格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)が3月1日に就航してから1カ月。平均搭乗率こそ「目標を上回る80%超」(ピーチの広報担当)と好調だったが、28日に長崎空港で1機がトラブルを起こしたことにより3日間で13便が欠航した。コスト削減のため少ない機体でやりくりする経営手法の問題点が浮き彫りになった。
トラブルは、乗務員が出発準備中の機体で誤って前方ドアの脱出用スライドを作動させたことが原因。部品交換のため、運用する3機のうち1機が使用不能になり、関西空港と長崎、福岡を結ぶ路線で次々と欠航に追い込まれた。乗務員が仕事に不慣れなことも明らかになり、不安を残した。
LCCでは今夏に日本航空系のジェットスター・ジャパン(東京)と全日空系のエアアジア・ジャパン(同)が成田空港を拠点に就航する。航空経営研究所の赤井奉久所長は「こうした事態が続けばLCC全体の信頼が低下する」と指摘する。
ピーチはトラブルで欠航した場合に、乗客に対して自社便への変更か運賃の払い戻しでしか対応しない。費用と手間を省くためで、大手のように乗客を他社便に振り替えることもない。乗客の利便性は劣る。
有料の機内食などピーチ特有のやり方は受け入れられたようだ。幹部は「サービスを省いて運賃を安くする手法を理解してもらった」と胸をなで下ろした。主力の観光客の利用に加え、ビジネス客の利用も1割程度と当初の見込みを上回った。
ピーチは関西空港を拠点に札幌(新千歳)、福岡、長崎を結ぶ3路線に就航した。4月1日には鹿児島線に就航する。
トラブルは、乗務員が出発準備中の機体で誤って前方ドアの脱出用スライドを作動させたことが原因。部品交換のため、運用する3機のうち1機が使用不能になり、関西空港と長崎、福岡を結ぶ路線で次々と欠航に追い込まれた。乗務員が仕事に不慣れなことも明らかになり、不安を残した。
LCCでは今夏に日本航空系のジェットスター・ジャパン(東京)と全日空系のエアアジア・ジャパン(同)が成田空港を拠点に就航する。航空経営研究所の赤井奉久所長は「こうした事態が続けばLCC全体の信頼が低下する」と指摘する。
ピーチはトラブルで欠航した場合に、乗客に対して自社便への変更か運賃の払い戻しでしか対応しない。費用と手間を省くためで、大手のように乗客を他社便に振り替えることもない。乗客の利便性は劣る。
有料の機内食などピーチ特有のやり方は受け入れられたようだ。幹部は「サービスを省いて運賃を安くする手法を理解してもらった」と胸をなで下ろした。主力の観光客の利用に加え、ビジネス客の利用も1割程度と当初の見込みを上回った。
ピーチは関西空港を拠点に札幌(新千歳)、福岡、長崎を結ぶ3路線に就航した。4月1日には鹿児島線に就航する。