やっつけ映画批評!

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簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

パレートの誤算(柚木裕子)2014 55点

2018-08-10 22:20:11 | 小説




ケースワーカーの仕事のみに留まっているのが惜しい
(生活保護受けてる側の視点あればなあ...)

派手なトリックもなければ
貧困ビジネス描写も想像を超えない
結果ヤクザ頼みの力技的展開に満足度低め

同じテーマなら
#護られなかった者たちへ(中山七里)激推し

祈りの幕が下りる時 75点 2018

2018-08-10 00:55:28 | 映画


祈りの幕が下りる時 2018
75点


東京で滋賀県在住女性の絞殺死体がみつかる...。




東野圭吾の同名小説が原作
ドラマでもお馴染みの阿部寛
加賀恭一郎シリーズです


火曜サスペンス的な
テレビ的な
演出、音楽、台詞運びが随所に見えて
安っぽく感じる部分も
あって最後まで映画の足引っ張ってましたが


音のない長回し
顔のアップ
窓に映る何かなどの
ホラー演出

そんで
過去の事件と今の事件がつながるという
時系列をまたいだダイナミックな話運びと
映画的な演出も切れ味鋭いものがありました


主人公の冴えた推理が行き詰まり
己の過去に向き合い

意外なヒント綻びから真実らしきものに
たどり着いてく過程は

やっぱり凄まじい東野圭吾原作の
パワーもあって

先読みできない
情報量の多い
(人物地味に多いので
なんならやや混乱するレベル)

の複雑な人間の嘘が絡み合った
サスペンスとなっていました


最後の最後の

どうしてその動機を持つようになったのか
という
ホワイダニットのその奥の
ところまで超楽しめます

楽しますとかいいながら
泣いてたんですけどね...


加賀恭一郎シリーズといえど
特に何か予習しないといけないという
訳では無いので
(予習しててもニヤリとできるくらいですし)

なんか気の利いた邦画サスペンスないかなあ
という方にオススメしたい映画でした