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Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

プレイテックのリゾネイター、その後

2023-03-29 10:44:06 | ギター

以前ご紹介したプレイテックのリゾネイター、いまだに愛用しております。
当初、音色がとても大きく個性的で、正直に感想を言えば少々下品にさえ聞こえていたのですが、ナットを牛骨に換えたころから落ち着いてきて、下品さに音の深みが感じられるようになりました。
下品だけど深い。
「あいつワルだけど本当は優しいんだよね」というギャップは実は女性に一番モテるタイプかもしれません。このギターについて考えてみても、その音を聴いた周囲の女性からは「すごくいい音」という感想が寄せられており、所有するギターの中でも音色の人気はナンバーワンです。
すっごく安い衝撃価格で購入したギターが一番の人気者というのは、ちょっと納得できないところではありますが、まあいいや。
それに「ワル」じゃなくて「下品」でした。「ゲヒンだけど良い音色」という言い回しが誉め言葉として成立するのかどうか知らないけど、まあいいや。
音質がヒトの声に似ているために弾き語りには不向き、と思えていたのですが、弾いているうちにあまり気にならなくなって、むしろ音が似ているからこそハーモニーが馴染むように感じられるようにもなり、一時期、愛用のギターたちの中でも演奏頻度が最も高いギターでありました。

毎日楽しく弾いていたのですが、ペグがイカれてしまいました。3弦ペグの歯車とワームギアが嚙み合わなくなってしまい、チューニングできなくなってしまったんです。
このリゾネイターのペグは主にクラシックギターに使われているのと同じ三連オープンバック(いやオープンサイドか?)で、鉄弦アコギ用としてはあまり普及していないタイプです。
通販サイトで同じようなペグを探してみましたがどれもクラギ用ばかり。
クラギ用とアコギ用のペグの最も大きな違いは弦を巻き付けるポストの太さです。クラギのナイロン弦を巻き付けるのは樹脂製の太いポストで、鉄弦用には細い金属製ポストが採用されています。私のリゾネイターのスロッテッド・ヘッドには鉄弦用ポストが通る細い穴しか開いておらず、クラギ用の太めのポストは装着できないんです。それに彫金風装飾が目立つクラギ用ペグはブルーズには似合わないような気がします。勝手なこだわりだけど。それに実はブルーズなんて演奏しないんだけど。

イカれてしまったのは歯車だけなので、その部品さえ交換できれば元通りに機能するはずです。
行きつけの楽器店に行って、噛み合わなくなった歯車とワームギアを見せ、同じ部品が無いだろうか、と相談してみました。店主は親切にも、修理した楽器から取り外したリサイクル用パーツの箱を出してきてくれて、もし同じのがあったら持って行っていいよ、と言ってくれました。ごちゃごちゃの箱の中をひっかきまわして物色してみましたが、残念ながらくたびれただけでした。ギターのペグには共通の規格というものが無いらしく、同じメーカーでもモデルが違うと歯車の大きさやワームギアの太さなどが千差万別。同じものは一つもありませんでした。

メーカーに問い合わせてスペアパーツとしてペグを売ってもらおうかと考えましたが、やめました。
販売元であるサウンドハウスは自社製品として割と珍しめのギターをリーズナブルな値段で販売してくれるので私のお気に入りの楽器店であります。
残念ながら、どのモデルもたいてい在庫のみの販売で、人気のある売れスジの商品も増産しないことがほとんどです。これまでもフレットレスのエレアコベースとか、ジャンボサイズの12弦ギターとか、興味を惹く商品が2万円以下の低価格で売られていたことがありましたが、売り切れて久しい。その後は再度生産されることもなく、ネットのカタログからも姿を消しております。あの時買っておけば良かった、という後悔あとを絶たず。どのモデルも生産中止せずにまた作ればいいのに。売れると思うんだけどなぁ。
私のリゾネイターもすでに絶版楽器となってしまっており、ということは部品も買えないのです(販売中だったとしてもサウンドハウスが各ギターのスペアパーツを揃えているとは考えにくいですが)。

