淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「今度は『イエロー・マジック・オーケストラ』の高橋幸宏氏の訃報。この人のソロ・アルバムも大好きでよく聴いていたのに・・・」。【45日後の春へ】

2023年01月16日 | Weblog

 昨日、「大学入学共通テスト」2日目の日曜日は朝から湿った雪。土曜日までの暖かさから一転した天候で、今冬の予測不能さを物語っていた。
 午前8時前には準備に取り掛かった。土曜日初日の疲れがまだ残っていて、睡眠不足もあるのか疲労感が中々抜けなかった。



 そんな昨日の日曜日の朝一、またまた悲しい訃報を聞いてしまった。
 ジェフ・ベックに続いて今度は高橋幸宏氏が亡くなったのだ。70歳だった。2020年に脳腫瘍の摘出手術を受けて現在闘病中だったことは知っていたけれど、まさかこんなに早くして亡くなるとは思ってもいなかった。1月14日、他界した。
 昔、インタビューで胃潰瘍を患っていると言っていて、確かに瘦せ型の体質で、あまり頑健には見えなかったけど・・・。



 高橋幸宏氏は日本を代表するドラマーの一人であり、80年代世界的なテクノブームを牽引した伝説のバンド「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のメンバーであり、思いつくだけでもそれ以外に、「サディスティック・ミカ・バンド」、「METAFIVE」、鈴木慶一とのユニット「THE BEATNIKS」など様々なビッグ・プロジェクトに参加し、ソロ活動も積極的に行っていた。
 個人的にも、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の残る2人、坂本龍一と細野晴臣よりも彼の創り出す音楽のほうが好きだった。



 高橋幸宏氏は多作のひとで、これまでもかなりの数のアルバムを世に送り出してきたけれど、一番好きなソロ・アルバムは何といっても「薔薇色の明日」である。この1983年にリリースされた傑作アルバムはよく聴いた。



 湿っていて、冷たさを醸し出し、メランコリックで、ヨーロッパの匂いがプンプンする、そんな音作りだった。
 神経質そうな人柄がもろに音楽にも反映されていて、鈴木慶一とのコラボ、「THE BEATNIKS」による一連のアルバムも、ダークでアンニュイでペシミスティックで、胸に沁みた。



 「YMO」でもそうだったけれど、彼が創り出す音楽には、逆に少しユーモラスで暖かい部分もあり、アヴァンギャルドで悲観主義的な部分をも含め、色んな顔を見せるところがいいのだ。
 感情の複雑な吐露を音楽に反映されていることが正直に音自体に反映されていて、そこに自然と興味が沸くのである。

 すべてのアルバムを聴いてきたわけではないけれど、常に彼の音楽は意識して聴いてきたし、新作が出るたびチェックもしてきた。
 僕は高橋幸宏が大好きだった・・・。

 それにしても、なんかみんな次から次へと亡くなってゆくなあ。
 ほんと、寂しい・・・。
 









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「日本テレビ櫻井翔主演の新ドラマ『大病院占拠』を観た。これは日本版『ダイハード』か?」。【46日後の春へ】

2023年01月15日 | Weblog

 土日は「大学入学共通テスト」。
 土曜日は季節外れの雨。まさか1月にこれほどまでの雨が降るとは思わなかった。とにかく、今冬は寒暖差があまりにも激し過ぎる。
 朝早く起き、受験会場へと向かう。
 来週からはまた寒くなりそうだ。マイナスの真冬日が続いてゆくらしい。

 土曜日、試験会場を出て家路を急ぐ。ただ、受験生たちの送り迎えの車で道は大渋滞。でも去年ほどのノロノロ運転ではなかった。
 またまた、色んな関係者から電話が鳴る。現在この街を騒がせているある動きについての遣り取りだ。これまた結構疲労が溜まる。まあ、仕方がない。



 家に帰って遅めの夕食を摂り、テレビを観る。
 まずは「ネットフリックス」の韓国ドラマ「ザ・ファビュラス」最終話。ファッション界を舞台にした4人の友情と恋愛を描いたラブ・コメである。
 全8話ということでスイスイと観ることが出来たけれど、ドラマの評価は可もなく不可もなしというところだろうか。中途半端感は否めない。



 そしていよいよ午後の10時。
 今季の日本ドラマの中で一番注目しているテレビドラマだ。日本テレビ系、櫻井翔が主演する土曜新ドラマ「大病院占拠」である。
 日本版「ダイハード」と言ったらいいのだろうか。期待が膨らむ。



 鬼の面を被った謎の武装集団に占拠された大病院。そこに、休職中の刑事(櫻井翔)が人質救出のため、犯人たちにたった一人で立ち向かってゆくというオリジナルのアクション・サスペンス・ドラマだ。
 1年前に起きた人質への発砲事件がきっかけで、現在、愛する妻と一人娘と別居中の刑事。精神的に立ち直れず精神科に通っている。
 ところがその妻(比嘉愛未)も夫が通う「界星堂病院」という大病院に勤務する心臓外科医で、偶然にも患者の手術中に占拠事件が発生してしまい、自身もまた人質となってしまう・・・。

