Lucky☆Sardonyx

ばるご☆の戯言ブログです(^^)

戦力外通告

2009-10-31 23:48:58 | コメント
広島は31日、河内貴哉投手(27)に戦力外通告を行ったと発表した。

 河内は国学院久我山高時代、3年夏の西東京大会で25イニング連続無失点をマークして一躍ドラフトの注目の的となり、中日、近鉄、広島の3球団から1位指名を受け、競合の末に広島に入団。前年引退した左腕エース大野の背番号「24」を受け継いだ。しかしプロ入り後は伸び悩み、ここ2年は肩の故障もあり1軍でも登板がなかった。

 昨晩、9年前のドラフトで指名された朝倉と河内とのその後の明暗を書いたが、まさか同日に戦力外通告が行われるとは思わなかった。確かに、左腕手術後の経過が思わしくなく、ここ数年はリハビリには励んでいるとは聞いていたのだが・・・もともと中日とは相思相愛だったらしいし、もしもすんなりと中日に決まっていたら今頃は「今中二世」として竜投を支える存在になっていたかも知れないかと思うとチト口惜しい。最近でこそブラウン前監督による「大リーグ方式」の導入で体格の未熟な高卒選手がパンクすることなく大竹・前田・斎藤とたて続けにブレイクを果たしたが、それ以前の広島名物だった猛練習によってどれだけの逸材が志半ばでユニホームを脱いでいったことか・・・そういう意味では野村新監督誕生によって名物復活が囁かれており、悪夢再来が危惧されるところだ。

ただこの河内、27歳とまだ若く、左のワンポイントとしてなら十分戦力として計算出来そうだ。広島の球団スタッフに転向せずトライアウトを受ければヤクルトや横浜、楽天や西武辺りが救いの手を差し伸べるかも知れない。

竜投エース

2009-10-30 23:28:21 | コメント
開けてびっくり大量10人-。29日に行われたプロ野球の新人選択(ドラフト)会議、中日は1位で智弁和歌山高の岡田俊哉投手(17)を指名した。大本命だった注目の左腕、菊池雄星投手(花巻東高)こそ6球団競合の末、抽選ではずしたが、潜在能力では菊池に負けない将来性豊かな左腕をがっちりゲット。高校出左腕のドラフト1位指名は、1988年の今中慎二(大阪桐蔭)以来となる。巨人と並ぶ12球団最多タイの10選手(育成含む)を指名。投手だけでなく、内外野、捕手とバランスの取れた指名となった。

 緊張でこわばっていた17歳の表情が、みるみるほころんだ。「中日ドラゴンズから1位指名を受けました。早く1軍で投げられるようにがんばるので、応援よろしくお願いします!!」。インターネットで指名の瞬間を見守った後、グラウンドで朗報を待っていた仲間たちにそう報告すると、岡田は歓喜の輪のなかで何度も宙を舞った。

 この2年半、岡田は驚異の成長曲線を描いた。国内11球団から打診を受けた逸材も、入学時はまったくの無名。制球力は抜群だったが球速は130キロにもみたなかった。高校球界の名将・高嶋監督も「プロ入りはまったく予想していなかった」と明かす。しかし「リリースの瞬間まで力を入れない」という下半身主導のゆったりとしたフォームを完成させると、4度目の甲子園となった3年夏は県大会準々決勝から甲子園大会2回戦までの5試合で3完封を含む42イニング1/3を無失点という圧巻の投球を披露。

 恩師は「球持ちがいいし、プロの練習で体幹を鍛えてあと5、6キロ速くなれば、150キロに届く。(元中日の)今中のイメージにも近い。本当に伸びしろが大きい」と太鼓判を押した。現時点では確かに、体の大きさで注目の左腕・菊池には劣る。しかし、その潜在能力の高さ、伸びしろの大きさでは岡田に分がある。2、3年かけてプロの体になった時、岡田の才能はまばゆいばかりに輝くはずだ。また、今回のドラフトは9年前(2000年)を彷彿させる。当時も超高校生級と騒がれた国学院久我山高・河内(現・広島)の抽選に敗れ、外れ1位に指名したのが現・竜投の右腕エースに君臨する東邦高・朝倉だった。菊池にも頑張って欲しいが、このドラ1左腕にも大いに期待するところだ。数年後、昨年2位指名の右腕・伊藤と左右の両輪でエースに昇りつめろ!

