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Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

山下達郎の新譜「Ray of Hope」

2011-08-25 21:59:18 | その他

今月初旬に発売された山下達郎のニュー・アルバムを購入し、繰り返し聴いています。

収録されたどの楽曲も以前のアルバムで聴いたことがあるようなアレンジ(編曲)になっていて、それを懐かしさと呼ぶかマンネリと呼ぶか、意見の分かれるところだと思います。

これは私の想像ですが、テクノロジーの進歩によって新しい録音機材が続々と音楽作製現場に導入され、音楽オタクのヤマタツは新しい機材で自分の音楽を変化させることに熱中しているのでしょう。同様のアレンジであっても音響効果を色々と変化させることで、本人は昔と違うことをやっているつもりでしょうが、果たしてリスナーにその想いが届いているのかどうか、私は知らない。

以前話題にした「雨」という単語は、意外にもアルバム中2回しか出てきませんでした。その代わりに頻出していたのが「光」です。14曲中9曲に使われておりました。「光」は、思い出してみれば以前のアルバムにも「雨」ほどではないにしろ頻繁に使用されていた単語で、いつの間にかタツローのお気に入りワードは雨から光に交代したようです。

雨も光(自然光)も人間の力ではコントロールできない運命的な響きがある言葉ですが、「光」はやはりポジティブな印象が強い。タイトルからして「希望の光」ですから、かなり健康的なアルバムです。

こだわりの単語が替わったことで「作詞の視点がそれだけ広がった」と同時に「こだわりが希薄になった」とも言えるかも知れません。

ですが、アルバム中2曲目「Never Grow Old」では、タイトルや歌詞カードには「grow(育つ)」と記されておりますが、タツローは「glow(輝く)」と歌っているようで、こんなところにも新しいキーワードに対する彼の強いこだわりが感じられます(たぶん私のコジツケだと思いますが)。

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バーシー

2011-08-07 17:12:59 | ラオス

ラオスにはバーシーという風習があります。

相手の幸福を願う気持ちを込めて、数本まとめた木綿糸を相手の手首に結ぶんです。

新年会や結婚式など、おめでたい機会には必ず行なわれますし、また、親しい人が旅立つときなどにも、相手の無事を祈って木綿糸を結びます。

相手を想う気持ちを形にして表現する。形式は異なりますが、その精神は日本の千羽鶴に共通するものがあるような気がします。

ラオスを離れるにあたって、多数の同僚や友人が私の手首に糸を巻いてくれました。

元気でね。幸せになってね。仕事が成功するといいですね。お金がいっぱい貯まりますように。私のこと忘れないでね。いつまでも健康でいてくださいね。いつかまた会いましょうね。

自分で結べるものではないので、手首に巻かれた木綿糸はすべて他人によるものです。ですから木綿糸が多く巻かれていればそれだけ多くのヒトから想われていると言うことであり、なんだか誇らしい気持ちになります。

帰国の日。手首にまとわりつく木綿糸を風になびかせ、ビエンチャンの空港で夕日を見ました。ラオスで最後に見る夕日です。最後にふさわしく、ものすごくドラマチックな落日でありました。

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