 初回しか観ていない状況での評価は当然にして出来ないけれど、まず観た感想を言っちゃえば、「出だしはなかなか好調」という感じだろうか。
 色んな伏線を張り巡らしているようだし、様々な謎の部分もこの先次々と解き明かされてゆくことになるのだろう。
 こういうジャンルのドラマでは、やはりこれまで韓国ドラマがその面白さでも群を抜いてきたのだけれど、ここはひとつ日本のドラマにも大いに期待したいし頑張ってもらいたいとは思う。

 ドラマ・ラストのエンドロールで、病院占拠する鬼役の俳優名がわざと伏せられていた。この俳優たちが誰なのかも今後話題にあがるかもしれない。
 そういう意味でも、今後何かと話題性のあるドラマになりそうだ。






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「NHKドキュメント72時間『大阪昭和から続くアパートで』。ここにもまた一つの人生がある」。【47日後の春へ】

2023年01月14日 | Weblog

 その昔、旅行や仕事や視察なんかで全国各地を訪れた際、時間があるとぶらりその街を当てもなく歩くことがよくあった。それだけじゃなく、旅行鞄にランニング・シューズやシャツを詰め込み、現地での所用が済むと、宿泊しているホテルの周りや街中を走ることもあったりした。
 それから、訪れた街にある古い映画館(シネコンにはあえて行かずに)を探しては、そこで映画を観ることもあった。富山や長崎や札幌や名古屋や長野に行ったときに観に行った映画のことは、今でもなぜか鮮明に覚えてる。
 とにかく、その訪れた街だけに漂っている空気のようなものに触れることが嬉しいのだ。



 今住んでいるこの街を出て、ひたすら放浪していたい。誰も知らない遠くの街に行って、そこでひっそりと暮らしてみたい。いつもそんなバカげた妄想をしている。
 本当に恥ずかしいだけの密かな妄想なんだけど、よく頭の中で考えるシーンは、石原さとみや井川遥似の和服が似合う女性と二人だけの逃避行を決行し、誰も知らない、古い町並みの静かな土地のアパートに流れ着き、彼女はその街の夜のクラブに勤めながら生活費を稼ぐ。
 こっちは部屋に籠って売れない文筆活動を続け、彼女の遅い帰りをひたすら待っている・・・そんなどうしようもない妄想をしては、ひとり悦に浸っている・・・。

 

 改めてそんなことを考えるのも、昨日の夜1月13日金曜日( 22:45~23:15 )NHK総合テレビで「ドキュメント72時間『大阪昭和から続くアパートで』」を観たからだ。
 番組は、大阪港近くに並ぶ3棟の古びたアパート(白馬荘・乗鞍荘・穂高荘)に住む約70世帯の住民をスケッチしてゆく。

 3棟のアパートは、造船業が盛んだった昭和40年に建てられ今はかなり老朽化していて、お風呂は共同、トイレも共同で、アパートには住人たちが集まるたまり場があり、そこで朝から酒を飲んでいる人たちもいる。

 夫を亡くして数年前に越してきた初老女性、息子がいるけれどその家族を困らせないようにここで1人暮らしをする男性、妻が痴呆になってしまい、妻のために老いた体に鞭打って仕事を続けている男性・・・住民たちは皆、様々な事情を抱えながら狭い部屋での生活をなんとか続けて暮らしている。
 番組はその白馬荘・乗鞍荘・穂高荘に暮らす住民たちの生活を追ってゆく。

 みんな、いずれは何処かに流れ着く。そしてそこを終の棲家と決め、残りの人生を生きてゆく。もちろん、家族環境に恵まれ、孫や子どもたちに囲まれて順風満帆な人生を送る高齢者だっているだろう。
 でも、そういう人間だけがこの国に住んでいるわけじゃない。

 いつか時間があったら、この大阪港近くに並ぶ3棟の古びたアパートに行ってみたい。そしてそこの集会場で朝から缶ビールを飲んでダラダラと時間を潰していたい。



 ああ、ひたすら漂っていたい。
 ああ、当てのない放浪をしていたい。
 ああ、ひたすら享楽のなかにひたすら落ちていきたい。







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「It's just like spring has come around!」。【48日後の春へ】

2023年01月13日 | Weblog

 1月13日の金曜日。午前8時現在の積雪量は41センチ、気温はプラスの1.6度。天気は晴れ。
 今日はかなり気温が上がるらしい。1月の気温としては数十年振りとなるだろうとテレビのニュースが伝えていた。
 今冬は暖冬なのか厳冬なのかよく分からない・・・。



 昨日の夜は、高校サッカー部某監督が都内某プロチームの新監督に就任するということで、その壮行式を兼ねた送迎会に出席。
 場所が家から10分程度の距離にあったので、行きも帰りも歩いて帰った。
 穏やかな夜だった。
 青森県庁の庁舎の幾つかに電気が灯っていた。
 普段なら凍れる寒さなのにそれがない。静かな夜道を歩いていると、家々の屋根雪が融けて滴がぽたぽた落ちる音が聞こえてくる。