結局、すぐに交換できるパーツは見つからず、こうなったらクラギ用の太いポストが入るようにヘッドの穴を拡げるしかないのかな。ですが穴の中心はそのままで、うまく径だけを拡げるのは、素人には難しいような気がして、専用の木工道具もないのでおいそれとは始められず、しばらくほっとくことになってしまいました。

あきらめきれずに楽器関係のネットサイトをあちこち眺めておりましたら、キクタニ社製のペグを見つけました。3連オープンサイドで細いポスト。これだ! 上端にクラギ用と同様のハープ型の装飾が入っているのが少々気に入りませんが、もういい。お前でいい。その点はあきらめる。で、早速購入。

取り付けてみたら、いい感じです。プラスティックのつまみも良い雰囲気。
音も心持ち良くなったような気が・・・・・しただけ。やっぱりゲヒンなままだった。変わらぬ下品さが素敵。
やっぱお前は下品なままでいいよ。

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レインソングのギター

2021-01-31 15:51:16 | ギター

愛用のギターたちの中でも、最近、特に強い思い入れを感じているのはレインソング社製のギターです。
レインソングはハワイで創業した会社です。ハワイは海に囲まれており高湿度ですが、ちょっと内陸に入ると砂漠のように乾燥している地域もあるそうです。厳しく多様な環境に耐えられるギターを作るため、材料として一般的な木材ではなくカーボンファイバーを採用したんですって。

炭素繊維を型にはめて圧縮し、数百度の高温をかけて成形。カーボンファイバーは一度加工されるとその後はその形を保ち続ける強い素材です。鉄の1/4の重さで10倍の強さがあるそうです。
鉄の10倍もの強度が果たして楽器に必要なのか、その辺は疑問でありますが、ま、強いに越したことはない。湿度や温度の影響はまず受けません。長距離の移動時に少々手荒な扱いを受けても壊れる心配はないでしょう。

素材の強さはギターの構造にも影響します。木製ギターに不可欠な力木(ちからぎ)によるブレイシングが要らないんです。
ブレイシングはギターの主にサウンドボード(表板)を補強するため必要な部品です。これがないと弦の張力によって簡単にギターは変形してしまいます。なので、長持ちさせるためにはきちんと力木で補強する必要がある。ですが、補強を強調して丈夫に作ったギターは鳴りが悪くなってしまいます。ブレイシングが振動を抑えてしまうんです。
いかに丈夫で良く鳴る楽器を作るか。ギター制作家はこの相反する命題に頭を悩ませ、表板の材質や厚み、ブレイシングのパターンなどに工夫を重ねます。
レインソングはカーボンファイバーを採用することで力木を廃し「軽やかに走る競走馬に農耕馬の力強さを持たせ」ることに成功したのだそうです(カッコ内の謳い文句は同社のウェブサイトから)。

その音は独特です。明らかに木製ギターとは違う音です。ですが、甘くふくよかな低音と倍音豊富な高音は、木製ではないギターの音としては少々受け入れがたいほど有機的な音像です。ネットで見かけるインプレッションでも、「こんな音、聞いたことがない!」という驚きの感想が多い。
そしてボディの軽さが不思議な感覚をもたらします。ほぼ同じ形の木製ギターと比較すると3/4の重量しかないのですが、その軽さゆえにギターの存在をあまり意識することなく演奏できるんです。弾いていると身体と楽器が一体化するような錯覚があり、これはとても気持ちの良いものです。

木製ギターとの違いは他にもあって、木製品特有の木目の美しさはありませんし、何よりこのギターは音が育つことがありません。木材でできたギターは日常的な演奏で生じる振動を経験することで植物繊維が乾燥してセルロースの結晶化が促進されて硬化するという、長期間にわたる複雑な反応で音が良くなっていくのですが、カーボンファイバーは強靭な材質であるがゆえにそんな影響を受けません。どんなに一生懸命弾いても、音は変わらない。10年弾いても音は新品同様です。
一部のギター愛好家には許せない性質かもしれません。経年変化こそが楽しみなのに、と思われるかもしれません。
私にとってレインソングは、まるでいつまでたっても幼児のかわいさを持つ私の娘のように思えます。重度の自閉症者である我が娘はその言動に大きな変化を見せないまま歳を重ね、幼いかわいさが永遠に続きます。(注:レインソングは実の娘のように大事なギター、と言っているわけではありません。また、レインソングと「レインマン」(自閉症を扱った1988年の映画)をかけているわけでもありません)

