人気映画「海猿」シリーズや、国有化した尖閣諸島周辺のパトロール活動が注目されていることなどから、海上保安庁職員を目指す若者が急増している。今年秋の海上保安学校の入学試験は申込者数が前年の約2・5倍に膨れ上がった。
京都府舞鶴市に本校がある海保学校は、主に高校卒業者が入学対象で、試験は春と秋の2回実施。受験申込者は過去2年、春秋合わせて計約1万人だったが、2012年度は約1万6000人に増加。秋試験に限ると、11年度の3064人から7708人に急増した。
「映画の主人公、仙崎大輔君に憧れ、“潜水士になりたい”と話す受験生が多い。不景気で公務員志望が増えているのに加え、映画などで認知度は確実に上がっている」と採用担当者。庁内には「憧れだけで入っても」という冷めた声もあるが、第3管区海上保安本部(横浜)の三木基実本部長は「仙崎君のような優秀な人に来てほしい」と歓迎。秋試験は9月に1次の筆記が始まり、来年春に約38倍の難関をくぐり抜けた約200人が入学する。
海猿は99年に連載が始まった漫画で、伊藤英明(37)主演で04年に映画化、ドラマにもなった。海保も全面協力しており、今年7月には東京湾が舞台の4作目「BRAVE HEARTS 海猿」を公開。先週末までで569万人を動員、興収72億円のヒットとなっている。
京都府舞鶴市に本校がある海保学校は、主に高校卒業者が入学対象で、試験は春と秋の2回実施。受験申込者は過去2年、春秋合わせて計約1万人だったが、2012年度は約1万6000人に増加。秋試験に限ると、11年度の3064人から7708人に急増した。
「映画の主人公、仙崎大輔君に憧れ、“潜水士になりたい”と話す受験生が多い。不景気で公務員志望が増えているのに加え、映画などで認知度は確実に上がっている」と採用担当者。庁内には「憧れだけで入っても」という冷めた声もあるが、第3管区海上保安本部(横浜)の三木基実本部長は「仙崎君のような優秀な人に来てほしい」と歓迎。秋試験は9月に1次の筆記が始まり、来年春に約38倍の難関をくぐり抜けた約200人が入学する。
海猿は99年に連載が始まった漫画で、伊藤英明(37)主演で04年に映画化、ドラマにもなった。海保も全面協力しており、今年7月には東京湾が舞台の4作目「BRAVE HEARTS 海猿」を公開。先週末までで569万人を動員、興収72億円のヒットとなっている。