保護者懇親会のとき、ご兄弟で本校サックスパートのWさんが、松本市(私的)三大おいしいものの話にふれてくださった。
先生、駅前に「こばやし」というお蕎麦やさん行ってことありますけど、そこのことですか。
そうです、同じ系列です。本店はもう少しお城に近いところなんですけどね。より雰囲気がいいですよ。
そばどころで知られる信州松本には、全国に名をとどろかす有名店がいくつもある。
こばやしさんも老舗有名店だが、とんがってないし、えらそうでないので、実に落ち着けるのだ。
以前、親戚のちびちゃんたちと行って、おそば以外のもあれこれ頼んだことがあって、その時食べた山賊焼きもおいしかった。鶏の唐揚げのことを松本ではこう称する。
ふつうの唐揚げとの違いは何か、どうなったときに山賊焼きというのか、その定義はしらない。
形状的には、鶏ももの一枚肉を揚げてある点だろうが、絶対条件ではないような気もする。
味は、それこそお店によって違うだろう。ふつうに鶏の唐揚げといってもお店によって味が異なると同じで。
でもなんでかわるんだろ。鶏の唐揚げなんて、そんなに作り方に差があるわけではないはずなのに。
自宅で作っても、まったく同じ味のものができることはない。
同じ曲を同じメンバーで演奏しても、毎回異なる演奏になるのと同じことなのだろう。
研究熱心な私は、山賊焼きらしい味を再現してみたい気持ちがやまず、研究開発を重ねた。
現時点での結論はこうだ。
ふつうに鶏唐揚げを作るように準備する。
お酒、醤油、ショウガ … 。自分はニンニクはいれない方が多い。
そこにお味噌を投入する。信州味噌ならなおいいのかもしれない。
片栗粉をたっぷりめにつけて、からっと揚げられれば、ある不思議、これって山賊じゃね? と言えるぐらいになった。
いつもはいない楽器が入ったときに、あれサウンドがちがう? ってなるくらいに。