野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

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★野菜ソムリエPro.&ベジフルフラワーアーティスト   宮坂敏史オフィシャルサイトURL
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今年の冬瓜、メロンを振り返る

2010年08月31日 20時42分49秒 | 野菜&果物

写真は冬瓜(7月末撮影)。
毎年自家採種している。
お盆に全て収穫した。

ボクが栽培している冬瓜は、日本の在来種で、大きくて白い粉が吹く品種。
そのため、冷蔵庫を占領する欠点がある。

今年の冬瓜は不作。
つるはあまり伸びず、果実はつるの先端についた。
例年の3分の1~3分の2の収穫。

冬瓜はウリ科の野菜の中では大器晩成型で、初期生育がゆったり。

特に今年の春の低温の影響が大きかった。

また、肥料も冬瓜は西瓜よりもやや多めのほうがいいようだ。
今年、西瓜と同じく牛糞と米ぬかのみで栽培。
肥料の分量も同じにしたが、
冬瓜にとっては肥料が少なかったかもしれない。

来年は少しだけ油粕を入れてみたい。


さて、こちらはプリンスメロン(8月上旬に撮影)。
こちらも自家採種し、自根栽培している。

メロンは西瓜以上に栽培が難しい。
甘やかしてもいけない。どちらかといえば捨てづくりがいい。

メロンも肥料は米ぬか、牛糞のみとし、分量も同じにした。

メロンも不作。
つるはあまり茂らないし、
しかも収穫したのは8月入ってから。
毎年は7月中旬には収穫できる。

やはり春の低温が原因。

メロンは特に低温に弱い。

ただ、毎年収穫1週間前に株が突然枯れるといったことに悩まされたが、
今年は完熟(メロンの果実のヘタの部分に離層が出来、ポロッと実が取れる)まで、
株はもった。

窒素を減らしたのが良かったのだろうか?

今年の反省を来年に生かしたい。

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「琵琶滝」

2010年08月28日 20時23分42秒 | マイギャラリー


「琵琶滝」 水彩+クレパス サイズ:B3 2008年

この琵琶滝は、三重県名張市の名勝「赤目四十八滝」にある、奥から2番目の滝です。
紅葉シーズンの琵琶滝を描きました。

11月だったのですが、真冬並みに寒かったときです。
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今年の西瓜を振り返る。

2010年08月26日 22時19分26秒 | 野菜&果物
以下の3枚の写真は、今年育てた西瓜。
7月末に撮影。
どれも自根栽培である。


この西瓜は皆さんご存知の西瓜。
果肉は赤。重さは6kg~10kgになる。
これも15年余り自家採種。


この西瓜は、17年ほど前に鳥取に海水浴に行った際、
旅館の夕食のデザートに出た西瓜の種を採種し、それを
自家採種し続けたもの。
果肉は赤。

写真ではそんなに大きくないが、
もっと果実は大きくなり、重さは10kgを超える。
生育は大柄で、肥料の吸収力が旺盛。

ちょっとでも窒素肥料が多いと実がつきにくくなり、
実がついても日持ちしない。


3枚目は中が黄色のクリーム西瓜。
これも自家採種。
重さは6kg程度。中玉。
この3枚の西瓜の中では一番おとなしく、
あまり株が繁茂しない。
そして、ちょっと生育が遅め。

3種類とも生育の性格が異なる。

さて、今年の西瓜は不作だった。
例年の半分ほどしか収穫できず。
つるがあまり繁茂しなかった。

原因は4月~5月の低温。

今年の西瓜の肥料は、以前にもこのブログで取り上げたが、
元肥は牛糞と米ぬかのみ。

追肥も米ぬかと、液肥を500倍に薄めたものを葉面散布。

油粕は全く使わなかった。

ところが、牛糞と米ぬか。
これらの肥料はゆったり効き、
しかも、低温ならなかなか効いてこない。

4月~5月が低温。

4月に最高気温が10度のときや、
5月に最高気温が20度を下回ることもあった。

そのため、ただでさえ低温なのに、加えて肥料が効くのが遅かったため、
6月にようやく生育を始める始末だった。

つるがのびて葉が10枚位で1番目の雌花がついていたことから、
肥料が十分効いていなかったことがわかる。

ちなみに葉の枚数と1番目の雌花の関係だが、
ちゃんと生育していれば、葉が15枚位で雌花がつく。
ちなみに肥料過多の場合は20枚位で雌花がつく。

その後もつるが十分伸びないうちに花が咲いてしまった。

来年は元肥に牛糞、米ぬかに加えて、
有機質で即効性の肥料を少し加えてみたいと考えている。
量は牛糞、米ぬかの3分の1くらい。

しかし、収穫した西瓜は格段に日持ちがしたし、
糖度は低いものの、十分食べることが出来た。

ただ、種がいつもより多い気がした。
1番果でも。

ふつう1番果はそんなに種はまともなのが出来ない。

とにかくどれもかしこも種だけは立派だった。

これは西瓜自体が不作だったことから、
子孫本能がいつもより早く働いたのだろうか?

