Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

ドラキュラ・プリン

2009-10-25 03:50:48 | ラオス

職場でちょっと改まった酒宴を催す際には、豚やヤギなどを市場で購入し、調理します。もちろん生きたまま買ってくるので、自分たちで殺して肉を分けるところから始めます。

暴れないように数人で押さえつけ、首と胴の境の辺りに動脈の位置を探ります。検討をつけた場所にナイフを刺し入れて動脈を切断すると、当然のことながら血液が盛大に出てきます。肉や内臓だけでなく、この血も料理の一品になるので、こぼさぬように鍋などに受けます。
血液にまだ温度が残っているうちに塩・粒コショウ・唐辛子などの調味料を混ぜ、そこに水を注ぎ、よく混ぜます。
血液ですから凝固しますが、水で薄めてあるのでカチカチに固まることなく、柔らかめのプディングになるんです。血のプリン。最後に、ネギや香草などの薬味と炒ったピーナツを振りかけるように加えて出来上がり。
これ、熱処理をしていないナマの血液です。正直、食べるのには抵抗があるのですが、ラオス人の同僚はみんなおいしそうに食べている。食いしん坊の私は興味津々。
ヒトクチだけ食べてみよう。
プリンは非常にスムースで、舌に良く馴染む。血液なんだから当然と言えば当然か。
舌の上で、文字通りとろけるような食感、というか、口に含んだ途端に形が無くなるような危うさ。刺激の強い薬味のおかげか生臭くもなく、味も食感も全然抵抗なく受け入れられる。

おいしいね、と笑顔を作るみんなの口が赤い。今夜はドラキュラ・パーティ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大勢での食事はなぜおいしい... | トップ | あどけない君の笑顔に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ラオス」カテゴリの最新記事