8番目の男 2019
75点
韓国国内初の国民参与裁判で
陪審員に選ばれた8人...
隠れた良作のお手本のような
法廷コメディ映画でした
すべてが裁判官のシナリオ通りのような
有罪楽勝裁判が一転し
陪審員たちの人生をぶつけあい
証拠や証言を一般人目線で精査していくと
見えてくる
杜撰な捜査
あれ、これはまさかの...
いや、むしろこっちか...
という
法廷モノの美味しいところぎっしり
味わえました
8人も陪審員がいるんですけど
各キャラの価値観、キャラ設定などの
描き分けは抜群に上手くて
キャラ被りとか
あれ、こいつどんなキャラだっけ?
みたいなノイズはほぼありませんでしたし
全員が素人なので
観てるこっちと一緒に真実を探る感じは
とても好感を覚えました
ただやはり
韓国の裁判システム
ん?一日で判決まで行かないといけないの?
とか
上告とか告訴とかないの?
とか
検事と弁護士の役割ってどうなの?
とか
韓国の裁判のハード面が
わからずに
そこは結構ノイズになってしまいました
が
そんなのは小さなもので
やっぱり
日本同様に
推定有罪が蔓延る裁判のシステム
国は間違えないんだ、という
公権力のずるさからくる
裁判の大原則の軽視や
真実をねじまげて見てしまう
人間のずるさ、愚かさなんかを
直球で突きつけてくる終盤は
思わずうるうるしてしまいました
法廷モノ好きの僕も
久々に唸りました
韓国やっぱすげーと
感じる法廷コメディ映画でした