Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

ギターの保管

2018-12-08 18:08:24 | ギター

数カ月単位で日本を留守にすることが多く、その間、愛用のギターは全て日本でお留守番となります。ずっとハードケースに入れっぱなしで弾かれることはない。

ハードケースは頑丈ではありますが、タッパーウェアのように密閉できる容器ではないので蓋をきちんと閉めていたとしてもすき間から徐々に湿気が侵入するものと思われます。木を材料とするギターにとって湿気は大敵で、音を鈍らせるだけでなく、ひどい時にはネックや表板の変形を誘発します。
なので、ケースの中には常時エステー社製の除湿剤「ドライペット」を忍ばせることにしています。本来はタンスや衣類ケースなどで使われるものですが、ギターの除湿にも有効です。シリカゲルと違い、湿気を吸い取った分、内部の吸収剤がゼリー状になるので、ギターケースを開けるたびにそのゼリー化状況を確認でき、こんだけ湿気が取れた!という感慨が得られ、気分が良いです。

まだ喫煙していたころ、タバコの吸い口にはめて煙に含まれるタールを取るパイプを使ったことがありました。透明のプラスチック製のパイプ内部に黒々とタールが溜まっていくのを見るのは変な楽しみがあり、ドライペットのゼリー化にもそれに似た貧乏くさい充実感があります。

ドライペットはケース内部の湿気を取ってくれますが、すき間からの湿気侵入には対処できません。季節にもよりますが、数か月間の留守中にドライペットのゼリー化が極限に達していることもしばしばで、吸収しきれなかった湿気はきっとギターに浸透してしまったものと思われます。
これはなんとかせねば。
湿気侵入を阻止するため最近は長期間留守にする前に、ギターを収めたケースごと食品ラップでグルグル巻きにするようにしています。ホームセンターで格安のラップを買ってきて、ギターケースを一つづつ、表面をすべて覆いつくすように巻いてゆきます。曲面が多いギターケースをやや幅広のラップで巻くのは少々難しい。サイズもウェイトも片手で操れるほどお手軽なものではないため、オジサンはどっこいしょどっこいしょと言いながらケースを回転させたり寝かせたり、姿勢を度々変えながら巻いていきます。
ラップで密封されたギターケースはミイラの棺を連想させるような見てくれになりますが、ケース内は外気から完全に遮断されます。数か月後でもドライペットのゼリー化にまだ余裕があり、私の大事なギターたちが確実に湿気から守られていることが実感できます。

はいはい、どうせ貧乏くさいですよーだ。

コメント
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