木陰
五味太郎さんの『なんだかうれしくなってきた』を読みました。
とても楽しい絵本です。
主役は男の子だけど、出てくるお父さんとお母さんもなんだか印象的です。クールで優しい細身のお父さんと、スタイルがよくていつもお化粧をしておしゃべりが好きそうなおしゃれなお母さんです。
男の子はたくさんの友達に囲まれてとても楽しそうです。
こういうような、波状攻撃のように楽しいことが次々と起こるということが子供たちにはよく起こります。次から次へと楽しいことが起こるので、笑わずにはいられないし、うれしくてうれしくて仕方ないのです。
青い空と白い雲の下の道路
昨日は頭の中がパニックだった一日ですが、一日寝るとだいぶ落ち着きました。なんだかほっとする。天気もいいし。今日は晴れだ。とてもおだやかですね。
ある対談で七田眞さんは、「“これ”しかないなんて思うことはないよ。人生には色んな道があるから一つの道にこだわる必要はないよ」と言って子育てをした経験を話されています。
うーん、本当はそうなんだろうな。本当はそうなんだけど、悩んでいるときは「これしかない。これがだめならもうだめだ」と思ってしまいます。
「これがだめならもうだめだ」というのは、世界がとても小さく見えてしまっているんですね。あるいは、広い海で泳ぐのが怖くて、岸の小さな筏につかまっているようなものなんでしょうね。
「私たちは、問題が解決するよりも問題のある状態を好む」という話を心理学の先生から聞いたことがあるけれど、それも同じことなんでしょう。この場合では、広い海に浮かぶことが解決なのに、海に浮かぶのが怖いから、岸の小さな筏につかまり続ける。でも実際は、その筏は沈みかかっているのに。
浮かんでいる勇気が欲しいですね。