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Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

謎のシナイチャッタ

2014-07-23 04:17:10 | その他

茨城県の言葉にはかなり独特なものが多く、面白いです。

ユーモラスな響きを持つ「でれすけ」と「ごじゃっぺ」は、ともに「ダメなやつ」を表す言葉です。両者が意味するところには細かい違いがあり、その証拠にネイティブ県民は微妙に使い分けをしているのですが、尋ねてもあまり明確な説明は帰ってきません。きっとネイティブにしかわからないニュアンスの違いがあるのだろうと思います。

青あざを「青なじみ」なんて呼ぶ、かわいい言い方もあります。打撲痕に何となく親しみが感じられるようになります。

かなり特異な例ですが、過失の行動を表す「~しちゃった」に、反対語ともいえる「~しないちゃった」があるのを知った時は驚きました。
例えば「持ってきちゃった」の反対として「持ってこないちゃった」と言ったりするんです。
前者は持ってきてはいけないものを「うっかり持ってきちゃった」。
後者は持ってくるべきものを「うっかり持ってこなかった」。
この場合、私は「持って来るのを忘れちゃった」と言っておりました。ですが口にすると「持って来ないちゃった」の方が簡潔に済みますし、語尾が何となく「泣いちゃった」にも聞こえて、少々不憫な印象がかわゆい。なので、最近は意識して「しないちゃった」を使うようにしております。まだうまく使えないけど。

県北から県南まで県内どこでも耳にするので、てっきり茨城県特有の方言だと思っていたんですが、先日、古今亭志ん生(5代目)の落語を聞いていたら出てきました。支払いをしようとした登場人物が手持ち現金が足りなかったことに気づき、「銭が足りないちゃった」と言うんです。
志ん生は生粋の江戸っ子でありますから、これはきっと昭和初期の東京でも使われていた言葉なのでありましょう。
ウィキペディアで調べてみましたら、茨城県には江戸の下町言葉である「べらんめえ言葉」が何故か現代でも色濃く残っているのだそうです。

ちょっと意外でありました。

コメント
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