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僕の読書ノート「ロッキングオン 2022年07月号」

2022-06-25 07:29:36 | 書評(アート・音楽)

 

これは!と思ったときに買うロッキング・オン。ピーター・サヴィルのデザインによるジョイ・ディヴィジョンのアルバム・ジャケットが表紙。今回は、ニューウェイヴ/ポストパンク1978-1987の特集である。内容は、ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーのバーナード・サムナー、キュアーのロバート・スミスのインタビュー、ニューウェイヴ/ポストパンク傑作アルバム50作品の紹介、「ニューウェイヴ/ポストパンクとは何だったのか?」という振りかえり評論記事で構成されている。この時代、ほぼこのジャンルの音楽ばかり聴いて過ごしてきたので、懐かしく思い返しながら一気に読ませてもらった。50作品の中にはまだ聴いていないものもあるが、私のような人間には、特段目新しい情報があったわけでもなく、どちらかというと若い人向けに、このような音楽の実験がすごい勢いで熱を帯びていた時代のあったことに興味を持ってもらうことが目的だったのだろう。ニューウェイヴ/ポストパンクが、現代のロックやポップミュージックにどのような影響を及ぼしたのか、あれこれ分析して大風呂敷をひろげてくれるような記事があったらもっと面白かったかもしれない。

上記の特集以外で気になって斜めよみした記事は、リアム・ギャラガー(オアシス再結成はまだ機が熟していないと冷静に考えられるようになったみたいだ)、ザ・スマイル(レティオヘッドのトム・ヨークとジョニー・グリーンウッドらの新バンドはロックをやっているらしいのでぜひ聴こう)、ケンドリック・ラマ―(現代ブラック・ミュージックのキングはニュー・アルバムを出したが、初心者はどのアルバムから入ったらいいのだろうか)、マーク・ボラン(知性というより感覚の人だ)、ポーキュパイン・ツリー(キング・クリムゾンのギャヴィン・ハリソンや元ジャパンのリチャード・バルビエリらのいるこの新時代プログレ・バンドは完成度のとても高いアルバムを出したらしい、気になる)といったアーチストたちのインタビューやアルバム紹介であった。古いけど新しい人たちだ。オリヴィア・ロドリゴまでフォローできないけれど、しょうがないか。



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