雄星決定

2009-10-29 23:46:15 | コメント
プロ野球のドラフト会議は29日、東京都内のホテルで行われ、米大リーグ挑戦を封印して国内の球団入りを表明していた左腕、菊池雄星投手(岩手・花巻東高)は6球団が1位指名で競合し、西武が交渉権を獲得した。

 菊池の指名重複は、1989年の野茂英雄投手と90年の小池秀郎投手の史上最多8球団を上回る可能性もあったが、西武のほか日本ハム、中日、楽天、ヤクルト、阪神の指名にとどまった。菊池以外に競合した選手はいなかった。

本人にとっても西武に決まったのは朗報だったろう。かつて在籍していた松坂を始め現エース・涌井も高卒出の選手だ。今年は3年目の木村も頭角を現し、選手育成については定評のある球団である。
またかつての左腕エースとして君臨した工藤の西武復帰も囁かれており、実現すれば技術的にまだまだ荒削りな菊池にとってこれ以上ない指南役となるだろう。

僕の本音としては、地元球団の楽天かお気に入りの中日に決まって欲しかったのだが・・・こういうことを踏まえ、まぁ西武ならいいかといった感じだ(^o^;

逸品発見

2009-10-28 23:55:36 | コメント
上杉謙信が愛用したとされる観音経の写経が山形県長井市の民家に所蔵されていることが28日、分かった。調査した上杉博物館(同県米沢市)の角屋由美子主任学芸員は文面などから「謙信公の愛用品だったことはほぼ間違いなく、大変貴重な史料」としている。

 発見されたのは長井商工会議所の横沢浩次会頭(80)宅。観音経は観音が33の姿で民を救ったとの教えで知られ、「上杉謙信手澤(愛用)」と記された箱に「観世音菩薩普門品第二十五」が折り畳んで収められていた。享禄5(1532)年に春鏡という僧侶が書いたとみられ、上杉家に伝えられてきた可能性が高いという。

 横沢さんは「30年ほど前に古美術商から入手した」という。横沢さん宅ではほかにも織田信長が謙信に贈ったとされる茶つぼなども見つかった。

 謙信ゆかりの品の一部は山形県長井市の「やませ蔵美術館」で一般公開を予定している。

是非とも拝観したいものだが・・・それ以上に、これほどの逸品が何故民間に流出してしまったのかに関心がある。戦後の華族制度の廃止された頃辺りであろうか?

城島の決断

2009-10-27 23:57:17 | コメント
マリナーズを退団した城島健司捕手(33)が27日、福岡市内で阪神と2度目の入団交渉を行い、合意に達した。城島は記者会見で「阪神のために力を出し切りたい」と引き締まった表情で話した。契約内容は推定4年総額20億円プラス出来高払い。

 城島はソフトバンクでプレーした2005年以来5年ぶりの日本球界復帰となる。ソフトバンクも獲得に乗り出していたが、阪神はこの日、星野仙一シニアディレクター(SD)も交渉に同席し、獲得にこぎ着けた。城島は「球団、現場、すべてが一体となった誠意が十分に伝わった。お世話になろうと決めた」と阪神入りの経緯を語った。

 城島は大分・別府大付高(現明豊高)からドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。06年にマリナーズに移籍し、大リーグ通算成績は462試合で打率2割6分8厘、48本塁打。今季は故障などの影響もあって出場71試合にとどまり、3年契約が2年残っていたが、出場機会を求めて20日に退団を表明していた。

それにしても・・・城島加入は必ずしもプラスばかりではない。最大の問題は現有戦力との兼ね合いである。あれだけアクの強い選手が天皇(!)金本を始めとするアラフォーの一大勢力と巧くやっていけるのか、以前の金本加入時は親分が彼一人であったから良かったのだ。最悪時、チームは金本派と城島派に二分され空中分解しかねない。更に正捕手・矢野や進境著しい狩野等の処遇については・・・等々、城島加入はあまりに強い「劇薬」の投入となろう。同じ捕手補強ならオリックスの鈴木クラス、矢野と狩野とを繋ぐ世代を狙うべきだったのではないか。ちなみに、鈴木であれば矢野の大学の後輩(東北福祉大)でドラゴンズOB、共にポスト中村として将来を嘱望された選手だった。オリックスでは阪神OBの岡田が監督に就任したこともあり、セの野球に適性を発揮する鈴木の獲得は岡田-真弓のホットラインも相俟って絶好の機会だったと思うのだが・・・なかなか思い通りにはいかないものである。

