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Chateau Cos D'Estournel 2004

2009-03-01 08:21:32 | フランス・ボルドー

Chateau Cos D'Estournel 2004

シャトー・コス・デストゥルネル (メドック地区サンテステフ村・第ニ級)

東洋風パコダをデザインした異国情緒あふれる建物を持つシャトー
 ラベルに描かれる東洋風のシャトーで、98年までの所有者であったブリュノ・プラッツ氏もここに暮らしていました。名醸シャトーといえどもオーナーがシャトーに住まうことは珍しいですが、彼は畑つくりからワインの醸造に至るすべての工程を自分自身で管理し、常に期待を裏切らないワインを造ってきました。現在、第二級といえども第一級に勝るとも劣らないシャトーです。


ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 ブリュノ・プラッツの心のこもった指導のもとで、コス・デストゥルネル(驚いたことに、コスはsを「ス」と発音するのだ)はサン=テステフのなかでは最高の評価を得るまでになった。1982年以降、ここのワインは次から次へと当たりが続いており、ほとんどのヴィンテージで、メドックで最上のワインを生産するのではないかと期待できる。このシャトーは東洋風のパゴダのような外観で、ポイヤックとの村境のすぐ北、その著名な隣人ラフィット=ロートシルトを見下ろす丘の背にある。メドックものにしては珍しく、コスはブレンドに使うメルロの比率が高い(40%)ことと、新樽を使う比率が高い(60%~100%)ことで他と一線を画している。このメルロの比率はオー=メドックでは最も高い部類に入り、コス・デストゥルネルの最近のヴィンテージに目立つ、肉付きのよい、豊かな舌触りという個性を生み出している。

 経営者であり所有者でもあるブリュノ・プラッツは、新しいワイン技術を取り入れることに関しては前衛的だ。このシャトーは、ボルドーのメジャーなシャトーのなかでは数少ない、樽熟成の前と瓶詰め前の2度濾過(ろか)処理することを金科玉条としているシャトーのひとつである。ただし、プラッツは考え直そうとしているのかもしれない。1989年の瓶詰めの前には2度目の濾過処理を省略する決定をしている。その成果はおのずと明らかである。1950年代、1960年代とモンローズの後塵を拝してきたコス・デストゥルネルは、1980年代に入ってボルドーで最も人気の高いワインのひとつとなったのである。コス・デストゥルネルは、たとえば1993年、1992年、1991年といった難のあるヴィンテージで特に成功してきたことにも注目しておきたい。

平均年間生産量:30万本
畑 面積:64ha、平均樹齢:35年、密植度:9000本/ha、平均産出量(過去5年間):50hl/ha
育て方:ブドウは手摘みで、ワインづくりは伝統的な手法。発酵は約3週間。ワインをオーク樽に移すのは発酵槽でマロラクティック発酵が完了した後。1997年、プラッツ氏は初めてマロラクティック発酵を100%、樽としては小ぶりのオーク樽で行うことを決定した。ヴィンテージによって、新樽の比率は60%から100%の間で変化する。清澄処理も濾過処理も行われる。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー40%
(宮武酒店より)




産地 サンテステフ
タイプ 格付け:第2級 赤ワイン/フルボディ(重口)
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ38%、カベルネ・フラン2%※ヴィンテージにより異なります。


2004年のボルドーを代表するワインの一つになるであろうこの年のコス・デストゥールネルは、所有者のミシェル・ライバーとワインメーカー、ブリュノ・プラッツの努力の賜物である。濃いルビー/紫色をしたこのワインは甘いタンニン、傑出した豊かさ、そして信じられないフィニッシュへと続きます。ワインアドヴォケートより抜粋。
パーカーポイント92点!
インポートリカーショップより)



シャトーのHPはこちら



LIQUOR WORLDさんより、オークションにて落札。8500円。


抜栓日:2013年3月27日
コルク:しっかりとしたコルク。47mm。ワイン名、Vintage、シャトーのデザインが刻印されていました。
液漏れ:染みなし。液漏れなし。
グラス:オープンナップ・ユニバーサルテイスティング40タイプを使用。

色:濃いルビー。深みがあります。
エッジ:しっかりと色づいています。
脚:結構な粘調度。グラスからとろ~っと脚が降りていきます。とても綺麗。
ディスク:けっこう厚みがあるようにみえます。

香り:抜栓後20分くらいおいてからグラスに注ぎます。注いだすぐにはそんなに香り立ちませんが、10分後くらいからスミレ、ブラックチェリー、カシス、キノコ出汁の香りがします。スワリングでハーブ、青野菜。透き通るようなニュアンスです。しかし時間とともにこれらの香りにバニラ、ラズベリーの香りが混ざってきました。透き通るニュアンスは全然変わりません。ん~良い香り。
2日目、最初杉の木の香りがしたけど、徐々にバニラ香がしてきて、そのあとまた昨日と変わらぬ香りになった。そして2日目なんだけど、ぐらすから香りが溢れて来ました。力あるなぁ~。
 
タンニン:しっかりとしていますが、渋くなくまろやか。
 
味:のっけから濃厚な味わい。ネクターのような濃厚さ。珈琲のような味わいとほどよい酸が相まって隙間ない味わいになっています。一口飲んだ後、「おっ、おいしい!」と思わずつぶやいてしまいました。ボルドーが苦手のママちゃんも、「これは美味しいわ!」と言っていました。しかもアフタもけっこうながい。これはワイン単独でももちろん大丈夫だし、食事と合わせても全然いけちゃうと思います。ん~幸せな味わい。約半分を残してハーフボトルに移し保存。
2日目、味わいとしては殆ど変わらず、むしろかどが取れて濃縮された感じになっています。インキーなニュアンスも現れています。ふっくらと豊かな感じ。