 帰宅して、惜しくも亡くなってしまった孤高のギタリスト、ジェフ・ベックのアルバムを聴いた。まずは「ワイアード」と「ラフ・アンド・レディ」。
 久しぶりに聴いたジェフ・ベック。
 友人からもジェフ・ベックの死を惜しむラインが来ていたので、それに対して返答した。


 マスコミ某社から携帯に電話も入る。
 いま巷を賑わしているある一件についての電話だった。うーむ・・・。

 そして13日。
 気温はぐんぐん上昇している。
 仕事で外に出た。
 暖房を点けるとあまりにも車内が暑いので、暖房スイッチを消して運転席横の窓を開ける。気持ちのいい少し冷たい風が入って来る。
 本当に今日は一月なんだろうか?
 FMのニュースで、札幌では約90年振りとなる高温に見舞われていると流れていた。



 まるで春である。
 こんなこと、北国に暮らしていて初めての経験だ。
 どうなってる? 地球・・・。

 空は青く、太陽は眩しい。雪は融け、土が顔を覗かせている。心地好い風も吹いている。
 毎日がこんなだったら、どんなにいいだろう。







 

 

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「久しぶりに見た雲一つない快晴の青空。でもジェフ・ベックが亡くなった、78歳だった。合掌」。【49日後の春へ】

2023年01月12日 | Weblog

 快晴である。
 嬉しい。心が和む。気分があがる。そういうもんだろ、気分なんて。お日様一つで変わってゆく。

 激しい勢いで融け出す道路脇の雪を横目で見ながら、太陽が降り注ぐキャンパス内を歩いた。気持ちがいい。
 出来るだけ顔を上げ、立ち止まって眩しい光を体の中に吸い込んだ。怪訝そうな顔をして学生たちが横切ってゆく。

 気温はプラスの10度。明日はもっと上昇するらしい。
 でも言いことがったあとには、必ずその反動がやって来るのは世の中の哀しい摂理である。来週の後半からはマイナスの気温が続き、連日過酷な「真冬日」だという。
 やれやれ・・・。



 お昼休み。
 新聞を眺め、ネットを見ていたら、ジェフ・ベックの訃報を告げる記事が載っていた。
 えーーっ。
 ジェフ・ベックが亡くなったんだ・・・。
 エリック・クラプトンとジミー・ペイジとジェフ・ベックは、いわゆる「3大ロック・ギタリスト」と呼ばれる大御所中の大御所だった。
 ロック好きで、彼らのアルバムを一度も聴いたことがない人なんて皆無だろう。



 最近のジェフ・ベックが残したアルバムはそれほど熱心に聴いてきたとは言えないけれど、「ブロウ バイ ブロウ」や、名盤と呼ばれる「ワイアード」や、それ以前の初期の頃のアルバムはちゃんと聴いてきた。
 確かに、クラプトンやジミー・ペイジほど派手で目立つアーティストではなかったけれど、職人肌で寡黙な一匹狼のイメージが彼には絶えず付き纏っていた。孤高のギタリストだった。



 ジェフ・ベックが亡くなったのは1月10日。78歳だった。
 関係者のコメントによると、「突然、細菌性髄膜炎に感染した」と、その死因についても触れていた。
 ジョニー・デップとの共作アルバムを最近リリースしたことは知っていたのだけれど、まだ聴いてはいなかった。早速、聴いてみようと思う。作品自体の評判も良かったし。



 こうしてまた、一人の偉大なロック・ギタリストがこの世界からいなくなってしまった。
 60年代を跋扈していたロック・アーティストたち、みんな死んじゃうなあ。

 そうかあ・・・ジェフ・ベックも亡くなったかあ・・・。
 今夜は心から追悼する意味で、ジェフ・ベックを聴いていこう。






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「『激レアさんを連れてきた。』ラッパーになりたい孫を応援しているうちに自分もハマってしまって孫とラップユニットを組んでる人が凄かった」。【50日後の春へ】

2023年01月11日 | Weblog

 テレビで頻繁に流れている「ACジャパン」のCM、「たたくより、たたえ合おう」が秀抜だ。こう来たかと観るたびいつも唸ってしまう。このCMは本当に素晴らしい。
 混雑するコンビニのレジで順番待ちをしている初老の女性と、その後ろに立っている怖そうなサングラスのお兄さん。女性はレジの前で慌ててしまい、焦りながら自分の財布を探しているその時、彼女の後方に立っていた強面のお兄さん(人気ラッパーの呂布カルマ)がラップに乗せて、「もしかして焦ってんのかおばーさん 誰も怒ってなんかない アンタのペースでいいんだ 何も気にすんな 自分らしく堂々と生きるんだ」と、ディスらず優しく問い掛けるのだ。
 それに対してその初老の女性もまた、彼の方向へと振り返りながら、「迷惑かけてしまってるなって焦ったら まさかの優しい発言 アタシも反省 見た目で判断 もう要らないわ 色眼鏡なんか」とラップで答えてゆくCMだ。
 上手い!
 このCMを作った広告代理店、凄い!
 何度観ても、グッとくる。アッパレだ。