大粛清

2009-10-26 22:50:35 | コメント
楽天は25日、仙台市内のホテルで1軍コーチへ解雇通告を行い、米田純球団代表(46)が、橋上秀樹ヘッドコーチ(43)ら9人中6人に契約を更新しないことを伝えた。すでに野村克也監督(74)の退任が決定。後任に前広島監督のマーティー・ブラウン氏(46)の就任が確実で、来季は野村色を一掃した新体制で挑む。

祭りの後に待っていたのは、厳しすぎる現実だった。クライマックスシリーズ第2ステージ敗退から一夜明け、仙台に戻ったコーチ陣は次々と解雇を言い渡された。

 橋上ヘッドコーチを筆頭に、実に6人もの大量解雇。西内野守備走塁コーチはフロント入りも検討されているが、その他は退団となる。橋上ヘッドは、「新体制ということなら仕方ない」としながらも、「CSに出たコーチが、(就職活動で)いかに不利かをわかってほしい」と他球団の組閣が進んでいるタイミングでの通告に不満げだ。

 正式に残留が決まったのは、佐藤投手コーチ、山田バッテリーコーチの2人。野村克則バッテリーコーチは、新たなポストを提示されたが即答は避け、26日に再び面談して結論を出す。

 「監督交代も含め、新体制には次のステージに進むための意味がある」と米田球団代表は大量解雇の理由を説明。新体制の組閣は基本的に球団主導で行うが、ブラウン氏の人脈も数人程度は認める方針で、広島でベンチコーチを務めたジェフ・リブジー氏(43)の入閣が予想される。

若手育成に一定の評価を受けながらも、反面ベテランの扱いに難を感じるブラウン采配、そういう意味では主砲・山崎を始めベテラン勢も大きな戦力となっている楽天ナインが混乱を引き起こさないかという一縷の不安はある。山崎などは、かつて中日時代に山田監督との確執の末にオリックスにトレードされた前歴もあるので、ブラウン監督との間についても必ずしも安泰であるとはいえない。

様々な問題を考えると、現体制からの内部昇格というのが一番妥当な選択ではなかったのかとも思う。地味なスタッフではあるが(苦笑)その中でも池山打撃コーチの昇格であれば野村野球の継承や年俸等コストの軽減、前監督に劣らないスター性といった殆どの問題をクリア出来る。世代的にも西武・渡辺、ソフトバンク・秋山でロッテ・西村、オリックス・岡田とくれば楽天・池山しかないのでは??

ブラウン新監督、ベースぶん投げるみたいに選手投げるのだけはやめてほしい(笑)

進路決定

2009-10-25 23:00:28 | コメント
米大リーグ挑戦か、日本のプロ野球入りかで注目されていた高校ナンバーワン左腕、岩手・花巻東の菊池雄星投手(18)=3年=は25日、同校で記者会見を行い、「メジャーは封印して日本一のピッチャーになってから挑戦したい」と話し、日本でプロ野球入りすることを決めたと発表した。

 菊池は会見で「メジャーはひとまず封印して、日本一のピッチャーになってから世界に挑戦したい。(29日のドラフトで)指名されれば、その球団でもすべてを出し尽くすつもりで投げます」と語り、会見後には涙も見せた。

 150キロを超える直球とスライダーを武器にする菊池は、今月初めにプロ志望届を提出。その後、20日まで4日間にわたって日米20球団と直接面談を行った。29日には日本のドラフト会議が行われるため、動向が注目されていた。

 当初は「あこがれがある。高校生の先駆けになりたい思いがある」とメジャー志向を披露していたが、16日から4日間にわたって日米20球団の面談を受け「話を聞く前より迷っています。(日米)どちらも行きたいのが正直なところです」と悩める胸中を明かしていた。

 29日に行われる注目のドラフトでは、「12球団OK」と明言している菊池に対して、巨人、広島、横浜を除く9球団が1位指名の意向を示している。

選手は菊池だけではない、そういう意味では高卒選手の米大リーグ挑戦という選択肢もあっていいのではないかと思っていた。日本球界のように1年目から一軍で活躍の機会が与えられるかについてはかなり厳しいかも知れないが、それらも本人の認識内であるなら何等問題ない。逸材の国外流出を憂う声も聞こえてくるものの各局のスポーツニュース報道順位については米大リーグの後塵を拝しているというのが偽わざる現実であり、注目度等客観的な評価や勝負については既に決していると言っていい。
 それよりも気になるのは、菊池の決断が本人の意志によるものであるのかということだ。毎年囁かれている特定球団からの本人の親族や監督等各関係者へと流れているお金や利権、それらのしがらみに縛られ周囲に説得される形での国内球団選択であったのならそれは気の毒な決断だ。昨今の大不況で、そういう傾向も控えめになっているとは思うが、甘い汁にありつこうとするダニのような存在は絶えない。

