仕事でラオスに来ています。
11年ぶりに訪問するビエンチャンは大きく様変わりしており、久しぶりの再会時にどこか話が噛み合わない古い友人のような雰囲気がありました。最初のぎこちなさを乗り越えれば、昔のような仲良しになれる予感もありますが。
ビエンチャンからラオス中国新幹線(仮称)でルアンナムターに移動。昔は飛行機で移動しましたが、話のタネに乗ってみました。今年開通したばかりの新幹線は新しくて快適でありました。
でも、次回の訪問時(もしあるとすればですが)には、やっぱり飛行機で行きたいな。
新幹線は飛行機より時間がかかりますし、さらに駅はルアンナムターの街までクルマで1時間以上かかってしまうような不便な位置にあるんです。
ルアンナムターでは古い顔なじみから手放しの歓待を受けました。ぎこちなさ一切なしの親戚づきあいみたいな再会でした。開口一番「白髪フエタネー」なんて言われたりして、その辺りはもうちょっと遠慮気味に話してくれたほうが嬉しい。
昔よく通っていた農場の顔ぶれもほとんど替わってなくて、昼時になって大きなテーブルを囲んでみんなで食事をするのも昔のまま。
いくつか準備してくれたおかずの中に見慣れない料理が載っている皿がありました。何かの肉をネギなどの薬味と一緒にたたいて粗みじんにしたような料理。
コレナニ? と訊いてみたら
「うめーから食ってみ」
食ってみたら確かにうめー。でも、なんか小骨が口に残るのが気になる。なんだろ、と思って手のひらに出して見たら、
ケロリンの大腿骨でした。そうだった…。ラオスではこういうものを日常的に食うんだった。
カタコトの日本語が話せる副農場長のノイさんは、11年前はかわいいお姉ちゃんでしたが、今は少々年季が入ってかわいいおばちゃんになってました。
「オイシイでしょー。ワタシ、コレスキ」
カエルのたたきをカオニャオ(もち米を炊いたもの)になすりつけて口に運ぶノイさん。
「デモコレ、チョットいもうとがハイッテルネー」
ちょっと聞き流せない、聞きようによってはかわいくも薄気味悪くも受け取れる発言です。
なに変なこと言ってんだよ。家庭的な味って言いたいの?
「チガウ。いもうとのアジガスル」
・・・んー?
「あ、マチガエタ。アジノモト、ダッタ」
んもー!
でも面白いからいいけど。