40分。「グローバリゼーションの時代において大学で学ぶことの意義を8百字で述べなさい」テメーが考えろよと思いつつ当たり障りのないように「異文化コミュニケーションにおける摩擦が…」とかなんとか適当にスペース埋めました。教室が寒く手がかじかんでいたのでとにかく書いた字が汚かったように覚えています。

英語の試験問題は推薦入試と同じ問題で、大問が3つ、うち2つが読解、残りが英作文でした。読解の方は今読んでみても4割ぐらいしか意味が分かりません。いや、試験準備期間2ヶ月しかないのにろくに勉強もせず、2ちゃんねるばっかり見てたのに4割も意味が分かるのは大したもんです、エッヘン!

英作文は仮定法過去を使うのは見破れたけど、scholarship(奨学金)という基本単語が浮かばずmoney for studyingと書いたり、かなりトンチンカンな答えだったように思います。

続いての面接では予想通り「志望理由」と「今後の展望」を訊いてきたので、願書とまるまる同じ答えだと「コイツ暗記しとるな」と思われますので、多少用語を換えて説明しました。スペイン語の国に行ったことはありますか?とかどういうことがしたいですか?と訊かれたので、正直にメキシコの遺跡を生で見たいとミーハー全開で答えました。

合格発表は試験から2週間後の金曜日でした。大学に張り出されている番号を見に行くのは心臓に悪いし、平日は仕事があるし、そもそも受かる気がしなかったしの三段攻めだったので、合格番号を郵送してくれるレタックスで合否を確認することにしました。

仕事を終えて家の玄関に入るとレタックスが一通。でも入学手続書類が入ってるような封筒は無いしレタックス自体も薄っぺら…不合格だな、確信しました。

不合格と分かっている書類を確認するってものすごいエネルギーを必要とします。合格番号一覧にイヤイヤながら目を通すと…スペイン語1名だけかよ……あ、自分の番号!受験票で受験番号を念のため確認します。やっぱり自分の番号!!ちょっとだけ泣きました。

自分が合格できたのは
1.受験しようと思いつくことができた
2.周囲の一押しがあった
3.書類の不備を特に問題視しない大学側のおかげ
4.変な服装を特に問題視しない大学側のおかげ
5.高校の成績が悪くなかった

最後の項目は重要だと思います。ロクに勉強しなかった割に要領は良かったのである程度の成績はキープしていたのです。自分は他の受験生に較べて入試の出来が良かったとはまかり間違っても思いません。おそらく「高校の成績が良い→まじめ→大学でもちゃんと勉強する」という判断で合格したんじゃないかなと思ってます。

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