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中小企業で働く「99%のしあわせ」 氷河期の就活学生に伝える[

2011-03-10 06:25:05 | Weblog
今春卒業予定の大学生の就職内定率が過去最低となるなか、就職活動中の若者らを対象に、
中小企業で働く若手社員40人の姿を紹介した冊子「99%のしあわせ」を
財団法人「大阪労働協会」が作成した。
大手志向になりがちな学生に、中小企業で働く魅力的な社会人の姿を知ってもらうのが狙い。
それぞれの価値観で生き生きと働く“先輩たち”が、就職のきっかけや自分の「しあわせ」について
語っている。

冊子に登場するのは、大阪府内の中小企業に勤務する20~30代の社員が中心。
グラフィックデザイナーや葬儀会社、パン職人、スタイリスト、文具の企画担当者、
精密機械部品の加工職人など、業種も働き方もさまざまな人たちの就職のきっかけや
仕事のやりがい、転機などを豊富な写真とともに紹介している。

題名の「99%」は、府内の全企業数のうち、99%が中小企業であることからつけた。

編集を担当した同協会ジョブカフェ事業担当の小西佳奈さん(26)は
「私自身、短大卒業後はブランド志向で大手企業に就職したものの、仕事が合わず失敗した。
もっといろいろな働き方や考え方を知っておきたかった」と、自身の就職活動を振り返る。
「だからこそ、『大手じゃないといけない』という価値観ではなく、それぞれの価値観を持って
就職先を選んでほしいという思いを込めた」と話す。

編集作業を通じて感じた中小企業の魅力の一つはアットホームさ。
「社員に社長が気さくに声を掛けている企業もあった。これも中小ならでは。冊子を見て、
自分がどのように働きたいのかイメージを持ってほしい」と期待を込める。

情報サービス会社「リクルート」の今春卒業予定者の大卒求人倍率の調査結果によると、
従業員数300人未満の中小企業は求人が30万3千人なのに対し、学生の就職希望者数は
6万9千人。
従業員数5千人以上の大企業では4万2千人の求人に対し、就職希望者数は8万9千人に上り、
雇用にミスマッチが生まれているのが現状だ。

府の雇用対策担当者は
「働く意欲のある若者たちを、雇用を確保したい中小企業につなげていくことが課題」と指摘する。

冊子は国の中小企業雇用対策事業の助成を受けて1万部製作され、無料。
府の就職支援施設「JOBカフェOSAKA」や府内の大学、ハローワークなどで手に入る。
問い合わせは同協会(TELはソース参照)。

ソースは
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110308/biz11030811440021-n1.htm

ミスマッチは事実。中小企業の実態が素直に伝わるならそれもあり。