18年にもなりますか

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いじめの背景

2004-10-15 07:23:59 | 
最近ではニュースにさえもならなくなった感がある「いじめ」だが、いじめの発生する背景として大人の持つ価値観が子供の心を左右しているということは否めない。
いじめの心理に「異物排除」と「同質に対する嫌悪」があるが、すでにこのウェブログの「他の人と違うということ」で書いたように「異物排除」は外的要素により醸成される場合が多く、そこに親の価値観が介在することも少なくないのである。

 隣の家と同じでないと「不安」、「隣の子供よりも劣っているとだめ。」自分の子供の方がほんの少しであってもいいから「優位」に立っていないと、「どうしてあなたは××ちゃんみたいにできないの?」といってこどもを叱ってしまう。親がそんな心理なのもだから、自分の子供がよその子供よりも、例えば成績だとかで優秀だったりすると、「××ちゃんよりも成績がいい」ことを知らず知らずのうちに口にしていたりする。知らず知らずのうちに「成績至上主義」になっている。そうすると、子供は素直なもので、成績が悪いやつよりも自分は「えらいんだ」と思ってしまう。成績の悪い子は存在価値がないかのごとく、「いじめ」始める。子どもの心の中でも、親に認められたいという不安感がある分、自分の成績が少しでも落ちることを心配し、つねに自分を優位に立たせなければならないストレス下に置かれてしまい、ちょっとでも自分よりも成績のよい子を見つけると、その不安感をごまかす為に、その子の事を「生意気」だとかいって、まわりをも巻き込んで「いじめる」のである。

 本当は自分自身が本当にその子よりも優位なのかわからない。単に親から与えられた価値観で、親から評価されているだけで、自分自身に対する自信や、生きる上での価値観が十分に発達していないものだから、心理としては常に不安なのである。心やすまらない子どもがいったい何をしてしまうかは、すでにニュースで報道されているとおりである。社会性や協調性、つまり忍耐強さや相手のことを理解すること、物事の価値観の多様性などは、躰や心の発達とともに成長してゆくものなのだが、それが偏ってしまっていることで様々な事件が起こっている。

 すでに、「いじめ世代」「いじめられ世代」は20代、30代として親になる時代になってきている。これからも常に親も含めての”教育”が必要なのは明らかである



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