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東電社長、"そば屋の出前会見"と皮肉られる--「1日も早く」「今、詰めている」

2011-04-14 06:45:41 | Weblog
東京電力の清水正孝社長は2011年4月13日、東京・内幸町の本社で記者会見を開き、
福島第1原子力発電所の事故について改めて謝罪した。事故で避難を余儀なくされて
いる被災者や、出荷制限を受けている農家への損害賠償について、当面の生活に必要な
資金を仮払いすることを明らかにした。

だが、支払いの時期については「1日も早く」「今、詰めている」1 件と明言を避けた。
さらに、自らの出処進退や原子力のあり方について問われても「現時点でコメントする
段階ではない」というフレーズを連発。事態が収束するめどについても「1日も早く」
と繰り返すばかり。質問の中で「そば屋の出前のようだ」皮肉る記者もいた。

■出処進退には「現時点でコメントできる状況ではない」

清水社長が東京で記者会見に応じるのは3月13日以来1か月ぶり。清水社長が兼務して
いる日本経団連副会長と電気事業連合会会長については辞任の意向を明言し、大賞を
受賞していた「第20回地球環境大賞」(主催: フジサンケイグループ)については
受賞を辞退する考えを明らかにした。福島原発1~4号機が廃炉になる見通しも示した。
だが、事態が収束するメドについては、語られることはなかった。

例えば、菅直人首相が原子炉冷却のメドを示すように指示したことについては、

「現在、詰めている段階。これについても、1日も早く対応策について示したい」と
回答。被災者や農家への補償額や賠償金の配分方法について「事業者の判断で決め
られるのではないか」と指摘されても、

「具体的な方法については、一刻も早く決めたい。これから決めたい」と、同様の
答えを繰り返した。「1日も早く」としか言えない理由を問われても、「対応策の
具体的な案を1日も早くお示ししたい。それを練っている」と、オウム返し。具体的な
スケジュール(工程表)は示されなかった。

また、自らの出処進退や経営責任、今後の原発のあり方、上場廃止の見通しについては
「現時点でコメントできる状況ではない」という言葉を繰り返した。

■詳細な病状の説明は拒否

健康問題についても質問が相次いだ。清水社長は3月16日から1週間にわたって過労で
対策本部を離れ、3月29日からは「高血圧と目まい」を理由に入院していた。記者から
「めまいと高血圧なら、他にも(同様の症状の人が)沢山いる」と、詳細な病状の
説明を求める声があがったが、清水社長は、「個人的な問題なので、お答えは控えたい。
医師の診断を踏まえた。震災当初から不眠不休で取り組んでいたということで、それで
体調に支障をきたしたという診断を受けた」と説明を拒否。

だが、「菅首相が(3月15日早朝に)東電本社に乗り込んだことは体調に影響はあった
のか」との質問には「影響ありません」と即答した。なお、現時点の体調は「万全」だ
と説明している。

●画像
http://www.j-cast.com/images/2011/mono93018_pho01.jpg

◎http://www.j-cast.com/2011/04/13093018.html

◎関連スレ
【電力】東電社長 : 賠償金仮払いは4月中、福島第一5・6号機の将来は"未定"、4月から役員報酬カット [04/13]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1302705359/

未曾有の事態にこのリーダーで良いのか?と素直に思う。首相もそうだが、こういう危機の際に
人を得ないというのは災害が天災から人災の側面が強くなるかのように感じてしまう。