大好きなギターではありますが、珠に傷がひとつ。ブリッジピンの並び方が何故か弧を描いているんです。

木製ギターのブリッジでは、ピンホールを弧を描くように並べてあるものがあります。木目と平行にピンの穴を並べてしまうと太いピンの抜き差しを繰り返すことでブリッジが割れ易くなってしまうんです。弧型に配列すれば同じ木目上に差されるピンの数が減り、ブリッジへの負担が軽減できます。
しかしレインソングのブリッジは鉄よりも固いカーボンファイバー製です。弧にする必要はないはずです。ここはピシッと一列に並べて欲しかったなー。

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ギターの保管

2018-12-08 18:08:24 | ギター

数カ月単位で日本を留守にすることが多く、その間、愛用のギターは全て日本でお留守番となります。ずっとハードケースに入れっぱなしで弾かれることはない。

ハードケースは頑丈ではありますが、タッパーウェアのように密閉できる容器ではないので蓋をきちんと閉めていたとしてもすき間から徐々に湿気が侵入するものと思われます。木を材料とするギターにとって湿気は大敵で、音を鈍らせるだけでなく、ひどい時にはネックや表板の変形を誘発します。
なので、ケースの中には常時エステー社製の除湿剤「ドライペット」を忍ばせることにしています。本来はタンスや衣類ケースなどで使われるものですが、ギターの除湿にも有効です。シリカゲルと違い、湿気を吸い取った分、内部の吸収剤がゼリー状になるので、ギターケースを開けるたびにそのゼリー化状況を確認でき、こんだけ湿気が取れた!という感慨が得られ、気分が良いです。

まだ喫煙していたころ、タバコの吸い口にはめて煙に含まれるタールを取るパイプを使ったことがありました。透明のプラスチック製のパイプ内部に黒々とタールが溜まっていくのを見るのは変な楽しみがあり、ドライペットのゼリー化にもそれに似た貧乏くさい充実感があります。

ドライペットはケース内部の湿気を取ってくれますが、すき間からの湿気侵入には対処できません。季節にもよりますが、数か月間の留守中にドライペットのゼリー化が極限に達していることもしばしばで、吸収しきれなかった湿気はきっとギターに浸透してしまったものと思われます。
これはなんとかせねば。
湿気侵入を阻止するため最近は長期間留守にする前に、ギターを収めたケースごと食品ラップでグルグル巻きにするようにしています。ホームセンターで格安のラップを買ってきて、ギターケースを一つづつ、表面をすべて覆いつくすように巻いてゆきます。曲面が多いギターケースをやや幅広のラップで巻くのは少々難しい。サイズもウェイトも片手で操れるほどお手軽なものではないため、オジサンはどっこいしょどっこいしょと言いながらケースを回転させたり寝かせたり、姿勢を度々変えながら巻いていきます。
ラップで密封されたギターケースはミイラの棺を連想させるような見てくれになりますが、ケース内は外気から完全に遮断されます。数か月後でもドライペットのゼリー化にまだ余裕があり、私の大事なギターたちが確実に湿気から守られていることが実感できます。

はいはい、どうせ貧乏くさいですよーだ。

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Reparação de guitarra para Moçambique(モザンビーク用のギターの修理)

2017-03-25 21:54:00 | ギター

モザンビーク用に調達したギターの話、続編です。

チューンナップというのは、主に音を好みの状態にするためのメインテナンスですが、このギターはその前に修理する必要がありました。帰宅してよく調べてみましたら、トップの打痕は板の裏面にも達しており、さらに小さな割れさえも生じていたんです。