 とはいえ、かつての松坂やマー君も通った道だ。ドラフト指名後にゴタゴタするよりは今回のような事前の意思表明の方がよっぽどすっきりするわけで、指名球団決定後は迷うことなくチームに貢献出来るよう頑張って欲しい。

玉砕!

2009-10-24 23:58:46 | コメント
(クライマックス・パ第2ステージ第4戦、日本ハム9-4楽天、日本ハム4勝1敗、24日、札幌ドーム)

取って置きの切り札の登場に、敵地のファンも大歓声を送った。4-6の八回2死二、三塁で登板したのは、2日前の22日に完投したばかりの岩隈。だが、スレッジにはじき返された打球は、無情にも右翼席へ消えた。最後にエースが打ち砕かれ、楽天の快進撃に終止符が打たれた。

 野村監督は当初、スレッジを敬遠するつもりだったという。岩隈の意思を尊重して勝負させたが、最悪の結果となった。だが、「あの場面を抑えれば何とかなったかも」とうなだれる右腕とは対照的に、指揮官に後悔はなさそう。「しょうがない。おれが責任を持てばいいこと」。試合を決定付ける3ランを見送ると、苦笑いを浮かべた。

 苦しいシリーズだった。第1戦で九回に4点のリードを守れず、逆転満塁本塁打でのサヨナラ負け。初のCSに駆け上がった勢いはそがれ、その後は重い展開の試合が続いた。手薄とみられた相手投手陣を崩せず、後手後手に回った。

 日本ハムの祝勝セレモニーを見つめる岩隈の目には、涙が浮かんでいた。「また来年、みんなが一つになって、日本一になれるようなチームにしたい」。捲土(けんど)重来を誓うエースの言葉とともに、球界を席巻した楽天のシーズンが終わった。

時同じくしてセの中日も第2S敗退、僕の今シーズンも終りを告げた(苦笑)

それにしても・・・今年の楽天はAクラス入りを果たしただけでなく2位を確保、更にCSシリーズでは第1Sを勝ち進んだ。第2Sで弱点の全てを晒してしまった格好となったが、この経験は来シーズン以降への大きな財産となったに相違ない。

残った!

2009-10-23 23:17:23 | コメント
(クライマックス・パ第2ステージ第3戦、日本ハム2-3楽天、日本ハム3勝1敗、23日、札幌ドーム)

 がけっぷちの野村楽天を救うべく、マー君が日本ハム打線に立ち向かった。今季限りで退任する野村監督のためにも、絶対に負けられない一戦。田中は気合十分の表情でマウンドにあがった。
「あした(23日)の意気込みが聞きたいんですよね? 頑張ります」
 前日22日、報道陣に短い言葉で必勝を誓った田中。その気持ちが裏目に出たのか、序盤は苦しんだ。

 二回、先頭の高橋に先制ソロを被弾すると、三回には金子誠、田中賢に連続安打を浴びて一死一、三塁のピンチ。しかし、気迫の投球で森本、稲葉を打ち取り、追加点は許さなかった。六回まで1失点の力投だ。

 2007年に高校生ドラフト1巡目で楽天入団。ここまで野村監督と歩んできたプロ野球人生だった。「神の子」と呼ばれ、絶大な信頼も寄せてくれた。その監督が今季でチームを去る。3年間で成長した姿を、どうしても見せたかった。

 試合前、かつてのノムさんの教え子が“お別れ”にやってきた。日本シリーズ進出へリーチをかけた日本ハムの稲葉、坪井があいさつ。当然、これを野村監督が黙って見過ごすわけもなく「お前ら、きょうで決めるつもりで来たんだろう」とチクリ。その場に偶然、田中が通りかかったため「ちょうどマー君が来たから『やっつけろ』と言ったら『頑張ります』ってさ」。孝行息子の力強い返事に、野村監督は目を細めた。