生育中にひび割れした西瓜があったが、その西瓜が、
ひび割れした部分が見事に乾いていた。

これが化学肥料を使っているとひび割れするや否や腐る。

これを元に、来年の栽培計画を立てたい。
来年も株間は4mにしたいと考えている。


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たった「1割」を考える。

2010年08月25日 22時19分08秒 | 野菜&果物
先日、以下の新聞記事が載っていたので、引用し、
これについて考えてみます。

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 「異常なし」は約1割=人間ドック、昨年と同傾向

 2009年に人間ドックを受けて「異常なし」と判定された人は約9.5%で、
 過去最低だった08年(約9.6%)とほぼ同じだったことが19日、
 日本人間ドック学会の調査で分かった。

 学会は
 「ストレスによる生活習慣の悪化が進む一方、診断がより正確になり、
 病気が発見しやすくなった影響もあるのではないか」
 としている。
 調査は、全国の約800の施設で人間ドックを受けた約301万人を対象に実施。
 結果を分析したところ、
 異常なしの「A」と、軽度異常だが心配なしの「B」の合計が約28万4400人で、
 約9.5%だった。

 異常項目をみると、
 高コレステロール(26.5%)が最多で、
 肥満(26.3%)や肝機能異常(25.8%)が続いた。
 男女別にみると、男性は肝機能障害(31.4%)と肥満(30.9%)、
 女性は高コレステロール(26.2%)と肥満(19.1%)が
 それぞれ上位を占めた。
 「A」「B」を合わせた「異常なし」の割合を各地域で比べると、
 東北、関東甲信越、中国・四国が平均より高く、
 北海道、北陸、東海、近畿、九州・沖縄で低いという格差が出た。

 【8月19日18時23分配信 時事通信より引用】

-------------------------------------------------------------------

まずはこの診断結果から見てみる。

高コレステロール(26.5%)、肥満(26.3%)、肝機能異常(25.8%)が
続いているが、

これらは大方、食生活が元凶では…。
要するに日本の野菜不足の結果が出ていると思います。

学会の見解
「ストレスによる生活習慣の悪化が進む一方、診断がより正確になり、
病気が発見しやすくなった影響もあるのではないか」

この見解には、食生活のことが一切書かれていません。
食生活との因果関係も調べるべきです。

次に、

「異常なし」の割合が、
東北、関東甲信越、中国・四国が平均より高く、
北海道、北陸、東海、近畿、九州・沖縄で低いという結果。

なぜこのような格差が出たのか、興味深いところです。

また、子どもの学力・体力低下のデータや、各地の野菜摂取量のデータと
照合してみるのもいいだろう。

そして最後に人間ドック自体について。

これも問題があると思います。

「異常なし」がたった1割。

その逆の9割が「異常」ということです。

しかし、この9割の中には、緊急性のない病気も
含まれているのではないかと思います。

僕は人間ドックは受けたことがありませんが、
ちょっとしたこと(緊急性のない病気)でも異常といわれて、ストレスにさらされ、
再検査を受けて、
その時にレントゲンで電磁波を目いっぱい体に浴びて、薬をもらい、
薬といっても、漢方薬ならまだしも、化学精製(自然にないもの)したものですよ。
そしてその薬の副作用が出て、コレステロール値や中性脂肪値がおかしくなり、
また化学精製された薬をもらう。

いわゆるマーフィーの法則。

どうも疑問に感じています。

記事の中にある学会の見解。

確かに診断がより正確になったのはありがたい。
しかし、それが緊急性のないものまで人々(患者)を再検査へ導き、
それが病気を作っているような気がします。

たとえば化学精製された薬やレントゲンの電磁波が原因で。

聞いた話、人間ドックのレントゲン検査の電磁波被爆線量の量は、
健康診断のレントゲンの800倍らしいです。

医療技術の発達も大事ですが、日本はどうも医療ばかりに手をかけている気がします。

それ以前に食生活の改善(野菜摂取)に取り組むこと
もっといえば、オーガニックを普及させることが
大事ではないかと考えています。

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「未来の食卓」

2010年08月15日 14時17分26秒 | 野菜&果物
8/8(日)、大阪・天王寺区にある「天王寺区民センター」に、
未来の食卓」という映画を見に行ってきました。