ありゃー、これは重傷だー。

このままモザビに連れて行ったら、ここから湿気を吸収して変形したり、演奏中の振動がきっかけになって更なるダメージを誘発したりするかもしれません。ちゃんと直しておこう。
もとより新品同様にするつもりはないので、自分で直すことにしました。素人仕事でクオリティは低いでしょうけど、これ以上悪化しなければそれでいいんです。友人の木工のプロからアドバイスをもらいながら作業を進めます。

打痕とその周辺をサンドペーパーで削り、傷口を滑らかに整えます。木くずやホコリを吹き飛ばしてキレイにして、木工用のパテをへこんだ部分に押し込むように、そしてちょっと盛り上げるように、塗っていきます。
十分乾燥させ、硬化させます。再びサンドペーパーを使って、本来の木部との境目が目立たぬように均していきます。最初は粗目のペーパーで、中目、細目と徐々に番号を替えて表面を滑らかにしていきます。近所のホームセンターで売っていた最も細かいペーパーは2000番でした。自動車の板金修理で塗装前に使う最も細かいペーパーが1500番なので、それよりも細かい。表面がすべすべになりました。
下地処理の仕上げにコンパウンド(ピカール社製)をウエスにつけて磨きます。コンパウンドの赤銅色が乾燥したパテにちょっと移ってしまいましたが、もともとちょっと明るすぎる色だったので却って良かったような気がします。

続いて塗装です。楽器の塗装は非常にデリケートで、木材保護のためには厚く塗る必要がありますが、あまり厚く塗料を重ねると振動が邪魔されて、鳴りに乏しい楽器になってしまいます。
質の良い塗料を薄めにムラなく塗ることがポイント。そのためにはスプレーの霧が細かくなるものがよろしい。ホームセンターで透明のラッカー・スプレーを物色します。少々高めなのですが、プラモデル用のラッカー・スプレーを選びました。こういう商品は、こだわりの強いオタク系ユーザーを満足させるためにきっと高品質だと思います。そして特に細かい霧を発生させるため、ノズル部分に金がかかっているはずです。
買ってきたスプレー缶をお湯につけます。内圧を高めることでスプレーの勢いが増し、霧がさらに細かくなるんです。今みたいな寒い時期には低温で内圧が低くなってしまうため、缶スプレー使用時には必須の過程です。

さ、準備ができました。

少しづつ何度かに分けて塗装すると良い、と書いてあるマニュアルもありますが、強い塗装膜にするためには必要な量を一回で塗装面に載せてしまう方がよろしい。
少しづつ塗ることで過度に付着した塗料が垂れるなどのリスクは防げますが、段階的に乾燥することで何重もの層ができてしまい、結果的には弱い塗装膜になってしまうんです。
なので、薄い均一の塗装膜を一回のスプレーで作る。ここが腕の見せ所であります。
なーんちゃって、私も初めてやるんですけど。
上記のうんちくは元車体整備士である妻からの受け売りですけど。
ま、今回の塗装対象であるギター表板は平面でありますし、塗料を吹き付けた後、塗装面を水平にすれば垂れませんから、さほど難しいわけではありません。ブキッチョな私でも割ときれいに塗れました。

ずいぶん気を付けたつもりですが、やはり霧の粗さが生じたようで、塗装面がかすかにザラついています。乾燥後に再びコンパウンドを付けて磨きましたが、完全には取れません。
自分ではこれでも満足だったのですが、家具職人の友人に報告しましたら、もっと細かいサンドペーパーを送ってくれました。4000番のペーパーです。こんな細かいペーパー、見るの初めて。ありがたく使わせてもらったのですが、あまりに目が細かいせいでしょう、磨いても手応えが乏しくて、なんだかうまく磨けているのかよくわからず頼りない。その後、一緒に送られてきた鏡面仕上げ用のコンパウンドを柔らかい布に着けてシコシコ磨きました。これも、ホントにコンパウンド?と疑いたくなるようなサラサラの液体で、素人の私には手応えが感じられませんでしたが、やはり磨いただけの効果はあったようで、ツルツルのピカピカになりました。


