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ホスト国イタリアへの不満が続出、英紙は「イタリアをG8から外せ」と報道

2009-07-10 06:25:03 | Weblog
開催国イタリアに不満続出 英紙「G8から外せ」

 【ローマ=木村正人】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)議長国のイタリアへの不信感が強まっている。英紙が
ホスト国としての能力不足を指摘し「イタリアを主要8カ国(G8)から外せという圧力が強まっている」と伝え、アナン
前国連事務総長も「他の先進国に比べアフリカ支援が遅れている」と非難する手紙をベルルスコーニ伊首相に
送った。「同首相はG8サミットの終幕を演じる役者としてはピッタリ」という辛口の論評すらある。

 英紙ガーディアンは西側外交筋の話として、今回のサミットで声明に盛り込む議題の提案が遅れたため、米国が
シェルパ(首脳の個人代表)の電話会議を主導して食糧安全保障などの協議を進めたという舞台裏を伝えた。また、
イタリアは2005年の英グレンイーグルズ・サミットで合意したアフリカ援助の3%しか実施しておらず、海外援助
予算の50%以上を削減する計画だという。

 同紙は「1人当たりの国民所得やアフリカ援助が国内総生産(GDP)比でイタリアを上回るスペインの方がG8の
メンバーにふさわしい」という切実な声を伝えた。

 これに対してベルルスコーニ首相は「誤報だ」と激怒し、フラティニ伊外相も「冗談としか思えない」と反論した。

 しかし、英紙フィナンシャル・タイムズによると、穏やかな性格のアナン氏も同首相宛の手紙でサミット議長国として
率先してアフリカ援助を行うよう厳しく求めたという。

 今回、サミット開催地を地震被災地ラクイラに急遽(きゅうきょ)、変更するなど、ベルルスコーニ首相の国内向け
パフォーマンスとしか思えない運営をめぐり各国代表団から不満が噴出している。

 同首相の女性スキャンダルに激怒して離婚手続きを進めるベロニカ夫人(52)に代わって、「世界で最も美しい
閣僚」といわれる元モデルのカルファーニャ機会均等担当相(33)がサミットのホステスに指名された。もともと
同首相と仲が悪いブルーニ仏大統領夫人はサミット関連行事をすべてキャンセルしたと報じられている。

■ソース(MSN産経ニュース) 2009.7.9 23:17
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090709/erp0907092325005-n1.htm

報道だけ見ているとイタリアのパフォーマンスが際立っているような・・・。女性の官僚が案内役とか地震被災地がサミット会場とか・・。まあ、政権末期の首相が参加で存在感のない日本もどうかと思うけど・・。