 17日のCS第1ステージ第2戦のソフトバンク戦で、プロ初の無四球完投勝利。中5日での登板となったが、疲労は気力で封じ込める。恩師のため、マー君は最後まで全力で腕を振り続け、2失点完投勝利。逆転の4連勝での日本シリーズ進出へ望みをつないだ。

これで、流れが楽天に傾いてくれるといいのだが・・・エースの力投とチャンス・メーカーの出現と舞台は整った。あとは主砲・山崎の豪打(本塁打)復活を待つばかりだ。明日・24日のマウンドには準完全試合男・ルーキー藤原が上る。

崖っぷち

2009-10-22 23:58:46 | コメント
(クライマックス・パ第2ステージ第2戦、日本ハム3-1楽天、日本ハム3勝、22日、札幌ドーム)

絶対に負けられないマウンドにエースが上がった。負ければ日本ハムに日本シリーズ進出への王手がかかる大事な一戦。しかも、前夜に奇跡的なサヨナラ勝ちを演じて乗っているハム打線の勢いを止めなければならない。重責を背負い、岩隈が奮闘したが終盤に力尽きた。

 ソフトバンクに完投勝利を飾った第1ステージ第1戦から中5日。レギュラーシーズンは中6日が基本線だけに、状態は万全とはいえない。前日21日の調整後、予告先発にもかかわらず「あした? 投げませんよ」と話すなどピリピリムードだったが、それもこの一戦に賭ける気持ちの表れだった。

 一回、一死から森本に中前打を許し、さらに続く稲葉にカウント0-3とボールが先行する。らしくない立ち上がりとなったが、ここからが真骨頂だ。稲葉をフルカウントから低めの直球で空振り三振。盗塁と悪送球で森本は三塁まで進んだが、高橋を二ゴロに打ち取り、ピンチを脱出した。岩隈は五回一死二塁のピンチも田中、森本を抑え、六回まで1失点でしのいだ。

 しかし、七回にここまで奮闘してきた岩隈が崩れた。一死から金子誠に二塁打を許すと、続く田中にも安打を許してしまう。森本は捕ゴロに抑え、ここまで2安打を放っていた3番稲葉を敬遠で歩かせ二死満塁とした。

 ここで無安打だった4番高橋との勝負を選んだのが裏目に出た。ワンボールからの2球目、高目のストレートをセンターへ弾き返されランナー二人が生還し、2失点となった。

 八回表には無死満塁のチャンスを作ったが日本ハムの3番手金森に抑えられ得点できず万事休す。8回3失点と先発の役目を岩隈は果たしたが、打撃陣が完全に沈黙。楽天は日本ハムに連勝を許し王手をかけられ、後が無くなってしまった。

崖っぷちに立たされた楽天ナイン、とはいえ「あと4つ勝つ」という超プラス思考で切り替え残り試合を頑張って欲しい。背水のマウンドには田中が上ることになるだろう。

大惨敗!!!

2009-10-21 23:46:02 | コメント
(クライマックス・パ第2ステージ第1戦、日本ハム9x-8楽天、日本ハム2勝、21日、札幌ドーム)

勝利を目前にした楽天に悪夢が待っていた。4点リードの九回1死から5失点。最後は逆転サヨナラ満塁本塁打という、あまりにも悲劇的な幕切れだった。野村監督は「お見事だね」と、消え入るような声で絞り出すのがやっと。ショックが、ありありと見て取れた。

 苦手の武田勝を攻略し、七回で6-1。しかし、ブルペンがもろさを露呈した。八回に永井が2点目を失うと“一人一殺”の継投へ。だが、安打、四球に2暴投。この回だけで4投手を救援させたが、2点差にされた。

 九回に鉄平の2ランで突き放したかに見えたが、抑えの福盛も勢いを止められない。1死から3連打で失点し8-5。高橋には四球で塁が埋まり、スレッジへの2球目を左翼席へ運ばれた。守護神は「切り替えるだけ」と前を向くが、あまりに大きな1敗だ。

 第1ステージは岩隈、田中が完投勝ちし、救援陣の出番がなかった。「2人で終わっちゃったから、不安ではある」という指揮官の懸念は、現実のものとなった。

 アドバンテージを含め0勝2敗。「勝ち試合を落とすのはこたえるわ」。追い詰められた老将は、重そうな足取りでバスに乗り込んだ。

それにしても・・・8.9の僅か2イニングで計8失点、リリーフ陣のお粗末さが余りに顕著に表れた結果だ。シーズン中にもこういう展開はあったが、前回同様に上手く切り替えて崖っ淵から一気に逆襲へと転じて欲しいところだ。

セでは中日が巨人の出鼻を挫き大勝しただけに、一方のパでの楽天の終盤での取りこぼしは本当に残念だった。明日に期待!!!