 高齢者をラッパーに見立てたかあとその奇抜な発想に唸っていたら、本当に72歳の女性ラッパーが活躍していることを知って、これまたマジで驚いてしまった。
 テレビ朝日系月曜深夜のヴァラエティー番組「激レアさんを連れてきた。」、「ラッパーになりたい孫を応援しているうちに自分もハマってしまって孫とラップ・ユニットを組んでる人」である。

 72歳になる女性が、ラッパーとして自分の孫とラップ・ユニットを結成し、ラップの「ラ」の字も知らなかった彼女が、MCバトルにまで参加して若いラッパーたちと過激な言葉のバトルをステージ上で繰り広げているという。
 これまたビックリした。



 実は彼女、18歳の頃、芸人の島田一門に弟子入りしていて、島田紳助の先輩にあたるらしい。ところが落語家を目指したものの、女は無理と言われ芸人の道を断念してしまう。
 そしてその後、様々な仕事を経験したものの、60歳で肺がんとなり、過酷な闘病生活を送る中、心配して観に行った孫の初ライブで、見た目とは裏腹に、とても礼儀正しいラッパーたちに出会って衝撃を受け、残り少ない人生をラッパーとして生きていこうと決心したのだという。 
 それが、孫とは52歳差の異色ラップ・ユニット「赤ちゃん婆ちゃん」だ。



 やはり、とことん遣り切り、徹底して突っ走ったその先にあるのは、辿り着いた人間だけが見ることの出来る、確かな希望の光である。
 途中で諦めてしまったら見ることなんて叶わない。徹底して馬鹿になって我武者羅に走り続けるしかほかに道など存在しない。

 一期は夢よ ただ狂え!
 

 



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「愛の出番」。「51日後の春へ」

2023年01月10日 | Weblog
 あと50日後に春が来る。

 もちろん、それはあくまで仮のメルクマールに過ぎない。ただ単に、50日後確実に春がやって来ると言っているわけじゃない。
 それでも春はこの街にだってきっと訪れる。
 これからまた氷点下の日々が続き、大雪が何度もこの街を襲うだろう。いや絶対に襲うはずだ。
 でも、必ず2023年の春はやって来る。
 今はただ、黙ってその日をじっと待っている・・・。

 そんな辛い冬の日々。
 いい音楽を見つけた。
 これはいい。
 さかいゆう。



 彼の2枚のアルバムを聴いている。
 1枚目はアルバム「愛の出番」という。
 素晴らしい。いわゆるシティ・ポップ(あんまりこのフレーズ使いたくないですが・・・)というか、そのベースにはR&B、ソウル、ポップなフレーバーに溢れている。

 ウィスパー・ヴォイスもいい。
 霞が薄っすらとかかったような浮遊感が堪らない。
 ギラギラした真夏の午後に聴くというより、夏の透き通った明け方や静かな夕暮れの浜辺で聴いたら、これまた成層圏の彼方まで飛んでいきそう。
 特に「愛の出番」のタイトル1曲目から、それに続く「嘘で愛して」、「Get it togethe」、「確信MAYBE」、「Laughter In The Rain」、「大人だからさ」までの6曲は完璧な出来栄えである!



 そしてもう1枚が彼の9枚目になる(らしい)カバーアルバム「CITY POP LOVERS」。
 70年代から80年代のシティポップの名曲を10曲セレクトして歌っている。
 なんと山下達郎の「SPARKLE」が1曲目!
 続いて2曲目が、鈴木茂の「砂の女」!
 竹内まりやの「プラスティック・ラブ」も5曲目に入っている。
 当然、彼独自の解釈でアレンジしているわけで、原曲に親しんできたファンには若干の違和感が残るかもしれない。
 でも、これはこれでいいんじゃない?

 さかいゆう。
 真冬、暖かい部屋の中で、窓からしんしんと降り積もる雪を眺めながら独り聴くのもいいかも。
 いいよぉ。







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「NHK大河ドラマ『どうする家康』、テレ朝『必殺仕事人2023』、そして今日で長かった年末年始の休日が終わる」。【52日後の春へ】

2023年01月09日 | Weblog


 時々思い出したように雪は降るけれど、それでも昨日今日と穏やかな一日だった。
 そんな昨日の夜は時代劇ドラマを2本立て続けに観る。



 まずは昨日から始まったNHK大河ドラマ「どうする家康」。
 また家康かあと思ったけれど、数十年間ずっと続いて観てきた「大河ドラマ」シリーズだ、観ないわけにもいかない。
 主演は松本潤。
 乱世の戦国時代。今川義元(野村萬斎)のもと、信頼する家来たちと人質生活を送る若き松平元康、のちの徳川家康(松本潤)は、領地の姫である瀬名(有村架純)と恋に落ち夫婦となる。
 やがて長男が生まれ順風満帆に見えたものの、元康自身、今川軍と織田信長軍が対峙する「桶狭間の戦い」へと巻き込まれてゆく・・・。

 前半、さっさと松平元康と(松本潤)瀬名(有村架純)の恋愛模様を終わらせ、後半、すぐさま「桶狭間」の決戦へと移るところはさすがである。
 確かに家康のエピソードって星の数ほどあるから、次々と山場を作って観る側を煽り続ける作戦だろう。
 正しいと思う。



