個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Gevrey Chambertin Bruno Clair 2004

2008-12-31 09:43:16 | フランス・ブルゴーニュ

Gevrey Chambertin Bruno Clair 2004

Bruno Clair
ブリューノ・クレール

クレール・ダウの孫であるブリュノは相続問題が表面化し始めた78年に自身のドメーヌを発足させ、両親や兄弟の援助を受け徐々に葡萄畑を広げる事に成功。
今日ではかってのクレール・ダウに劣らぬ評価を得ている。
ここのジュヴレは熟成によって真価を発揮するようなタンニンとスパイシーな味わいがある。
伝統的な味わいの残る筋肉質で力強いブルゴーニュワイン。
(古武士屋より)
 

 
ドメーヌ・ブリュノ・クレール

Domaine Bruno Clair (Marsannay)
マルサネ・ロゼを世に送り出した伝説のドメーヌ、クレール・ダイユの後継ドメーヌ。ジュヴレイ、マルサネ、サヴィニーに樹齢100年におよぶ古樹の銘畑を多く所有!

ドメーヌ・ブリュノ・クレールは、表面上では1986年に当主であるブリュノ・クレール氏により、マルサネ村に設立されたドメーヌということになる。しかし、このドメーヌを語る上でドメーヌ・クレール・ダイユの説明を欠かすことは出来ない。ブリュノ氏の祖父にあたるサントネイ村のジョセフ・クレール氏が、マルサネ村のダイユ家の娘と結婚し、ドメーヌ・クレール・ダイユを1919年に設立した。

ジョセフ氏の長男ベルナール氏(ブリュノ氏の実父)の代に相続問題が起こり輝かしき銘畑は細分化された。その一方で、1978年にブリュノ氏は自らのドメーヌを設立し、相続問題で分裂した一族の数人を説得し、会社組織化して86年に現体制に至る。栽培は、70年代にいち早く化学肥料を導入しながら、数年で疑問を感じいち早く使用をやめた後は、リュット・レゾネ法で最小限の有機肥料を使用するのみ。摘芽を厳しくし、摘房は時に行うが避ける傾向にある。

全般的に古樹が多く自然と低収量となる。また、収穫時の厳しい選果作業により、さらに収量は下がる。醸造は醸造学校時代の同級生であるフィリップ・ブリュン氏の協力のもと、赤ワインは開放式の大樽、白ワインはピエスやステンレスタンクを用いて天然酵母により発酵させる。低温マセラシオンは行わないが、収穫したブドウを冷やす作業は適宜行う。また、ピノ・ノワールは一部のみ除梗されるが、多くは伝統的な全梗にて発酵される。熟成は新樽20~50%で16~22ヶ月行われ、澱引を瓶詰前に行うが清澄作業はせず瓶詰される。

ジュヴレイ・シャンベルタン

クロ・サン・ジャックなど銘畑を有するジュヴレイの北側の丘とシャンベルタンの丘の間を流れていたコンブ・ド・ラヴォー川の堆積により出来た土壌にあるレ・カルーゴとアン・ジュイスに0・38haを所有。マジ・シャンベルタンや1級畑フォントニィと同様の構成を持つ土壌のため、凝縮感のあるベリー系の果実味が楽しめる味わいに仕上がる。
株式会社ヴァンパッシオンより)




かつての名ドメーヌ、クレーユ=ダユに連なる高水準のドメーヌ

高い酒質のワインで定評のあったドメーヌ、クレール=ダユ――1919年、ブリュノの祖父にあたるジョゼフが設立――が相続にともなう分裂の後、1980年代半ばに生まれたのがこのドメーヌ・ブリュノ・クレール。ワインを生み出す区画のほとんどは一族からのフェルマージュだが、アペラシオンはグラン・クリュからレジオナルまでとバランスがとれ、その総面積は20ヘクタール以上に達する規模の大きいドメーヌ。

最小限の有機肥料とこまめな手入れでしっかり管理されるドメーヌは、現在ブリュノとその片腕であるフィリップ・ブラン――つくりを担当――との二人三脚で運営される。ワインはどちらかというと濃い色調だが、つくりに頼るようなところはなく、ぶどうはごく自然にワインに変身する。低温浸漬などはおこなわず、年にもよるが除梗は100パーセントではなく何割かは茎を残す。発酵中は日に数回にわたるピジャージュとルモンタージュで色素と構成要素の抽出を図っている。また新樽の割合は高くなく、多くても3分の1ほど。

タヴェルなどとともにフランスで最も質の高いロゼとして名を馳せているマルサネのロゼだが、その名声はひとえにクレール=ダユによっていた。1980年代半ばにマルサネが、それまでのブルゴーニュ・ロゼ・ド・マルサネというレジオナルから単独のアペラシオンに昇格したのは、まさに祖父ジョゼフ・クレールの尽力によるものなのである。そんなマルサネだが、当然、赤と白も産する。たしかにロゼも素晴らしいのだが、赤、ことにリュー=ディの名を記してあるマルサネはそのテロワール毎の異なりが明確な上、その高い酒質に驚かされる。なかでもグラス・テートはリリース後すぐにも愉しめる艶やかな果実味を纏いながら複雑さも備えているワインで、マルサネが決して軽んずることの出来ないアペラシオンであること雄弁に物語っている。このブリュノ・クレールのマルサネ、ブルゴーニュが高騰している現在、まさに狙い目のアペラシオンのひとつといえる。

植えられているぶどうの樹齢は30年前後と安定しているが、特筆すべきはサヴィニーのプルミエ・クリュ、ラ・ドミノード。1.7ヘクタールのなかの1ヘクタール強を占めるのは1902年植え付けという超ヴィエーユ・ヴィーニュ――ちなみにクロ=ド=ベーズの3分の2も1912年という尋常ならざる古木からなる――で、コート・ド・ニュイ中心のドメーヌにあって評価も人気も最も高い1本となっている。加えてヴィラージュ・クラスの区画の立地にも端倪すべからざるものがある。モレのアン・ラ・リュ・ド・ヴェルジはクロ・ド・タールのすぐ上だし、シャンボルのレ・ヴェロワーユもボンヌ・マールの上、それにヴォーヌ=ロマネのレ・シャン・ペルドリにいたってはラ・ターシュとグランド・リュの上部斜面というクオリティの高さ。生み出されるワインはテロワールを反映し、それぞれに素晴らしい仕上がりを見せている。

アペラシオンの上下を問わずどの銘柄もハズレがなく安心して愉しめると同時に、その風味と味わいにはハッとさせてくれる驚きも秘められているワインを生む、ブリュノ・クレール。ブルゴーニュのマイナーなテロワールのポテンシャルの高さを実感したい向きには、ぜひともお勧めしたいドメーヌである。
Luc Corporationより)



2007年の12月に信濃屋から購入。ブルゴーニュ3本で12000円のうちの1本。

2008年の12/28抜栓。色は思っていたよりも濃い感じ。エンジ色だがエッジもしっかりしている。注いだそばから、チェリー系の香りがただよう。スワリングでさらに香りたつ。非常に上品な香り。味わいは、タンニンはさほど感じず、非常に軽い酸味を感じるが、これが心地よい。デリケートかつ大胆な味わい。時間がたってもあまり変わらないが、とても飲みやすく、アフターはさほどないが、よいワインだと思いました。