新型HV「SAI」

2009-10-20 23:58:48 | コメント
トヨタ自動車は20日、プリウスより一回り大きい中型セダンの新型ハイブリッド車(HV)「SAI(サイ)」を発表した。12月7日に発売する。人気が高いHVの車種を拡充することで、販売台数を増加させたい考え。

 サイはプリウス、「レクサス HS250h」に次ぐトヨタのHV専用車。排気量2400ccのエンジンとモーターを備え、燃費はガソリン1リットル当たり23キロ。馬力のあるセダン型を好む中高年をターゲットにしたという。

 最低価格は338万円で、HS250h(最低価格395万円)とプリウス(同205万円)の間に設定した。

 トヨタは今後もミニバンや小型車にもHVのラインアップを広げる方針で、こういう流れをみると今後の新車の買い時を見定めるのに躊躇してしまいそうだ。

決着☆

2009-10-19 23:18:09 | コメント
(クライマックス・セ第1ステージ第3戦、中日7-4ヤクルト、中日2勝1敗、19日、ナゴヤドーム)

 3年連続突破だ。中日(レギュラーシーズン2位)は19日、和田一浩外野手(37)の逆転2ランや代打・立浪和義内野手(40)の2点二塁打などでヤクルト(同3位)を7-4で振り切り、連勝で第2ステージ進出を決めた。21日から東京ドームで始まる第2ステージ(6試合制)ではクライマックスシリーズ(CS)が導入された2007年から3年連続で、リーグ優勝の巨人と、中日の顔合わせとなった。

 荒波のように押し寄せる危機にも、動じない。落合監督は腕を組んだまま、必勝リレーを見守った。最後は岩瀬を投入し3点差で逃げ切り。それでも、喜ぶそぶりはみじんも見せなかった。

 「このシリーズはゲーム内容ではなくて、勝つか負けるか。勝って駒を進める。それだけだ」

 黒星発進から、連勝で第2ステージ進出を決めた。9月23日に巨人に敗れ、目の前で原監督の胴上げを見せつけられた。敗者の弁を求められ、「これから本当の戦いが始まる。見くびるな」と言い放った。

 巨人との日本一への挑戦権を懸けた戦いに臨むため、勝率5割に満たない10ゲーム差をつけたチームには負けられない。

 1点を先制されたが、和田の2ランで逆転。試合を決めたのは、リーダーだった。2点リードの五回一死一、三塁。今季限りで引退する立浪が代打でコールされた。松井の高め直球を流し打ち、左中間を破る2点二塁打。史上1位の通算二塁打487本を誇る職人らしいダメ押し打だった。たった一振りで球場のムードは最高潮に達し、中日ベンチはお祭り騒ぎになった。

 「毎日、最後のつもり。最後の最後までプレッシャーの中でやらせてもらえて光栄」。9月30日の巨人戦で引退試合に出場し、「『打つ・走る・守る』のうち『打つ』ことしかできなくなった」と身を引く理由を話した。唯一、さび付いていないと自信を持つバットでCS第2ステージ進出に貢献。現役生活にまた“あす”が生まれた。

 明後日21日から巨人と開戦。指揮官の顔に、日本の頂点に立つという揺るぎない自信が見える。

 「それ(自信)がなかったら、ユニホームを着ていないでしょう」

 落合監督の、プライドを懸けた6番勝負の火ぶたが切られる。

逆襲!!!

