Lucky☆Sardonyx

ばるご☆の戯言ブログです(^^)

未発表句

2009-07-02 23:28:36 | コメント
 俳人正岡子規が友人の夏目漱石や自身の俳句を集めて書き写した選句集「なじみ集」が見つかり、子規の未発表とみられる4句が含まれていることが2日までに分かった。子規に詳しい俳文学者で神奈川大名誉教授の復本一郎さんは「子規の句が新たに見つかることは極めてまれ。子規研究を進める上で大変貴重な資料」と高く評価している。

 「なじみ集」は、存在は知られていたが、現物が確認されたことのない「幻の一冊」。東京都千代田区で開かれる「明治古典会七夕古書大入札会」に出品され、5日にオークションが行われる。入札最低価格は2000万円。

 復本さんによると、新たに見つかった子規の句は「馬士(まご)一人馬にひかるゝかれ野哉」など4句で、これまで知られた句と部分的に異なる「かけものゝ達磨にらむや秋のくれ」なども含まれる。

 「なじみ集」と書かれた表紙には、子規の蔵書であることを示す朱印が押してある。約670ページで、毛筆の書体や収録されている句から、1894(明治27)年ごろに子規が編んだものとみられる。句の評価を示す「◎」「〇」などの印が付けられた作品もあり、子規の選句基準や俳句観が表れている。

 子規に俳句を学んだ漱石の計17句も記載されており、復本さんは「10句は未発表ではないか」と指摘。このうち「涼しさを大水車(おおみずぐるま)廻りけり」の句には子規が「○」を付けている。ほかに俳人の高浜虚子や小説家の幸田露伴ら約90人の句も収録されている。

 オークションの主催者で、東京古書組合所属の古書店でつくる明治古典会によると、「なじみ集」は数年前に古書市で見つかったという。

外は雨、たまには詩歌に勤しむのもいいかな。