75点
精子提供をした複数人から
身元開示の裁判を起こされたロクデナシ...
仕事はいい加減、金の管理も適当
嘘ばかり、のロクデナシが
昔、精子提供しまくってた
という
イカ臭い、アホくさい設定が
まさかまさかのこんなにいい話になるとは
思いませんでした
ロクデナシが
自分の精子提供で産まれた子どもの
1人に会いにいくことから始まり
その後の
アホさ満天の
子ども観察
ストーカー行為、潜入捜査という
精子提供ベイビーの人生を
追いかけるパート
と同時進行で
自分自身のろくでもない人生にも
向き合っていくという
情報量の多さで中弛みなくて
予想外にサスペンスフルな展開もあって
まったく退屈せず109分観れました
裁判シーンは物足りなくて
もうちょっと
詳しい弁論聞きたかったですけどね
楽な方へ楽な方へ流れて生きてきた
ロクデナシが
訴訟を起こされてもなお
見たいものしかみない
見たくないものはみない
という楽な方へ流れて行くんですけど
その中で少しずつ色んな人の人生に
触れていくのが
微笑ましくて尊くて
気付くと甘泣きしていました
知らない人から見ると遠くから見ると悲劇
かもしれないけど
近くで見たら喜劇だし
もっと近くでみたら奇跡
そのことに気がつき
ある人と抱擁
抱き合うシーンは
人生の肯定
多幸感溢れる素晴らしいシーンでした
満足度高めの
超良作ハートフルコメディでした