 「どうする家康」を観終え、続けてテレビ朝日「必殺仕事人」。
 主演はいつものように東山紀之。そして仕事人たちに、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見、遠藤憲一。 これまたいつものメンバーである。
 今回は、「コロナ疫」が江戸時代にも流行したという筋立てで、江戸の人々を襲うはやり病「鬼面風邪」が猛威をふるうなか、病を悪用して詐欺を企てる悪を成敗する仕事人たちの姿を描いてゆく・・・。
 残念だったのは、今回で仕事人の遠藤憲一が非業の死を遂げてしまうことだった。
 そしてもう一つは、前半登場するDJ  KOO。
 悪党として仕事人に成敗されるのだけれど、サングラス姿で登場したのにはシラケてしまった。こういうオフザケ志向、毎回「必殺仕事人」では披露されるのだが・・・。
 まあ、いつものパターンではあり、全体を通して観るとそれなりに面白かったです。

 そして今日は1月9日。今日で長かった年末年始の休日も終わってしまう。
 夕方からは「青森青年会議所」の新年祝賀会に出席。
 帰りは暖気している夜の街を独りとぼとぼ歩いて帰る。
 静かな休日の夜。賑わう繁華街も今夜だけは少し淋しそう。

 でも、ひんやりとした夜気が気持ちいい。












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「今日はジムで『シェイプ・ザ・ボクシング』と『ターゲット・アブス』。ああ早く映画『非常宣言』と『別れる決心』が観たい!」【53日後の春へ】

2023年01月08日 | Weblog
 昨夜積もった雪が今日の暖気で融け出している。でも午後になったら湿った牡丹雪が降って来て、道路は一面薄ーい膜のように白くなった。
 そして来週は3月並みの暖かさになるのだとか。ところがその後、今季最大級の寒波が日本列島を襲うらしい。これが最大の山場かも・・・。
 気象庁の2週間天気予報を見たら、なんと21日の青森市内の最高気温がマイナス6度! なんなんだ? 今冬の気温の乱高下の凄まじさは!

 午前中、蒲団の中でジムに行こうか止めようか、悩む。でも決心して車を出してジムへと向かった。
 継続は力なり。身体だけは鍛えよう。死ぬときは一気に死にたい。

 途中、コンビニに寄ってエリック・クラプトンのチケットを購入。4月15日土曜日「日本武道館」の初日である。
 ジムでは1時からの「シェイプ・ザ・ボクシング」と次の「ターゲット・アブス」を連続して行った。汗がビッショリ。
 年末年始、結構暴飲暴食をしたので、体重が数キロ増えていると覚悟したのに、体重計に乗ったらほとんど変わらずキープ。ホッとする。

 終わって、湿った牡丹雪が降る中、家へと帰る。
 本当は、弘前に行って映画を観ようとも思ったのだけれど、今日は断念。
 実はいま、観たい映画が2本ある。
 どちらも韓国映画だ(なんか最近韓国ドラマや韓国映画の話題しかしないけれど、別に韓国びいきということではなく、たまたま面白いソフトが韓国発だったというだけのことだ)。



 一本は「非常宣言」。
 韓国映画を代表するソン・ガンホとイ・ビョンホンが共演するパニック映画で、飛行機内で発生したウイルステロの恐怖を描く。
 とにかく、各映画批評で大絶賛。手に汗握る面白さなのだとか。
 青森市内にあった「シネコン」の一館が撤退したので、上映館は弘前にある映画館だけということに・・・。
 時間を見つけて弘前まで行くしかない・・・。



 そしてもう一本が「別れる決心」。
  これがまた凄いことになっている。
 パク・チャンウク監督による映画「別れる決心」が、英国アカデミー賞で監督賞、脚本賞、編集賞、外国語映画賞など計4部門の予備ノミネートリストに名前を連ね、アメリカのゴールデングローブ賞外国語映画賞と「第95回アカデミー賞」の国際長編映画賞にも予備ノミネートされた。

 あの「オールド・ボーイ」や「お嬢さん」を撮ったパク・チャヌク監督である。面白くないわけがない。
 物語は、殺人事件を追う刑事とその容疑者である被害者の妻が互いに惹かれてゆく姿を描いたサスペンスだという。
 こちらは2月の全国公開・・・って、青森県内では上映されるんだろうか?
 と思って調べたら、なんと「下田のTOHOシネマズ」での上映が決定したそうだ。
 しっかし。下田まで車で1時間半じゃん!

