70才。役に立つ話が次々現われる。

世界で最低の日本人の声を改善する方法を95%まで独自に確立しました。

河島英吾の声を伸ばすボイトレ

2006年07月28日 16時07分15秒 | 俳優・歌手・アナウンサーの声
河島英吾の歌を聞いた。人の心の奥底に響く。

 しかし音色(雑音混じり)的には未だ問題がある。もしボイストレ-ニングを受ければ、彼の魅力の本質がなくなると信じている人が多い。一般にボイストレーニングはオペラの声になると思っている。

 昔はボイストレーニングは声楽・オペラしかないと思われていた。本格的に研究開発する人がいなかったのだ。たまに独自の方法を指導する人もいたが、それはほとんど「大声発声」で喉を鍛えると錯覚して声が嗄れるまで叫ぶなど無茶なものであった。他に伝統芸能の声、能も人の個性を亡くす。

 私は日本で始めて「声のトレーニング」と言う呼び名を朝日新聞で30年近く前に命名し、方法の一端を学芸欄に披露した。その反応は物凄く2日で400本近い電話がなつた。その後、朝日新聞、論壇で2回、役に立つ声のトレーニングについて述べた。

 本当の声のトレーニングはその人の本質を変えてはならない。人には人格があり、声にも声格がある。残念ながらオペラの発声は声格を変える傾向がある。河島英吾が河島ではなくなるのだ。声は綺麗になったが人の心を打たなくなる可能性が強い。これに似た現象は宇多田ヒカルのおかさんにあった。声帯手術のあと声が綺麗になりすぎて、持ち歌と合わなくなり、売れなくなった。そして引退した。

 個性・本質を残して声を磨く。これが本物の声のトレーニングである。そんなことが可能なのか。実現した。発見したのである。だから朝日新聞が大きく取り上げたのだ。

 それから30年、特に最近の5年間は倍倍に進歩を遂げている。

 河島英吾はなにもトレーニングしないでいいではないか? あのままで最高だ。そうです。しかし2枚の声帯を擦って声を発するシステムは、瞬時に何千、何万回と振動する。少しの狂いが声帯をだめにする精密機器である。もし河島さんが後、10年歌い続けていたら、声帯手術を何度も体験したと思われる。最悪の場合は歌手生命が終わったかも。そうさせないための声のトレーニングを実践しているのだ。

 次回はミスユニバース2位の「くららさんの声について」話すつもりだ。


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