Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

サイキック修行、その後

2024-04-01 10:05:22 | オカルト

サイコキネシス能力を授かったことをお知らせしたのはちょうど10年前になります。サイコキネシスは接触せずに意志だけで物を動かす力(念力)であります。何の努力もせず、気づいたらできるようになっていた、という棚ボタ超能力ですが、せっかく授かった能力です。ちゃんと使えるように練習しよう、と、この10年間、自己研鑽に努めました。

映画や小説では普通の人間では身体を使っても持ち上げられないような重く大きなものをサイコキネシスで移動させるヒーローが登場しますが、実際は違います。10年間練習した私でさえ念力だけで動かせるものには限界があり、せいぜい10キロの米袋を浮かせるくらいの力しかありません。それ以上はいくらトライしてみても疲れるばかりで成果が得られませんでした。もともと自分の肉体の能力、つまり筋肉が持つ力を考えても、さほどの力持ちでもないので念力の限界も低いのだろう、と納得しております。それに米袋は持ち上げられませんが、袋を開けて中身の米だけを小分けにすればいくらでも移動させられるので、実用面では特に大きな問題ではありません(更にはっきり言ってしまえば10キロの米袋くらい、手を使って動かせばいいだけの話です)。

また、10年前の課題であった「一つの物体に対して別の二方向に同時に力を使うこと」はいまだに苦手です。例えばペットボトルのキャップを開ける場合、まずはボトル本体を固定する必要があります。そうしないとキャップを回すとボトルも一緒に回ってしまうことになりますから。ボトルを固定してキャップだけ回転させるのは、普段は何気なく行っておりますが、そもそも両手を使う作業であり、その動きを分解してみるといろんな方向に力をかける必要があることがわかります。
やはり初心者サイキックにとってこの技は難しい。ずーっと練習してきましたが、結局成功は叶いませんでした。
練習の過程でできるようになったのは、一つの物体に対して対向する方向から力をかけること。つまり「→ 物体 ←」のように逆方向から圧力をかけることができるようになったんです。ですが、これでできるのは上記の例で言えばボトルを固定することだけ。キャップを回すことはできません。
ま、いいや。手を使わずにアッチョンブリケもできるようになったんだし。意味ないけど。

鶏卵の殻は適度に脆く、サイコキネシスの練習にはちょうど良い材料です。卵は平面が無い楕円体なので、割らずに保持する(宙に浮かす)だけでも微妙な力加減が必要なんです。力を一点に集中させるとすぐに割れてしまいますし、かといって集中しなければ保持できない。意識の集中と分散をバランスよく保つ練習をするには格好の教材です。
ある時、しばらく練習に熱中した後、使用した卵がかなり熱くなっていることに気が付きました。試しに割ってみたら半熟のユデタマになっていたんです。どうも長時間力を加えることで、その対象物に加熱することができるみたいです。
その後の試みで、単に物体を「動かす」のではなく、「圧縮する」力の加え方をすることでそのものの温度が上昇し、しかも力をかける面積が狭ければ狭いほど高い温度が発生することがわかりました。これも逆方向から圧力をかけられるようになったおかげです。ごく狭い範囲に意識を集中させて「エイヤ!」と瞬間的な圧力をかけると発火さえするんです。青木淳子のように、何もないところで火炎を発生させることはできません。私の場合、意識を集中させるためには対象物が必要なんです。逆に言えば対象物さえあれば力加減を工夫できるので、応用していろいろと便利に使えるようになりました。

最近の私の本には上の角がキツネ色に変色しているページが増えました。栞代わりに読みかけのページをちょっと焙るんです。燃やさずに少しだけ焦がす。やさしいパイロキネシス。
以前はサイコキネシスで手中に手繰り寄せて握りつぶしていた蚊も、飛行中に焼き殺すことができるようになりました。これはちょっとカッコいい。

昨年の忘年会では、手のひらに載せた一粒のトウモロコシを一瞬でポップコーンにして見せ、「うわー! スゴーい!」と拍手喝采を浴びました。
ん? スゴい? 実はあなたに見せようと思って10年間練習した手品なんだ。
なーんて言ってみたりして。

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする