妻、最後通告されたみたいなもんだ？

難病で、のどにリンゴを詰まらせて死亡しかけた妻が。

マリアンナ病院に救急車で入院した。

私が喉の奥に指をつつこみ、異物をこじ開け、空気の通る穴を開けなかったら妻は完全死んでいた。

しかし入院ごとに体力が衰え、食べ物を飲み込みが悪くなる。

今日担当医と退院について話す。

明日でもよいと言う。

しかし健全で、回復して退院ではない。

徐々に衰え、食べ物は胃に穴をあけて流し込むに限りなく近いのだ。

私は妻をどこまで回復させられるか、rる医師に明言する。

二人の若い医師は「素人が」無茶苦茶な言葉を吐いていると笑っていた。

正確には辟易していたようだ。

一番の問題は嚥下が弱いのだ。これでリンゴが詰まったのだ。

嚥下を改善させる妙技が私の頭を過る。

一度しかない妻の命を救う。

夫として最高の技の出番だ。

いずれ結果は出る。