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「おもいッきりテレビ」にも、ウソ・改変疑惑…あるある糾弾した「みのもんた」、どう答える?★

2007-02-01 07:35:26 | Weblog
・「納豆ダイエット」の実験データ捏造問題で「発掘!あるある大事典Ⅱ」でのあらたな捏造
 疑惑が次々と発覚しているが、みのもんたが司会者を務める「おもいッきりテレビ」についても
 問題があるのは間違いないようだ。実は2005年の段階で、多くの「誤り」「矛盾」「改変」が研究者
 から指摘されていた。

 みのもんたは「朝ズバッ!」で1月22日、「あるあるⅡ」の捏造発覚を受け、次のように述べていた。
 「私のやってる健康番組、20年続きました。『おもいッきりテレビ』。なぜ続いたと思いますか?
 捏造だとか、ウソだとかは通用しないんです」

 では、「おもいッきりテレビ」にはウソは全くないのだろうか。みの氏は明確にこれを否定している。
 「(健康情報を提供する)根拠はね、我々『おもいッきりテレビ』のスタッフはですね、200人近くいるん
 ですけど、日本で行われる学会のほとんどに出席して、学会で頂く学会の資料をですよ、全部
 頂いて、そんなかからネタを選んで、学会の了承を得て、やってたんですから。(捏造やウソ
 なんて)ありえないんです」  「ひとつだけ間違っちゃいけないのは何かっていったらね、誇張しては
 いけない、データはそのまんま発表しなきゃいけない、研究している専門のドクターに必ず生放送に
 立ち会ってもらう。それをやっぱ守らないとこう(「あるある」のように)なっちゃうんですよ」

 さて、みのもんたのこうした発言を根底から覆すような研究者の指摘があったことをご存知だろうか。
 群馬大学教育学部の高橋久仁子教授は、J-CASTニュースに対し、次のように答えていた。
 「『おもいッきりテレビ』も『あるある』と同じぐらいひどい」

 『論座』(朝日新聞社)05年9月号の同教授の「こんなにおかしい!テレビの健康情報娯楽番組」
 という記事では、「おもいッきりテレビ」の驚くべき「誤り」が紹介されている。それは次のような具合だ。

 02年4月放送の特集において、被験者に自然塩を摂取させ血圧が下がったとする「実験」が
 紹介されたが、精製塩を摂取した被験者の比較実験を行っていないにもかかわらず、「自然塩なら
 減塩は必要ない」とした。(>>2-10につづく)
 http://www.j-cast.com/2007/01/31005246.html

根拠の希薄な事実について、いかにも真実のように報道するTVに問題があるのも確かだが、関心をひくように作っているTVに限界があるのも確か、そしてそれを安易に信じてしまう風潮も問題。リテラシー能力を鍛えないとねえ。