MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

ゴマダラチョウの蛹化

2018年06月11日 | 昆虫

外は本降りの雨。

でも台風の影響は少なくて済みそうなので一安心ですね。

 

今日の記事は『ゴマダラチョウ』の蛹化です。

写真は地味なので、今回も集合型でまとめてみました。

今年撮影している一連の生態写真は夜中や早朝の待機が少ないので、体力的にかなり助かっています。

今回の蛹化も予定通り“朝の9時過ぎ”、と楽なパターンでした。

撮影機材:OLYMPUS E-M1 + M.ZD60mm F2.8 Macro + FL-600R(ディフューザー使用)

 

前の晩、19時頃から蛹化に備えてぶら下がる準備を始めました。

“1枚目の写真”は尾部を固定するために“粘着力のある糸”を吐いているところです。

終齢幼虫に脱皮してから8日目のことでした。

22時頃(2枚目の写真)尾部を固定し下向きになって蛹化スタンバイです。(固定したところが完全に固まるまで待つのでしょうね。)

ここから約11時間後、ぶら下がり体制に変わって蛹化が始まりました。(3枚目)

大きく身体を振り、30分程で幼虫の皮を脱ぎ捨てて蛹になりました。

エノキの葉に擬態しているので、綺麗な緑色です。

さあ、あと1週間位経つとクライマックスの【羽化】となります。

それまでは室内撮影も一段落。

少しはノンビリ出来そうです。

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アカボシゴマダラの脱皮(1齢→2齢)

2018年06月10日 | 昆虫

台風5号が近づいているようです。

いつもなら写真を撮りに出かけられず家でノンビリ…のはずなのですが、現在の状況だとそうはなりません。

『アカボシゴマダラ』と『ゴマダラチョウ』それぞれ1頭ずつを室内飼育しているからです。

順調でしたら『アカボシゴマダラ』の幼虫が2頭いるはずだったのですが、後で孵化した方が死んでしまいました。

自宅に持ってきた卵は5個。

結局、その内4個がダメだったということになります。(今年は確率が低かったです。)

なんとか残った1頭だけは羽化させたいと思っています。

 

その残りの1頭が昨日、1齢から2齢に脱皮しました。

2齢以降の脱皮は終齢まで大きさが変わるだけなので、なんとか最初の脱皮(角無しから角ありへ)を撮りたかったのです。

撮影機材:OLYMPUS E-M1 + M.ZD60mm F2.8 MACRO + FL600R(ディフューザー使用)

青虫が横長なので、横長3000×1500pixでトリミングしました。

④はお気に入りショットなので、ちょっと大きめにしてあります。

まずは一昨日の1齢幼虫、まだ脱皮の兆候は見えていません。(体長:約4mm)

ここから昨日の午後、脱皮の連続写真です。

①14時46分 孵化から5日目、頭が大きくなって脱皮開始です。 ISO200  1/125  F8

②14時47分 頭が出ましたが、殻が撮れません。

③14時51分 角が伸びました。

④14時53分 殻が抜けないよ~。(このショット、可愛いので今回のイチオシです。)

⑤14時53分 頭を振って~。

⑥14時54分 やっと、とれた~。

⑦17時58分 脱いだ皮を食べて、しばし休憩タイムです。(体長、約5mm)

無事に羽化までいって欲しいな~。

現在は『ゴマダラチョウ』の蛹化、スタンバイ中です。

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蝶は栗の花がお好き?

2018年06月09日 | 昆虫

狭山丘陵の昆虫達 その6 です。

前回の状況に味をしめて、昨日も朝から出かけてみました。

気温が高くなったこともあり、前にも増して蝶の数が多かったようです。

今日はいつもより若干拡大率を上げて載せてみました。

機材:OLYMPUS E-M1 + M.ZD40-150mm F2.8 PRO + MC-14

『キマダラセセリ』小型のセセリチョウです。 ISO200  1/1250  F4

『キマダラセセリ』をもう1枚。

なかなかの解像感です。 SO200  1/160  F/8

これならマクロレンズをバッグから出す必要がありませんね。

このレンズの強みは望遠側150mm(MC-14を着ければ210mm)なのに70cmまで寄れることです。

おかげで昆虫撮りには非常に重宝しています。

今回、初めて見た『キタキチョウ』 ISO200  1/4000  F4

『ミドリヒョウモン』の裏側  ISO200  1/640  F4

通常は現像時にシャドウを明るく、ハイライトを押さえるのですが、あえて『ミドリヒョウモンの』緑色を出すために逆の補正をしてみました。

これなら名前の由来が解る気がします。

次からは、翅フルオープン状態を…。

『イチモンジチョウ』の裏側がこの状態で撮れました。 ISO200  1/1600  F4

表側はモノクロなので、裏の方が綺麗な蝶です。

『メスグロヒョウモン』♀ 丁度良い感じに翅を開いてくれました。 ISO200  1/160  F5.6

他にカミキリムシなどもお初のものが撮れましたが、それはまた別の機会に…。

 

先ほど(15時頃)最初に孵化した『アカボシゴマダラ』が2齢幼虫に脱皮して角が出来ました。

青虫とは思えない可愛らしさです。(そんなのは、お前だけだろう…って? それでも良いんです。)

