joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

音読・暗記

2007年03月26日 | 語学
これは幼児右脳教育の七田眞さんが対談テープや著書などでよく述べられているエピソードですが、七田さんが子供のころに満州にいたとき、同級生で一年間で中国語をマスターした子供がいたそうです。その子は教科書を丸暗記して中国語をマスターしたそうで、そのときの体験から七田さんは文章を丸暗記すれば脳が自然に言語をマスターすることを知ったそうです。七田さん自身も英語で講演などをされるようなので、より自分の考えに確信をもっているのだと思います。

その経験から七田さんは、『七田式超右脳英語トレーニング』『超右脳つぶやき英語トレーニング』といった初心者向けの英語の本などで、「このテキストブックを一冊丸暗記すれば英語が自由に使えますよ」とおっしゃっています。

ただ僕自身の経験では、それらの本を読むだけでは英語はあまり上達しなかった。見えない部分で役立っているのかもしれないけど、明らかに英語の上達に役立つとは感じなくて、それ以来七田さんの英語勉強法を実践することもありませんでした。

それでも最近また七田さんのやり方を試してみようかなと思っています。

そう思ったのは、一つには谷川俊太郎さんの「これはのみのぴこ」という絵本を読んで人間の記憶力はやっぱりすごいんじゃないかと思ったこと。

もう一つは、大分前に読んでいた『英語達人読本』という本を読んで、以前よりも文章を覚えやすくなったと感じたから。

この『英語達人読本』は、名文と言われている文学やエッセイの一部を取り出していて、ネイティブに朗読者が吹き込んだCDが付いています。全体の3分の1ほどしか読んでいなくて放っぽりだしていたけど、久しぶりに読んだら前よりも文章を覚えやすくなっていた。

完璧な暗記を目指すのはしんどくても、文字を読まずにCDに続いて自然に言葉が出るぐらいに読み込めば、頭の中にふっと朗読したフレーズがよぎったりすることがあります。そういうことがあると楽しくなります。とりあえず最初から読み直して、全部読んで頭に入れてみたいと思います。


こういう方法を試したいのは、例えTOEICで「高得点」を取っても英語を自由に使えるわけではないから。800点取れればいいと思って受けた試験ですが、結果は800点台半ばでした。ここから900点を目指すというのも一つの道ですが、なんだか試験勉強のために英語を勉強してもちっとも英語力の上昇につながらないように感じるのです。これは、TOEICで「高得点」を取った人の多くが感じる空しさなのだと思います(800点台は最近では「高得点」とは言わないかもしれませんが)。

上記の方法で語学力に変化があればまた報告したいと思います。

絵本 『コーネリアス』 レオ・レオニ

2007年03月26日 | 絵本・写真集・画集

             公園の隅の自転車


1984年に出版されたレオ・レオニの絵本『コーネリアス たってあるいたわにのはなし』を読みました。

この絵本を読んで本当に子供が面白いのだろうか。子供たちに一度ぜひ聞いてみたい。

そう思うのは、もうこれは大人のために書かれたように思えるから。

優れた絵本はどれもそうかもしれないけど、絵本というものは子供のために書かれるものではないかもしれない。そうではなく、作家が何かを表現するときに、それに最適な表現方法が絵本だったということではないのだろうか。

わざわざ「子供」の目線に立とうとしている時点で、それは「大人」が描いた絵本になってしまう。しかし、人がただ描きたいものを描いているとき、それは子供の遊びとなる。その遊びが絵になる人もいるし、写真になる人もいるし、小説や映画になる人もいるし、そして絵本になる人もいる。ただそういうことじゃないのだろうか。

『コーネリアス』を読んで子供が面白いと思うかどうかは分からないけど、多くの大人ははっとして、また身につまされるような気持ちになって読むことになると思う。