Don't Let Me Down

日々の雑感、引用。
言葉とイメージと音から喚起されるもの。

どうでもいいニュース;ニュースはエンタメだ!

2010-03-15 09:59:18 | 日記


ここ数日アサヒコムのニュース“デイリートップ10”に残っているニュースがある。
2ページにわたる、けっこう長い記述である。

いったいこういうニュースを読んで、なにが分かるのであろうか?(全文を最後に引用する)

ぼくがこれを読んでわかったことを列挙する;
① まだ雪が降っている秋田で、男子高校生がコートを着ていない、なぜか?
② 朝日新聞記者は現地に“確認”に行ったらたら、ほんとにそーだった。
③ その理由を取材した;
a:「制服の上に着たらダサイっしょ」(西仙北高校3年の門脇健君)
b:「近年、全国的にコートを着ない男子高校生が増えています。理由はカッコ悪いからです」(制服メーカーのトンボ(岡山市)の佐野勝彦ユニフォーム研究室長の証言)
c:「みんなが着ていないし、カッコ悪い」、「電車やバスでの着脱が面倒」「マフラーで我慢できる」(トンボの聞き取り調査による、対象9都市18人の男子高校生)
d:「彼らは多感な年ごろ。周りからカッコ悪いと思われるぐらいなら、寒くても我慢するのでしょう」 (佐野室長意見)
e:「中学生はコートを着るけど、高校に入るとさっぱり」札幌市で学生服ショップを展開する田中見事社長発言)
f:「コートを着ない方がカッコいいと思ってるんだから仕方ないよ」(あきらめ顔の新潟市のバロンハヤカワの早川昭男社長発言;爆)
g:「女子の前で強がるのが男子高校生の特徴。『寒さなんて気にしないぜ』と思われたいんでしょう。辛いのが苦手なのに、カッコつけて料理にタバスコをかける心理と同じ」(漫画家の山内泰延さん)
④ 女子はどう見ているか!!!
秋田駅付近で秋田市の高校に通う2年生のカップルに聞いた。紺のダッフルコートに身を包む彼女は「確かに制服にコートは似合わないかも」と、学ラン姿の彼氏を見つめた。彼氏はマフラーを巻いているが、やはり寒そうだ。制服の下にジャージーやパーカを着ることもあるという。
 記者が「彼氏が風邪ひいちゃうよ」と言うと、彼女は「こうすれば大丈夫」と笑って、彼氏の手をとり自分のコートのポケットに入れた。(田中祐也)
(以上要約)


こんなにも新聞記者さん(田中裕也さん)は、取材してんだよ。
取材費もかかってるよね!

みなさん、ニッポンの新人類の生態がわかりましたね。
最後には“こころあたたまる”おちもありました。
やっぱ、“若モン”は、かわいいです!

しかも“ニッポンの伝統”に忠実です;
《みんなが着ていないし、カッコ悪い》

“みんな”が、すべて。




<参考>

<秋田の男子高生、なぜコート着ない 疑問ぶつけると…>アサヒコム2010年3月11日4時15分
 3月に入っても寒い日が続き、10日はまとまった雪が降った秋田。しかし、街で見かける男子高校生は制服の上にコートを着ていない。「なぜ着ないの」。率直な疑問を彼らにぶつけてみた。
 2月上旬の秋田駅。この日は朝から雪が断続的に降り続き、午後4時の気温は零下4度。目の前を帰宅途中の高校生が次々と通る。
 女子生徒はほとんどが紺や黒のダッフルコートを着ているのに、男子生徒でコートを着ているのは20人に1人ぐらい。西仙北高校3年の門脇健君は、制服のブレザーの下に、肌着、カッターシャツ、セーター、寒いときはジャージーも着るという。コートを着ない理由を聞いてみると、「制服の上に着たらダサイっしょ」。
 制服メーカーのトンボ(岡山市)の佐野勝彦ユニフォーム研究室長は「近年、全国的にコートを着ない男子高校生が増えています。理由はカッコ悪いからです」と話す。
 同社は2008年、山形、新潟、神奈川、大阪、岡山など9都市18人の男子高校生にコートを着ない理由を聞き取り調査した。もっとも多い答えが「みんなが着ていないし、カッコ悪い」だった。ほかにも「電車やバスでの着脱が面倒」「マフラーで我慢できる」という意見もあった。
 佐野室長は、雑誌などで首都圏の男子高校生がコートを着ていないのを見て、東北の高校生もまねをしていると推測する。「彼らは多感な年ごろ。周りからカッコ悪いと思われるぐらいなら、寒くても我慢するのでしょう」
 秋田以外の寒い地域でもコートは着られていないようだ。「中学生はコートを着るけど、高校に入るとさっぱり」。札幌市で学生服ショップを展開する田中見事社長はそう話す。新潟市のバロンハヤカワの早川昭男社長は「コートを着ない方がカッコいいと思ってるんだから仕方ないよ」とあきらめ気味だ。
WEB雑誌「ガンガンオンライン」(http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/)で「男子高校生の日常」を連載している漫画家の山内泰延さん(29)は「女子の前で強がるのが男子高校生の特徴。『寒さなんて気にしないぜ』と思われたいんでしょう。辛いのが苦手なのに、カッコつけて料理にタバスコをかける心理と同じ」と話す。
 女子生徒はどう見ているのか。秋田駅付近で秋田市の高校に通う2年生のカップルに聞いた。紺のダッフルコートに身を包む彼女は「確かに制服にコートは似合わないかも」と、学ラン姿の彼氏を見つめた。彼氏はマフラーを巻いているが、やはり寒そうだ。制服の下にジャージーやパーカを着ることもあるという。
 記者が「彼氏が風邪ひいちゃうよ」と言うと、彼女は「こうすれば大丈夫」と笑って、彼氏の手をとり自分のコートのポケットに入れた。(田中祐也)