終齢幼虫になっていた『ゴマダラチョウ』も、やっと蛹になる場所を探し始めました。(こちらはちょっと遅かったのですが。)

明日は蛹化撮影スタンバイになりそうです。

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狭山丘陵の昆虫達 その5(メスグロヒョウモン)

2018年06月07日 | 昆虫

今週の月曜日(最初にアカボシゴマダラが孵化した日)の午後に狭山丘陵で撮った蝶の写真です。

栗の花が咲いたら蝶が集まってくる…と聞いていましたので近くに行ってみると、確かに栗の木は蝶の集会場になっていました。

枝を軽くトン!と叩くと何十匹もの蝶が一斉に飛び立ちます。

これは楽しめそうですよ。

まず、ここではお馴染みの『テングチョウ』から。

この日は朝から孵化撮影で頑張ったので、機材は虫撮り用としては最軽量機材を持ってきました。

機材:OLYMPUS E-M5 + M.ZD14-150mm F4-5.6Ⅱ

この場所でも、やはりいちばん数多く見られたのは『テングチョウ』でした。 ISO400  1/320  f/5.6

前回も登場した『スジグロシロチョウ』です。 ISO400  1/1600  f/5.6

先月ここで『コチャバネセセリ』を撮りましたが、これは『オオチャバネセセリ』です。  ISO400  1/2000  f/5.6

今回来た甲斐があった…と思わせてくれたのは、この次の蝶でした。

ヒョウモンチョウ系の蝶が、ずいぶんたくさん栗の花に着いていたのですが、チラ見では前翅の性標(黒い筋)から『ミドリヒョウモン』かも?と思っていました。

翼を開いていたところも1枚。

濃い性標が3本です。(ミドリヒョウモンなら4本が濃く見えるはず…) ISO500  1/640  f/5.6

これはどうやら『メスグロヒョウモン』の雄のようです。(喜)

ヒョウモンチョウの仲間、特に雄はどれも模様が似ているので同定に苦労することが多いのです。

また雄雌の区別も付きにくいのですが、この『メスグロヒョウモン』だけはその名の通り雄雌をハッキリと区別できます。

今回も1頭雌を見つけましたが、翅を閉じていたので以前に撮ったものを載せておきます。

『メスグロヒョウモンの雌です。(2010年9月撮影) LUMIX  DMC-GF1 + G VARIO 100-300mm F4-5.6    ISO800  1/800  F8

名前通り雌は黒く、ヒョウモンチョウという感じではありません。

「来た甲斐があった。」と書いたのは、この『メスグロヒョウモン』に関しては雄が撮れていなかったからなんです。

区別がしにくかったので、今まで雄を見ても『ミドリヒョウモン』だと勘違いしていたのかもしれませんが。

この日も間違いやすい『ミドリヒョウモン』が1頭混じっていましたよ。

『ミドリヒョウモン』の雄です。  ISO500  1/160  f/8

毎年プチ遠征に出かける赤城山周りでは一番多く見かけるヒョウモンチョウです。

このエリア『狭山丘陵』は私の家から直線距離で僅か20km足らずなのですが、『所変われば…』の諺通り、ずいぶん昆虫の種類が違います。

今年の夏はどんな昆虫と出会えるのか、楽しみにしながら通うつもりでいます。

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アカボシゴマダラ、2個目の卵も孵化成功

2018年06月06日 | 昆虫

最後に残った『アカボシゴマダラ』が昨日の朝、無事に孵化しました。

(実は、昨日のブログを更新していた時には既に孵化が完了していたのです。)

一昨日の孵化よりは1時間少なかったのですが、それでも3時~9時過ぎまで6時間以上かかってしまいました。

これで『アカボシゴマダラ』の幼虫が2頭になったので、羽化が撮影出来る可能性は高くなりましたね。

孵化の様子は昨日と殆ど変わらないので、簡略化してアップします。

昨日とは雰囲気を変え、横長の合成でいってみましょう。

卵の大きさは、直径が約1mm、幼虫の体長は2mm半位でしょうか。

EOS7D MarkⅡ + MP-E65mm F2.8 1-5× マクロフォト(拡大率×2を使用) + スピードライト320EX(ディフューザー使用)

今回の幼虫の方が性格は良く、卵の付いていたエノキの葉の上から逃げ出さず、とりあえずの定位置として満足してくれました。

 

6月2日に脱皮して終齢幼虫になった『ゴマダラチョウ』の幼虫も元気に育っています。

食欲もかなり旺盛になってきて、エノキの葉を食べる音が「パリパリ……。」とよく聞こえるようになりました。

コアラっぽい顔が可愛らしいと思うのですが、如何でしょう? 

OLYMPUS E-M1 + M.ZD60mm F2.8 MACRO    ISO800 1/80  F5.6

体長も40mm近くになりました。

震動などの刺激があったりすると、こんな感じで固まります。

あと1日か2日したら植木鉢のエノキに引っ越してもらい、蛹化の準備です。

 

今日関東地方も梅雨入りしたそうですね。

室内撮影にはぴったりのタイミングです。

出来れば夜中の『蛹化』『羽化』は勘弁してもらいたいのですが、こればかりは…。

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