修理完了したLS-6
もしかしたら爆音の理由はトップの割れのせいだったのかも知れません。穴がふさがれて、ちょっとお上品な鳴りになったような気がします。

高温多湿のモザンビークに置きっぱなしにして、もしかしたらぶっ壊れちゃうかもしれないけど、それでもいいや。なんて、購入する前から、そんな無責任な気持ちがあったのですが、このLS-6には自分で修理したぶん短期間で愛着が育ち、すでに大事なギターになりました。

任期終了時には絶対日本に持って帰ろう。

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Guitarra para Moçambique (モザンビーク用のギター)

2017-03-23 12:22:44 | ギター

2月上旬に日本に帰国しておよそひと月半を過ごし、今はまたモザンビークに来ています。

12月~1月は日本では真冬ですが、こちらでは直射日光が重く照るようでひどく暑かった。季節的には秋に相当するであろう3月下旬の今は、雨が多くてそのぶん日照が遮られるものの、残念ながらやっぱり暑さを感じます。

仕事の関係で今後もこんな風に日本とモザビを行ったり来たりすることになります。
毎回数か月間の滞在になりますが、やはり任地でも趣味のギターを楽しみたい。
前回、シンソニードを持参したのですが、演奏時には常にヘッドフォンを装着しなくてはならないのが煩わしく、かといってヘッドフォンなしでは音が貧弱過ぎて、これもストレスフル。短期間の使用であれば問題ないものの、数か月間シンソニードのみ、というのは少々つらい。
しかし移動するたびに愛用のギターを輸送するのは面倒です。輸送中に破損する可能性がないわけではありませんし。

この際なのでモザンビーク用のギターを用意することにしました。

候補となるギターの条件は、あまり大きな音がせず(シェア・ハウス住まいなので)、そしてサイズも小ぶりで場所を取らず(部屋がさほど大きくないので)、熱帯地方に置きっぱなしにするので高温多湿の環境下でも変形しないギター。もちろん音は良いに越したことはない。
そんな条件を思い描きながら楽器店のネットサイトを巡っているときに見つけたのはヤマハLS-6の中古品であります。
小ぶりでありながらグラマー。私の最初のギターであるヤマハFG-200Fと同じボディ・スタイルでウェストの対ヒップ比が60%と、私の好みにぴったりのくびれ強調スタイルです。
およそ10年前のモデルで、各所に傷があり、しかもトップには特に大きな打痕があるようです。かなりダメージを受けている個体なのに価格はさほど安くない。少々不思議に思え、都内のお店に赴いて試奏させてもらいました。

納得。

すごく音が大きいんです。劇鳴り。ボディが小さいのに出音が大きく感じられるのは、ちょっとアンバランスで面白い。
チューナー・ペグがGOTO社のものに付け替えられており、つまみがバタービーン形状。このタイプのつまみ、私は初めて手にしたのですが、曲面が指にやさしくフィットして非常に使い心地がよろしい。感心しました。一般的なペグに比べて少々高価な商品だと思います。
でも1弦のペグだけオリジナルのままなのが不思議。チューンアップするのであれば、普通、全部同じタイプに換えるでしょうに。

大きな傷があったり高価なペグがついていたり、前の持ち主に蔑(ないがし)ろにされていたのか、愛されていたのか、見当がつかない。過去に暗い事情があるギターのようです。

音質も良い感じです。大きな出音ですが、小さなボディが無理に声を張り上げているようには聞こえません。良い音が自然に大きく出ています。
小さめのボディは抱えやすく、奏者の身体に密着して共振しやすく、そのせいで出音がいわゆる骨導音のように感じられるために大きく聞こえるのではないか、という仮説を立ててみましたが、もう理屈なんてどうでもいいや。これ買っちゃおう。

というわけで、ご購入。

家に帰ってチューンアップです。これがまた楽しいんだ!

画像はイシバシ楽器のサイトからの転載

(この項、続く)

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