あと50日後に春が来る。
もちろん、それはあくまで仮のメルクマールに過ぎない。ただ単に、50日後確実に春がやって来ると言っているわけじゃない。
それでも春はこの街にだってきっと訪れる。
これからまた氷点下の日々が続き、大雪が何度もこの街を襲うだろう。いや絶対に襲うはずだ。
でも、必ず2023年の春はやって来る。
今はただ、黙ってその日をじっと待っている・・・。
そんな辛い冬の日々。
いい音楽を見つけた。
これはいい。
さかいゆう。
彼の2枚のアルバムを聴いている。
1枚目はアルバム「愛の出番」という。
素晴らしい。いわゆるシティ・ポップ(あんまりこのフレーズ使いたくないですが・・・)というか、そのベースにはR&B、ソウル、ポップなフレーバーに溢れている。
ウィスパー・ヴォイスもいい。
霞が薄っすらとかかったような浮遊感が堪らない。
ギラギラした真夏の午後に聴くというより、夏の透き通った明け方や静かな夕暮れの浜辺で聴いたら、これまた成層圏の彼方まで飛んでいきそう。
特に「愛の出番」のタイトル1曲目から、それに続く「嘘で愛して」、「Get it togethe」、「確信MAYBE」、「Laughter In The Rain」、「大人だからさ」までの6曲は完璧な出来栄えである!
そしてもう1枚が彼の9枚目になる(らしい)カバーアルバム「CITY POP LOVERS」。
70年代から80年代のシティポップの名曲を10曲セレクトして歌っている。
なんと山下達郎の「SPARKLE」が1曲目!
続いて2曲目が、鈴木茂の「砂の女」!
竹内まりやの「プラスティック・ラブ」も5曲目に入っている。
当然、彼独自の解釈でアレンジしているわけで、原曲に親しんできたファンには若干の違和感が残るかもしれない。
でも、これはこれでいいんじゃない?
さかいゆう。
真冬、暖かい部屋の中で、窓からしんしんと降り積もる雪を眺めながら独り聴くのもいいかも。
いいよぉ。