水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

まず告れ!(2)

2022年02月19日 | 学年だよりなど
1学年だより「まず告れ!(2)」


 フラれたらどうしよう、負けたらどうしよう、不合格だったらどうしよう……。
 失敗することが不安だったら、最初からプランB、プランCをつくっておけばいい。
 この作業は、気分を上げる方向性にはたらくだろう。
 行動しないで心配ばかりすると、失敗のイメージトレーニングになってしまう。


~「フラれたらどうしよう」と「失敗」のイメージトレーニングをする人には、ノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンは、不安や恐怖の源となる物質。つまり、「フラれたらどうしよう」と思って告白する人は、ホラー映画を観た後のような表情をしているわけです。表情がこわばったような感じですね。どう見ても幸せそうには感じられない。そんな人とは、誰もおつき合いしたいとは思いませんから、告白は失敗に終わるのです。
 この“「失敗」のイメージトレーニングをする人は失敗しやすい”、という法則は、恋愛に限らずスポーツ、ビジネス、すべての人間関係において当てはまります。 ~


 オリンピックに出場している選手たちは、試合に勝つ自分、技が成功する自分を徹底的にイメージトレーニングしていることだろう。
 想像もできない量のトレーニングを積み重ね、何年間も食事や睡眠の管理を行いながら生活しし続けたうえで、勝つイメージしか持たずに試合に臨んでも、叶わない夢がある。
 全参加者におけるメダリストの比率を考えると、ほとんどの夢は叶わないとさえいえる。
 それに比べたら、われわれレベルの負けとかフラれるとか何でもないではないか。
 失敗したところで、命までとられるわけではないし、そもそも誰も注目していない。


~ 前回の記事では、一流大学を卒業して、一流企業に就職したのに上司に叱られてメンタル的に凹み、1ヵ月で退職した人のエピソードを紹介しました。いささか乱暴な言い方になりますが、そんな人も3回くらい失恋経験を繰り返せば、会社を辞めることはなかったでしょう。
 失恋はメンタルを強くする。だから、今すぐ告白して、フラれたらいいのです。たった一度の失恋でも、メンタルは強くなります。それは、人生においてものすごい財産となります。ですから、10回以上は告白して、10回くらいは失恋したほうがいいのです。
 いや、「3分の1の成功率」からすれば、10回のうち3回以上は成功するかもしれない。仮にフラれたとしても「メンタルが強くなる」という、はかりしれないメリットを享受することができるのです。 (樺山紫苑「読むエナジートーク」週刊FLASH)~


 昨夜カーリングの吉田知那美さんが、「たくさんのミスや失敗がわたしたちの強みになっている」と語っていた。逃げずにチャレンジすると失敗できる。失敗こそが強いメンタルをつくる。
 「まず告れ!」の法則の正しさは、オリンピックでも証明されている。
コメント
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