 でもどっちも早く観たいっ。






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「この街の冬に耐えられなくなっても、やがて待ちに待った春が来たとしても、自分自身が変わらなきゃ一切何も変わらないんだ」。【54日後の春へ】

2023年01月07日 | Weblog

 穏やかな土曜日。
 あっという間に冬休みが終わって、来週の火曜日からは仕事が始まる。
 そして気分は絶えず乱高下している。
 何が来たって怖くないぞと気持ちが高ぶったかと思えば、その数時間後にはやることなすことがすべて億劫で、生きていることが辛くなる。



 音楽を聴いて心が落ち着き、前向きになり、無敵なんだと思ってみたりする。でもまた、直ぐに塞ぎ込む自分がいるから始末が悪い。
 ジムでエクササイズをやって気分爽快になっても、ウォークマンに山下達郎や角松敏生や大瀧詠一を入れて聴きながら海沿いを10キロ走ってランニング・ハイになっても、東京に行って表参道を歩いたりライブを聴いたり美味しい食事をしたとしても、心の奥底に巣食っている「魔物」は蠢いたままだからどうしようもない。



 でも、こうしてはいられないという危機感満載の自分も確かにいる。
 このままで人生が終わってしまったとしたら、あまりにも悔し過ぎるじゃないかという、そんな思いがあるからだ。
 毎日毎日も不満と不安だらけで生きて来たのなら、最後の最後ぐらいは楽しく笑って生きたい。そうじゃないと、悲惨過ぎないか? こんなネガティブ・ライフを続けて・・・。



 今日は久しぶりにジムに行って「ヨガ」をやった。
 午後は雪掻きをして、ソウルメイトの女性のお母さんが突然他界したということでお焼香をあげてきた。
 どんどん雪が融け出している街。今日は1月7日土曜日。
 色んな関係者から何度も携帯が鳴る。そのやり取りに一日追われた。
 ちょっとここには書けないけれど、まあこの街青森、凄いことになっている。

 車を運転している最中、日本のアーティストのアルバムが無性に聴きたくなって、浜田省吾、山下達郎、角松敏生、大瀧詠一、クレイジー・ケン・バンドを久方ぶりに聴いてゆく。



 こうしちゃ、いられない。
 本当に、こうしちゃいられない。
 世の中、すんごく動き始めてる。






 

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「エリック・クラプトンがやって来る。日本武道館での6公演。その初日のチケットをゲットした!」。【55日後の春へ】

2023年01月06日 | Weblog

 ヨーロッパの一部地域では今冬歴史的な暖冬で、暑くて海水浴が出来るほどのところもあるという。
 翻って、にっぽん。
 例年の2倍以上もの大雪に見舞われた地方もあれば、我が町のように、12月いきなり大雪に見舞われたと思ったら、その後少しずつ勢いが衰え、現時点では例年並みの積雪に止まっている地域もあったりするからよく分からない。
 なんなんだ?
 これも地球規模の温暖化が齎している現象なんだろうか?

 早く3月になって外を思いっ切りランニングしたい。1月20日からの「大寒」を耐えたらあとはもう何とかなる。もう少し。もう少しだ。



 そんな中、年末いきなり飛び込んできたビッグ・ニュースが、エリック・クラプトンの通算23回目となる来日公演だった。今年4月15日からの「日本武道館」連続6公演である。
 そしてなんと、今回の公演中、海外アーティストとしては初の日本武道館通算100回公演が達成される。2023年はクラプトンが「ヤードバーズ」してから60周年のアニバーサリーイヤー にもなるらしい。



 ボブ・ディランの来日公演もチケットを買ったのに、あの「コロナ」の大流行に見舞われ急遽中止になってしまったし、ここ数年、ライブを観たのは「リンクステーション青森」でのユーミンだけだ。
 たぶん、今回の来日公演がクラプトンとして最後のライブになるかもしれないと思い、速攻でインターネットで先行予約をしてみたら、当たりました、初日4月15日土曜日の日本武道館。
 まあ、独りで行くので、1枚だったから当選確率が高かったのかもしれないけど・・・。



 エリック・クラプトンを初めて聴いたのは「デレク&ドミノス」の「レイラ」だった。高円寺にあったロック喫茶「キーボード」で聴いたのだ。「461オーシャン・ブールバード」はLP盤を買ったと思う。
 それからはリリースするたびにアルバムを買って聴いてきた。再発されたCDも改めて買い求め、ボックスも必ず出ると買って聴いてきた。
 クラプトンはいい。
 今もこのブログを書きながら「ライブ盤」を流している。



 4月が「武道館」でのクラプトン。5月が「埼玉スーパーアリーナ」でのユーミン。夏には「フジ・ロック」と「サマーソニック」と「ロック・イン・ジャパン」が待っている。



 あとはローリング・ストーンズだけか。
 来日して欲しい。アルバムも出るようだし。
 ローリング・ストーンズを最後に観たのは「東京ドーム」だったなあ。もうあれから何年経ったんだ?




