野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

穏やかに、真っ直ぐ燃え上がって「また、おいでや!」~おおよど遺産「大岩のトンド」

2024年02月05日 22時18分54秒 | おおいわ結の里
奈良・吉野の玄関口の野菜ソムリエPro.宮坂 敏史です。

今年も、大岩の皆さんをはじめ、大岩以外からも、
農業塾の塾生をはじめ、多くの方でにぎわいました。

1/14(日)、19時。


南西の方角に現れた三日月に照らされながら、
お寺の太鼓の合図で、恵方である東南東から点火されたトンド。


瞬く間に里山に竹が爆ぜる音を響かせながら、
勢いよく燃え上がりました。



今年は、炎も、火の粉も、真っ直ぐに、天高く。




近年にない、穏やかで力強い炎に、皆さん感動されていました。

途中から参加された方も、異口同音で「(今年のトンドの炎は)龍が昇っているようだった」と、
おっしゃってました。




習字の練習で使った半紙を、竹の棒の先につけて燃え上がらせる「テンピッタン」で、字の上達を願ったり、



トンドの残り火で焼いたお餅を食べたり、竹筒に入れて温めた笹酒を召し上がりながら、
大岩の皆さんと、大岩以外の皆さんが、楽しいひと時を過ごされていました。

トンドの残り火で焼いたお餅を食べると、歯が丈夫になる、無病息災で過ごせるといわれています。

竹筒で温めた熱燗は、格別です。


また、風習として、トンドの火をロウソクに移し、提灯などに入れて持ち帰られる方もいらっしゃいます。

持ち帰った火は仏壇や神棚のロウソクなどで灯され、1年間の無病息災や家内安全を祈られます。
その火で小豆粥を作り、小正月である翌日の朝に食べます。

大岩の古老の皆さんが、トンドの歴史や風習などを、大岩以外の方にお話しされる様子も。

大岩以外の皆さん、熱心に耳を傾けておられました。

そして、大岩以外の皆さんが帰られるとき、「また(大岩に)おいで!」と声をかけて見送ってらっしゃいました。

大岩の皆さんと、大岩以外の方々とが、
ともに力を合わせ、交流し、時間を共有することが、年々定着しつつあります。

能登半島地震、航空機事故など、異例の幕開けとなった2024年辰年。

今年のトンドのように、安穏な1年になることを願わずにはいられません。

最後に、大岩のトンドにご参加の皆様、
そして、ご準備下さった皆様。
ありがとうございました。
おつかれさまでした。


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