2009-10-18 23:28:02 | コメント
(クライマックス・セ第1ステージ第2戦、中日3-2ヤクルト、1勝1敗、18日、ナゴヤドーム)

中日の吉見が最多勝のタイトルを分け合った館山に投げ勝ち、第2ステージ進出に望みをつないだ。

 ようやく1点のリードを得た直後の八回。2死から失策で出た宮本を一塁に置き、4番の青木を迎えた。背番号19はカウント0-3から投ゴロに打ち取ると、先にマウンドを降りた館山が見詰める前で谷繁と派手にガッツポーズをつくって闘志をむき出しにした。

 「意識したのは相手ではなく、低めを突く基本に立ち返ることだった。谷繁さんともしっかりゴロのアウトを取ろうと話していた」と吉見。二回に川本に逆転2ランを許したが「序盤だったのでダメージはなかった」と慌てることはなかった。

 集中し過ぎて、投球内容の記憶はあまりないという。家を出る際の会話もよく覚えていなかったそうで、試合中のスタンドに家族の姿を発見して驚いたと苦笑いした。

 試合前、珍しくヤクルトを飲んで臨んだという右腕は「負けたら終わりのがけっぷちで、気持ちだけはしっかり持てた」と大一番での力投に充実感をにじませた


セのCS第1ステージは、昨日のパのようにすんなりと連勝では決着しなかった。最後までCSの出場権を争ったヤクルトに試合勘の長はあるだろうが、シーズン成績を振り返ってみれば3位とはいえ勝率5割を切った「負け越し球団」である。
そういう意味では日本シリーズの出場権を上位チームと争うなどおこがましいわけで、巨人との優勝争いで死闘を演じた中日には意地でも負け越せないところだ。

 こうしてセ・リーグのCS第1ステージは19日の最終戦へもつれ込んだ。中日が逆王手をかけ勝つか引き分けで、ヤクルトは勝てば第2ステージに進出する。

突破!!!

2009-10-17 23:20:19 | コメント
(クライマックス・パ第1ステージ、楽天-ソフトバンク、楽天2勝、17日、Kスタ宮城)

クライマックス・パ第1ステージの第2戦が17日にKスタ宮城で行われ、レギュラーシーズン2位の楽天が同3位ソフトバンクを4-1で下し、対戦成績2勝0敗で第2ステージに進出した。

楽天は四回、鉄平の2打席連続安打とセギノールの左前打などで二死一、三塁とすると、7番で起用された中村真が三遊間を鋭く破る安打を放ち、ソフトバンク先発のホールトンから待望の先制点を挙げた。

 さらに五回、四球で出塁した先頭の聖沢を犠打と二ゴロで三塁に進めてチャンスを作る。ここでソフトバンクバッテリーは鉄平を敬遠して4番の山崎武と勝負。2打席凡退していた山崎武だったが失投を逃さず、ファンが待つ左翼席の最前列に飛び込む2試合連続の3ランを放ち、試合を決めた。

)「ちょっと詰まったけど、気持ちが乗り移ってくれた」。楽天の勝利を大きく引き寄せたのは、1-0の五回に飛び出した4番・山崎武の一撃。創設当初の弱体ぶりを知る主砲の、5年分の思いを乗せた3ランが左翼席へ飛び込んだ。

 3番の鉄平が敬遠気味に歩かされ、2死一、三塁で迎えた打席。1、2打席目で打ち取られた速球に狙いを定めていた。本塁打の1球前にスライダーを空振りしたが、動じない。「バッテリーは、僕がスライダーに食い付くことが分かったと思う。ストライクゾーンに来るのは真っすぐ」。冷静な読みで、直後の速球をとらえた。

 第1戦に続く本塁打。大舞台で本領を発揮した主砲に、野村監督は「決めてくれた。じーんときたよ。2死からの打点で勢いを付けるのが4番だ」と賛辞を惜しまなかった。

 一方、先発の田中はテンポのいい投球で六回まで相手打線に二塁も踏ませず、7安打9奪三振1失点で無四球完投。投打がかっちりかみ合った楽天が連勝で第1ステージ突破を決めた。

 ソフトバンクは田中を攻略しきれなかった。七回無死から連打でようやく得たチャンスもバントを失敗して得点には結びつかず、長打も八回の1本だけ。この回に相手のエラーによる1点を上げるのが精一杯だった。

 楽天は21日から札幌ドームで始まる第2ステージ(6試合制、4勝先勝)でリーグ優勝の日本ハム(1勝アドバンテージ)と対戦する。

 レギュラーシーズン終盤の勢いそのままに、2試合とも完勝。“鎧袖(がいしゅう)の一触”でソフトバンクをけ散らした。第2ステージで敗れた場合には、この日が本拠地での今季最後の試合となるが、球場にそんな雰囲気はない。お立ち台に上った山崎武は、総立ちのファンを前に宣言した。

「仙台で日本シリーズを戦いたい。少し待ってください。すぐに帰ってきますから」

まさしく「楽天日和」この勢いはまだまだ続きそうである♪