ニュース斜め読み

 巷間の話題をだらだら論評。

コンビニに対する勘違い第一位は?

2010-09-14 06:51:11 | Weblog
「コンビニって、どの店でも同じ商品があるよね」

コンビニに対する勘違い第一位です。実は、よーくコンビニの売場を見てもらいますと、
結構違いがあるんです。 なぜ、違うのでしょうか?それは、商圏に合わせた商売=品揃え
だからです。「ある店舗で見つけたお気に入り商品を隣の店で探すとない」というケースが
発生するのは、この商圏に合わせた品揃えを行っているからです。嘘みたいな話ですが、
「その店だけ」で売れる商品は存在するのです。つい先日も、私がお手伝いしているチェーン
のある店舗を確認した際にも、最初の店(A店)では、「杜仲茶」がトップの売れ筋商品だった
のですが、隣の店(B店)に行きますと「まったく売れないので取り扱いそのものがない」と
いう状況でした。A店の店長にいったい誰が杜仲茶を購入しているのか聞いたところ「近所の
主婦が毎日2本まとめて購入しています」という返事でした。このお店は商店街の中にある
店舗なので、主婦客が多かったのです。きっとこのお店もトライ&エラーの繰り返しでPDCA
サイクルを回している間に「意外にこの商品売れるぞ」ということに気がつきここまで売れる
商品に育ったのでしょう。また、ある店舗(駅前店舗)の店長に聞いた話では、「夏になると
書籍が売れます」、「書籍とは言え、色っぽい小説です」。ちなみに購入されるのは中年サラ
リーマンということでした。購入するおじさん方を想像すると何やら寂しいものを感じます
が、これぞ商圏にあわせた品揃えですね。コンビニは、情報産業とも言われています。POS
データを駆使した各種マーケティングデータを分析し、PDCAサイクルをフォローしています。
流通業においてここまでシステム投資を行う業界はないでしょう。小売業のマーケティング
分析、情報分析システムに必要と考えているのは、大きく2点だと考えています。・自店の
状況分析に活用できる・他店と自店の相対比較に活用できるコンビニの情報システムは前記
2点が組み込まれた優れたものです。自店分析に客観的なデータ分析ができるため、「この商
品はうちの店に必要だ、不要だ」という判断ができるのです。

※この記事は、2008年07月30日~2009年12月18日まで日経ビジネスAssocieにて、連載してい
たものを加筆・修正し掲載しています。

ソース
http://news.livedoor.com/article/detail/5004057/

店ごとにそんなに違うものか??店ごとにそんなに裁量があるようにも思えないが・・・。ただ、立地条件によって求められるものも相当違うとか思える。