1月28日午後6時現在の積雪量76センチ、気温マイナス6.2度。
家の周りを除雪しても除雪しても、またすぐさま雪が降り積もる。片付けてもキリがない。このままいったら100センチ超えは時間の問題だろう。
朝起きるのが億劫で、ジムで10時半から予約していた「ヴィンヤサ・ヨガ」をドタキャンした。遅めの朝食を食べてまた蒲団に潜る。
昨日の夜は同じ職場の3人と前から約束をしていた夕食会。それでも2次会には行かず、その場も2時間程度で切り上げ、タクシーを呼んでもらい早めの帰宅をして、珍しく11時前には寝てしまったのに、朝になっても疲れが溜まっている。
それでもお昼には頑張って家を出た。
雪が凄い。車を運転していても一面真っ白で前方がよく見えない。完全なるホワイトアウトだ。
いつまで続くんだ? この氷点下の真冬日は・・・。
所用を済ませ、午前のジムをキャンセルしたので午後2時15分からの「シェイプ・ザ・ボクシング」を予約した。でもほぼ満員で残り2名分しか空きがなかった。
2週間ぶりのジムである。
腹筋を100回やって、45分間のエクササイズを終え、サウナとお風呂に入って髭を剃り、頭と身体を洗い、着替えてまた厳寒の外に出た。
車にたくさんの雪が積もっている。
吹き荒ぶ雪の中、青森ベイブリッジを登って家路を急いだ。
家に帰って車庫の前に車を停めたら、またまた雪が積もっているではないか。
仕方がないので荷物を玄関先に投げ、スノーダンプを押して雪掻きをする。
貴重な時間が雪掻きという行為で潰れてゆく。雪国暮らしの宿命だろうか。こうして何10年間も長い長い冬時間を過ごしてきた・・・。
近所に住む、もう90歳近いお爺さんが、黙々と家の周りの雪を集め、それをその家から50メートル近く離れた雪捨て場へせっせと運んでいた。
その男性を、朝も見るし昼も見るし夜も見る。とにかく1日中雪掻きをしているのだ。まるでそれが自らに課す責務みたいに。
スノーダンプで雪を掬いながら、そのとても単調でとても純朴な光景を、暫くの間、ぼーっと見ていた。
ひたすら寡黙に雪を運ぶ行為が、とても崇高なものに思えてくる。
ふと、ヘミングウェイの「老人と海」を思い出した。