親しまれてきた味が姿を消す-。牛レバ刺しの提供・販売の“最終日”となった30日、都内の焼き肉店には「最後にもう一度」と客が長い列をつくった。「寂しい」と惜しむ声が相次ぐ一方、「禁止はやむを得ない」と話す人もいた。
東京都台東区の「ホルモン寺(てら)」。予約で大半の席が埋まる中、午後5時の開店前には、残り少ない席を求め約40人が並んだ。
「うーん、おいしい!」。友達と食べ納めをしようと約1時間半待って入店した都内の会社員長岡陽子さん(39)は思わず声を上げた。「食べられなくなるのは本当に残念です。いつかまた食べられる日が来てほしい」
既にレバ刺しの扱いをやめた店も少なくないが、ホルモン寺は4月から「さよならレバ刺しフェア」として1・5人前525円と通常より安値で提供。5月の最終週からは予約の電話がひっきりなしに鳴り、連日満席の状態が続いた。
寺田穣店長(37)は、レバ刺しを次々と皿に盛り付けながら「再開を望んでいるが、腸管出血性大腸菌が検出される限り、規制は仕方がない」と冷静に話した。
焼き肉の町で知られる大阪・鶴橋。「生レバーあります」「お1人様1人前でお願いします」などと張り紙した店に、昼ごろから多くの人が詰め掛けた。
「めっちゃ好きやったから食べられなくなるのは寂しい」。小雨の中、友人と2人で焼き肉店に並んでいた大阪市の会社員上賀子さん(40)は残念そうだった。
別の店に並んでいた大阪府東大阪市の会社員桑野貴司さん(30)は「生やから危ないのは当たり前。食べたい人には食べさせてほしい」。兵庫県宝塚市の会社員柴田謙一さん(31)は「食べていい店を作ればいいのに」と話した。
鶴橋の焼き肉店「白雲台」の呉龍一(オ・ヨンイル)店長(42)は「売り上げに与える影響は小さくない。ただみんな同じ土俵に立つのだから、そこからいろいろ考えるのが商売だ」と意気込んだ。
東京都台東区の「ホルモン寺(てら)」。予約で大半の席が埋まる中、午後5時の開店前には、残り少ない席を求め約40人が並んだ。
「うーん、おいしい!」。友達と食べ納めをしようと約1時間半待って入店した都内の会社員長岡陽子さん(39)は思わず声を上げた。「食べられなくなるのは本当に残念です。いつかまた食べられる日が来てほしい」
既にレバ刺しの扱いをやめた店も少なくないが、ホルモン寺は4月から「さよならレバ刺しフェア」として1・5人前525円と通常より安値で提供。5月の最終週からは予約の電話がひっきりなしに鳴り、連日満席の状態が続いた。
寺田穣店長(37)は、レバ刺しを次々と皿に盛り付けながら「再開を望んでいるが、腸管出血性大腸菌が検出される限り、規制は仕方がない」と冷静に話した。
焼き肉の町で知られる大阪・鶴橋。「生レバーあります」「お1人様1人前でお願いします」などと張り紙した店に、昼ごろから多くの人が詰め掛けた。
「めっちゃ好きやったから食べられなくなるのは寂しい」。小雨の中、友人と2人で焼き肉店に並んでいた大阪市の会社員上賀子さん(40)は残念そうだった。
別の店に並んでいた大阪府東大阪市の会社員桑野貴司さん(30)は「生やから危ないのは当たり前。食べたい人には食べさせてほしい」。兵庫県宝塚市の会社員柴田謙一さん(31)は「食べていい店を作ればいいのに」と話した。
鶴橋の焼き肉店「白雲台」の呉龍一(オ・ヨンイル)店長(42)は「売り上げに与える影響は小さくない。ただみんな同じ土俵に立つのだから、そこからいろいろ考えるのが商売だ」と意気込んだ。