 


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「『セブンイレブン大学いも』、TBS『ひるおび!』、『還魂:光と影』、『警視庁アウトサイダー 』」。【56日後の春へ】

2023年01月05日 | Weblog


 朝から吹雪模様。今日も底冷えがしている。でもそれほど雪は積もっていない。
 数年前から「年賀状」を出すことを一切止めたので、相手からも「年賀状」は届かないものと思っていたのだけれど、律儀な方もちゃんといて、近況報告を書き添えてくれる人も多い。そうなると義理を欠いてもいけないので、中心市街にある「N書店」まで行って「寒中お見舞い」の葉書きを買いこみ、頂いた方々へ返信した。
 ただ「寒中お見舞い」を送る時期は、松の内が明ける日から立春までとされているから、元旦から7日までの松の内を過ぎた辺りに出そうと、「郵便局」に行って10日頃届くようにしてもらう。



 新雪が道路を覆っている。北風が激しく吹いていて、そこに雪が乗っかるから時々息が出来なくなる。
 凍える寒さだ。
 「郵便局」の帰り道、「セブンイレブン」に寄って、巷でも美味いと評判の、乳酸菌100億個入り国産さつまいもをスティック状にカットして甘い飴でコーティングした大学いもを3袋買う。
 これがカリカリ触感でマジ美味い。



 家に帰って買って来た大学いもを食べながら熱い珈琲を一杯飲み、お昼のTBS「ひるおび!」を観る。
 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が、岸田文雄首相による2023年の衆院解散・総選挙の可能性について60%と予想し、来年9月の総裁選前における確率は8割だと言っていた。 
 世界の人口は80億人を超え、中国の人口をインドが超えた。アフリカ諸国の人口爆発とそれに反比例する先進諸国の人口減少と少子高齢化・・・。ロシアとウクライナ、中国と台湾、アメリカだって完全な分断国家だ。アメリカ下院議長もまだ決まらない100年来の大混乱だという。造反議員の大半がトランプ前大統領の熱狂的支持者なのだ。
 世界は混乱に塗れてる。



 気分を変えようとテレビを点け、残り2話となった「還魂:光と影」(Netflix)を観る。佳境である。
 「ザ・グローリー 輝かしき復讐」(シーズン1)も観ちゃったし(メチャクチャ面白かった)、もう観るドラマがなくなってしまった。
 仕方がない。まずは今夜9時からスタートする、テレビ朝日木曜ドラマ「警視庁アウトサイダー 」から観ていこうか。





 






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「テレビ東京『家ついて行ってイイですか 有吉が爆笑&名取は感動…新春4時間SP』がとにかく凄かった!」。【57日後の春へ】

2023年01月04日 | Weblog


 猛吹雪。真冬日だ。
 粉雪が突風に絡みつきながら襲って来る。今日は1月4日。仕事始めのところも多いだろう。
 やっと作った2022年「確定申告」書類一式を駅前の「青色申告会」に持って行き、そのあと「青森駅」に立ち寄って19日からの東京往復切符を買い求め、銀行に行ってお金をおろし、そこから「新年祝賀会」が開かれる「ホテルA」まで、参拝者で賑わう「善知鳥神社」を経由して歩いて向かった。
 凄まじい地吹雪だ。ホワイトアウト。



 早々と挨拶を済ませ、ホテルでの「新年祝賀会」を抜け出し、また雪道を歩いて家へと帰った。
 氷点下の凍える街を歩きながら、ふと、昨日の夜のテレビ番組のことを思い出す。凄かった。鬼気迫る番組だった。

 

 テレビ東京の「家ついて行ってイイですか 有吉が爆笑&名取は感動…新春4時間SP」のことだ。
 ゲストは、有吉 、 鈴木砂羽 、峯岸みなみ、名取裕子。

 番組の後半、口腔底がんにより53歳の若さで亡くなった、パンクバンド・「オナニーマシーン」のボーカル、イノマー氏の壮絶な闘病生活を追ってゆく。確かこれ、前にも「家ついて行ってイイですか」の中で取り上げられていた。

 今回も、イノマー氏のパートナーとして、彼の最後の姿を看取った妻の看病の様子と、イノマー氏の親友だった峯田和伸(銀杏BOYZ)との交流シーンが映し出されてゆくのだけれど、イノマー氏を励ますために開催された3000人の観客で埋め尽くされたライブの模様が凄過ぎる。

 ライブの最後で車椅子に乗って現れたイノマー氏は、癌治療による影響から瘦せ細り、舌を切除したことで上手に言葉を発することすら出来ないのだが、ギターを抱えマイクに向かって絶叫するのだ。酸素吸入しながら・・・。
 満身創痍。立っているのすら辛いだろう。
 死を覚悟したその壮絶なパフォーマンスを観ていて言葉を失ってしまった。

 彼は日記で「これから自殺しようとする奴がいるなら、俺にその命をくれ!」とまで言い切り、生きることへの執着を露わにする。
 テレビは、彼が激痛から病院のベッドでのた打ち回る姿を映し、最後に息を引き取る瞬間までカメラに収めて提示するのだ。
 
 そして、彼の死から3年経った2022年12月。必死に看病し続けた元妻が、2人の愛の巣だったアパートから引っ越す決心をするところで番組はエンドロールを迎える。もう自分の中で、彼に対する気持ちの整理が出来たことをスタッフに告げるのだ。そこには未来に向けた微かな希望があった。

 こういう凄まじい本物のドキュメンタリーを観てしまうと、ぐだぐだと「生きるだの死ぬだの、虚しいだの哀しいだの、老いるだの過去を悔むのだの」と、能天気にのたまっている自分が情けなく、恥ずかしくなる。

 真っ裸で氷点下の雪原に放り出されたらいいんだ、こんな弱々しいダメ人間は!






