2月の大野山登り以来の家族山歩きとして、東丹沢の念仏山に行ってきました(2020年11月14日)。ここは大山から伸びる尾根の1つです。8年くらい前に、念仏山~高取山~蓑毛越というコースを歩いたことがありますが、今回は家族での山行だし、私としても久しぶりの山歩きでからだがなまっているので、無理はせず手前のほうにある念仏山のあたりまで登って戻ってきました。
小田急線秦野駅からバスに乗り、曽根弘法バス停で下車して歩きます。
これから登っていく山並みが見えてきます。ところで、手前の民家の庭に何かいます。
キジです。飼われているのでしょうか、野生でしょうか。
近づいたら逃げていきました。
秦野国際乗馬クラブでトイレをお借りしました。競走馬だった馬たちが引退後に、趣味の乗馬用やセラピー馬としてここで暮らしているのです。定年後の生き方ですね...他人ごとでなくなってきました。
弘法山と念仏山への道が交差する善波峠には古い石仏が置かれています。
このあたりの山道は広葉樹林で囲まれているので、明るくて木漏れ日ウォーキングが気持ちいいのです。
念仏山(357m)頂上に着きました。
今日はかすんでいますが、念仏山頂からは箱根の山並みが望めます。
少し奥のほうに行くと、富士山も見えます。ここに来るまでに、ワシかタカが飛んでいるのを2回ほど見ました。おそらく、この大山山麓に生息しているのでしょう。このあたりの自然の懐の深さを感じます。
ここからさらに高取山のほうに上っていくことにしました。標識が示す大山・蓑毛方面です。
木の根で階段状になったところを下りたり上ったりします。
標高400mくらいまで来たでしょうか。娘はまだまだ登る気満々ですが、妻が断念したのでここで山を下ることにしました。
下りの途中、めずらしく針葉樹林帯もあって、下のほうはうっそうと暗くなっています。
大きな鉄塔の下を通っていきます。
ススキの季節ですが、
まだあまり紅葉は見られません。
善波峠のところまで戻ってきました。ここは両側が切り通しになっていて、地層が出ています。詳しくないのでよくわかりませんが、わりともろい岩石でした。調べてみると、このあたりの地層は、丹沢層群煤ヶ谷亜層群といって、新生代新第三紀中新世中期(1300万~850万年前)のころに太平洋の海底でできて、プレートに乗ってここまで運ばれてきたもののようです。まだ、ヒトとゴリラの共通の先祖が生きていた時代です。
人工物も多いですが、こういう里山の風景はホッとしますよ。
丹沢は低山でも楽しめるところが多いですよ。15日には、念仏山の近くの弘法山あたりの山歩きをテレビでやるようです(『ちょっと山頂へ~絶景!ニッポン低山紀行~』(後8:00~8:55)、BSテレ東)。
念仏山は初めて知りましたが、大山まで続いてるんですね。丹沢はまだまだ知らない山域が多くあります。