Snapshot;真夜中へもう一歩

2010-03-15 01:46:41 | 日記


☆ 語りえない
もしこの資本主義というシステムの社会で生きることが、人間をモノのようにしてしまうなら、そのシステムの不具合に気づき、そのシステムを変更しようという人間は、どのようにして生まれることができるのだろう?(テリー・イーグルトンからの示唆による)

☆ そんなに悪くない
なぜそのようにペシミスティックに感じるのか?
そんなに悪くない、という声が聞える。
空耳であろう。

☆ 不平等とか格差
たぶん、すべてのひとが貧乏だったり、すべてのひとが不運だったら、ぼくは耐えられる(笑)
すべてのひとが人気者でなく、やたらに賞とかもらわなければ、ぼくは耐えられる。

☆ 理解し得ない言葉
前向きに生きる。
ものごとは考えよう。
ケセラセラ(最近の石原都知事発言)

☆ 国民性
ぼくは、国も国民も民族も人種も認めたくないが、たしかに“国民性”というのはある。
ようするに、習慣のちがいさ。
それは当然、“思考パターンのちがい”として表れる。
つまりどんなに対立していても、“日本人”は、“日本的”にしか考えられない。

☆ イケメン
やはり、ひとはひとを、そのひとの言葉より、そのひとの見かけで判断していると思う。

☆ 欲望
いまあなたが欲しいものはなんですか?
それは、“モノ”ですか、“モノじゃないもの”ですか?
この回答で、あなたがわかる。
ぼくは、このThinkPadを買い換えたい。

☆ 人生でいちばんいいもの
たぶん、音楽。

☆ 人生でいちばん悪いもの。
嘘。
かな?
いや、率直な嘘、ならいいよ。

☆ しあわせ
どうも、あまり考えた=感じたことがない概念。
“快感”とか、“居心地が良い”ということはある(あった)ね。

☆ 水
いま急にのどが渇いて、水を一杯飲んだ。
これ=水、も、人生でいちばんよいものだね。

☆ 映画
どうも歳を取ると、映画のスジとか、そのドラマでの人間の葛藤(からみあい)というのが、どうでもよくなるね。
ラブ・シーンでも、後の風景とかに目がいっちゃう。

☆ まあいいか
まあいいか。
俺はこんなもんだよ。
このパソコンの脇には、アドルノのしけた顔写真の本。
このひとは、いつも憂鬱な顔をしていたそうだ。
この本じゃないが、マーティン・ジェイの「アドルノ」は、口絵写真のアドルノ表情の記述からはじまっている;
《その唇は力なく、ほとんど気づかれないほどかすかに開かれ、明らかに乾ききっている。こちらがわに見える眼は瞼が重く垂れ、その凝視は内面に向けられている。後ろに傾いた彼の顔は、おのれ自身の不幸な思いにとらえられた人を思わせる・・・・・・》

このひとは、すんごく裕福なワイン商人の息子だったんだよ(笑)
《あらゆる理由からして、彼のこうした幼年時代が幸福というもののモデルをアドルノに提供したのであり、この幸福の思い出が、その後のあらゆる失望の度合いを測る規準として使われるようになったのである》

はー、そういうひともいるんだね(笑)
ヨーロッパとかの“裕福”というのは、ちょっとニッポンのスケールとちがうでしょう。

☆ 老人
60歳のウィトゲンシュタインについての証言(コーネル大学にて);
《会がはじまる直前になって、マルコムが廊下の向こうからやってきた。かれの腕には、ジャンパーに軍隊ズボンという姿の小柄な老人がもたれかかっていた。知性に輝くその顔さえなければ、この老人はマルコムが来る途中で見つけて、外の寒さから守るために連れてきた、どこかの浮浪者とまちがいられかねなかった・・・・・・》

☆ 物語
このごろ映画やドラマをみていると、そのお話で、そのお話の主人公じゃないひとを主役にした映画(ドラマ)にしたらどうなるんだろう、と思う。
つまり正義の主人公に対する“悪役”を主役にしたら、どういうお話ができるんだろう?
たとえば、不倫された夫が主役なら、その夫から妻を寝取った男を主役にしたら、どういうお話になるのか?
まあ逆のシチュエーションでもいいですが。

☆ 夢判断、夢分析、夢の本
ぼくは、さいわい不眠というのには、無縁だね。
むしろ過眠です。
あんまり筋の明瞭な夢は見ないが、たくさんの夢を見ていることは、わかっている。
たまに突然起きると、かならず夢を見ていたことはわかる。
だがフロイト先生に分析してもらうほど明瞭な夢は、1年に1度くらいしか見ない。
面白い夢が見たいものである。