 

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「夜眠れずにまた朝を迎える。2023年1月3日、厳寒の底冷えする朝だ」。【58日後の春へ】

2023年01月03日 | Weblog

 1月3日火曜日午前11時現在の積雪量43センチ、気温マイナス2.7度。
 もう3日である。早い。早過ぎる。あっという間に時間が過ぎてゆく。どうしよう。

 雪片付けもまったくやる気が起こらず、2日間外に出ずに家で過ごす。
 昨日の夜もまた夢を見て真夜中に目を覚ました。夢の内容は忘れてしまった。色んな断片だけが幾つも幾つも現れては夢の中で消えていった。
 真っ暗な部屋の寝ている蒲団の脇に置いてある腕時計を取って時間を見たら5時を過ぎた辺りだった。



 そこからもう一度寝ようと目を瞑ったけれどうまく眠れず、そのまま考え事に耽る。
 「楽しいことだけを考えよう」、「どうにもならないことを、どうにかしようなんて思うな」、「漠然とした不安に惑わされるな」・・・そう思って前向きに頑張ろうと心に決めるのだけれど、時間が経つとそんな気持ちもだんだん萎えてくる。どうしようもない。
 長い年月の間、自分の身体に浸み込んでしまった、虚無感や猜疑心や諦めや怒りや悲しみや絶望なんかの負の感情の塊が心にこびり付いていて、それが中々剥げないで残っているのだろう。困ったもんだ。

 全然眠れないので、アイパッドを取り出して、「YouTube」で音楽を聴いてみた。
 まずは「グッバイ・エイプリル」の「ミッシング・サマー」のPVをチョイス。この曲もまた去年のヘビロテだ。
 湘南の江の島だろう。夏の太陽が降り注ぐ海辺を「グッバイ・エイプリル」のメンバーたちが歩いているシーンに、このアップテンポで爽やかなメロディーが被さってゆくのだけれど、「ミッシング・サマー」を聴いていると、優しい潮騒の音や穏やかな海風までが匂ってくるようだ。



 ああ。
 こんなふうな世界を歩いていたい。一切合切の煩わしさや鬱陶しさや億劫さを振り切って、堂々と降り注ぐ太陽の光を浴びながら、人生を思い切り楽しみたい。
 もちろん、このPVだって、作り物の虚構の世界を着飾ったように映しているだけなんだろうけど・・・。

 しっかし、いったい何がそんなに不満なんだ? いったい何がそんなに不安なんだ? 好きなことをたくさんやってきたじゃないか? それでもまだ満足しないわけ? ただ単に、欲が異常に強いだけなんじゃないの?

 いつの間にか、朝になった。
 窓が少しずつ白っぽく変わってゆく。
 2023年1月3日、厳寒の底冷えする朝だ。





 

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「Lay down all thoughts, surrender to the void」。【59日後の春へ】

2023年01月02日 | Weblog

 新しい年になったからといって、すべてが新しく生まれ変わるわけじゃない。いろんな物事は繰り越され、いろんな荷物は新しい年にまた持ち越される。
 煩わしいことや悩ましいこと、面倒なことや億劫なことはこの先も絶対になくなることはないだろう。



 元日の夜、奇妙な夢を見て目が覚めた。
 かなりの部屋数があるアパートの一室で、5人の男女が座ってカードゲームをしている。こちらの目線から見える世界が夢の中では展開していて、向かい側に座っている一人の女性がこっちの恋人らしい(その女性の姿かたちはとても曖昧で、現実にはまったく知らない女性に見える)。
 そのカードゲームの最中、こっちの目を盗むように、突然隣に座っていた男性と恋人がいきなり口づけを交わしたのである。
 その行為を偶然見てしまったことで大変なショックを受け、茫然としているところで目が覚めた。

 真夜中だった。
 脈絡もなく、よく意味も分からない。ただただ、恋人に裏切られたことの衝撃に胸が苦しくなった。
 なんでこんなおかしな夢を見たんだろう? みんなまったく知らない顔だった・・・。

 こういうよく分からない、意味不明な夢をいつも見る。
 そして見るその夢には、「微笑ましさ」とか「前向きさ」とか「楽しさ」とか「温かさ」というものがまったくない。
 とにかく悲惨で、辛くて虚しい気分で目が覚めるのだ。目を開けると、そこは真っ暗闇の冷たい夜の世界だ。いつもそうだ。

 これまでずっと、物事を否定的に考え、悲観主義にどっぷり浸かり、世の中を斜めに捉え、生きることへの懐疑や諦観が常にあるからだろうか?
 目の前にあるのは、不確かな漠然たる不安である。

 もう少し今年はポジティブにいこうと思う。ロックしていこうと思う。馬鹿になり切ろうと思う。
 長年のマイナス思考を方向転換して急に変えられるのかかどうか、あまり自信はないけれど・・・。

 ビートルズも歌ってる。
 Lay down all thoughts, surrender to the void・・・思考を捨て去って、無の中に身を委ねてごらんと。









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