この映画の舞台は、フランスの南に位置する、バルジャック村。
ここのショーレ村長は、子どもたちの未来を守るため、
すべての学校給食を自然の味、
つまり、
オーガニックにしようという、前例のない試みに挑戦します。

その様子を伝えた、ドキュメンタリー映画です。

もちろん、
「オーガニックは値段が高いのに村の財政でまかなえるのか?」
という意見も。

しかし、オーガニック給食や学校菜園での野菜づくりを通して、
自然の味を覚えた子どもたちに巻き込まれ、
小さな村は少しずつ変化していきます。

この映画の冒頭では、ユネスコ会議の様子が紹介されます。

そこでは、
「あなたの周りに、ガンや糖尿病にかかった人はいますか?」と
いう健康科学研究者の問いかけに、出席者の殆どが挙手。

実際、ヨーロッパでは、ガンや糖尿病などの生活習慣病の70%は食習慣を含む
環境に原因があるといわれています。

日本でもそうです。

高血圧の予備軍が400万人といわれているそうです。

地球の温暖化、環境破壊にも
農業のあり方と食生活が密接に関係していることを、
この映画では訴えています。

実際、農薬が原因で家族が難病を抱えている農家の様子や、
日本で言う慣行農業の土壌の様子、などが
この映画で映し出されています。

実際、私の近所のおじさんも、
今年の春、農薬が原因と思われるガンで、お亡くなりになりました。

そのおじさん、野菜に何十回も農薬をまいていました。
収穫数日前の葉菜類にも農薬をまいていました。

そのご家族の方も、50代の方が化学性の難病で杖をついている状態、
他にももう一人、化学性の病気を患っていると聞きました。

この映画、感想…というよりも、
日本でもいち早く、この取り組みが必要と感じました。

映画の舞台であるバルジャック村のショーレ村長が、
この映画でこういった言葉を残しています。

「健康は値段の問題ではない。良心、誠意の問題。」

「経済・効率が良心を歪ませている。」

今の日本に欠けている事。
今の日本のことを象徴している事。
それらをハッキリとおっしゃっているようでした。

安いジャンクフードを食べると、様々な生活習慣病にかかりやすくなり、
結果として、医療費がかさむ。

少し割高でも、オーガニック食品を食べると、生活習慣病にかかるリスクが減り、
結果として、医療費の削減につながるのではないでしょうか?

また、わが国において、最近は経済や効率を優先にするあまり、
良心を歪ませていることは多々見受けられます。

いっぱいありますが、あえて野菜&果物ネタで絞らせていただきます。

食生活でも、
例えば、日本の慣行農業による大規模生産なんかは
経済や効率を優先している活動の代表的な例。

ここではっきり書かせていただきますが、
あのアルファベット2文字の農業の協同組織も、経済や効率優先で、
第1次産業を疎かにしているのではありませんか!

さて、映画の上映会の後は、
日ごろから大変御世話になっている、
調理師で食生活アドバイザーの竹内英二先生の講演がありました。

テーマは、「食は命の土台」

そもそも「食」は、「人」を「良」くする。と書きます。

ところが現状は人を悪くしている。
そこで、「食」についてもう一度考え直しましょう。というお話しです。

「命」を学ぶ為には、「食」を学ぶ必要があります。

人間の体は平均すると、60兆個の細胞で出来ています。
この細胞は、実は血液が変化したもの。

では、血液は何で出来ているか?

端的に言いますと、「食」なんです。

食生活により、血液がサラサラにもなるし、ドロドロにもなります。
ですから、「食は命の土台」。

つぎに「食」を学ぶ為には、「農」を学ぶ必要があります。

この食品はどんな栽培をされているのか?
オーガニックか?慣行農法か?

3番目に「農」を学ぶ為には、「愛」を学ぶ必要があります。

自然に対する思いやり。尊敬。

人間でも「愛」がないと、
人間が正しい方向に育ってくれませんし、
いい方向に向かいません。

これは、人間に限ったことではありません。
生物すべてに共通する事だと思います。

野菜&果物の栽培でも一緒だと思います。

無農薬・無肥料でリンゴを栽培した、
ご存知、木村秋則さんは、こんなことをおっしゃっています。

「枯死寸前のリンゴの木に語りかけたら、
 リンゴが生き返った」。

講演が終わった後、竹内先生を含め、
質疑応答の時間がありました。

参加された方はオーガニックのことや、食生活のことなどをテーマに、
活発に意見交換しました。

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