学年だより「高望み」
高校に入ってからの一年間を早いと感じたか、やたら長かったか、感じ方は人それぞれだろう。 一年間で何をなしとげたかと考えるとき、正直あんまり変わってないなあと実感する人の方が多いかもしれない。しかし、客観的に見ると、みなさんはだいぶ成長している。 身体的にも、精神的にも。多くの人の顔が順調に「おっさん化」しているのだ。「え? いいです、おっさんにならなくたって」と思うかも知れないが、これは象徴的な表現であり、顔つきが少し大人びてきた、打たれ強そうになってきたということだ。入学したばかりの一年生と見比べると、その差は顕著だ。16歳から17歳、18歳という年代は、それだけ変化の大きな年頃だと言える。もちろん、変わり方は人それぞれだ。
~ 「そもそも、電車の中で同世代が勉強しているところを見て、何も感じないヤツはだめだ。 東大受験など、問題外! あいつに負けられない! 自分も勉強しようと思うヤツが受験で勝つ!」 (三田紀房「ドラゴン桜2」モーニング2019年4/19号) ~
「東大受験」の場所に自分の目標を入れてみて、多くのライバルたちを思い描いてみればいい。 目標に向かって努力する同世代を目にして、何も感じずにゲームをやっていられる人の顔つきと、「しまった、やらなきゃ!」と思い直す人との顔つきとは、大きな違いがある。入学した頃の幼さが残る顔が徐々にだらしなくなっていくのか、精悍な男の顔になろうとしていくかの違いとなって現れる。 高校2年生という時期は、この二方向の差が開きやすい。男子の顔を変えるのは、蓄積された知性とチャレンジの経験だ。チャレンジしようとするメンタルが促す男性ホルモンの分泌が、顔つきを変えていく。大学に入った直後に中学の同級だった女子と3年ぶりに再会して、「うそ。素敵 … 」と見直させるくらいには変わる。
変えるためにはチャレンジする必要がある。チャレンジとは高い目標を設定し、その目標に向かって行動することだ。すべての面で、みなさんはもっと「高望み」していいと思う。勉強面で考えても、小学校、中学校と努力の限りをつくして勉強し、やっと川東に入学したという人は少ないのではないか。むしろそれほどちゃんと勉強はしていない、勉強のやり方を知らないまま何となくここにいるという人の方が多いようにも一年間見てきて感じる。だとすると、ほとんどの人は、とんでもない伸びしろを持っているということだ。それをムダにするのはもったいない。「高校生活残り1年!」ぐらいの気持ちで2年生を過ごしてみれば、3年になった時「高望み」が全然身近になっていることに気づくことだろう。