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自動車販売「三重苦」でスタグフレーションの恐怖

2008-01-12 10:06:11 | Weblog
クルマの販売不振がどうにも止まらない。

日本自動車販売連合会(自販連)が発表した07年の新車販売台数(軽を除く)は、
前年比7.6%減の343万台と、4年連続で前年実績を下回り、なんと1972年以来35年ぶりの低水準となった。
好調だった軽も5.1%減の191万台と4年ぶりのマイナス。なんとも厳しい状況だ。

自販連はこの現実について「市場の成熟化、少子高齢化などの不振要因が現実の数字となって表れ始めた」
と分析。ガソリン価格の高騰も影響したとみている。08年についても「07年と同じ程度」と厳しい見方だ。

心配なのは国内販売だけじゃない。急激な円高は輸出にブレーキがかかるし、サブプライム禍の影響で、
稼ぎ頭の北米市場での販売にも頭打ち感が出てきている。自動車業界にとっては三重苦の状況だ。
「07年の米新車販売でトヨタが初めて2位になったと報じられましたが、全体の販売台数は2.5%減で
2年連続の前年割れです。サブプライム問題の影響が本格化してくる今年は、トヨタといえどもウカウカできません」
(業界関係者)

心配なのは自動車業界の影響力の大きさ。明治大学政経学部の高木勝教授が警告する。
「裾野が広い自動車産業のウエートは全産業の10%以上を占めます。国内外での不振が続けば、
消費や雇用に悪影響を及ぼすのは確実。それだけではありません。私は今の原油高状況を“第3次石油ショック”と
位置付けていますが、このままいくと過去2回同様、景気後退の中で物価が高騰するスタグフレーションに
突入する可能性さえ出てきました」

そんなことになったら、ますますクルマが売れなくなる。
操業停止、リストラが再び現実のものとなる。08年の日本経済は、恐怖の悪循環に突入してしまったのか。

ソース
http://news.livedoor.com/article/detail/3460388/

もはやクルマも国内ではなく、インドや中国で売るものに変わりつつあるのでは??そもそも海外で売れていればそれほど深刻なことにならないような・・・。産業の裾野は広いだろうが、そんなことを言って1990年代に公共投資を乱発して建設業を救ったような方法はそぐわない・・・。
コメント (1)
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