MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

狭山丘陵の昆虫達 その4

2018年05月30日 | 昆虫

昨日、今季3度目の狭山丘陵へ出かけてきました。

数日の差でも目立つ昆虫はずいぶん変わってくるようです。

前々回(9日前)よく見かけたアカシジミやウラナミアカシジミは殆ど見られず、今回、目についた蝶はこれでした。

撮影機材:OLYMPUS E-M1 + M.ZD 40-150mm F2.8 PRO + MC-14

『ミズイロオナガシジミ』という可愛らしくて美しいシジミチョウです。 ISO640  1/320  f/5.6

特に縞々のハイソックスが可愛いですね。

小型のセセリチョウも見ることができました。

この写真では大きさが解りにくいですが、『ヒメキマダラセセリ』という、かなり小さなセセリチョウです。 ISO640  1/400  f/5.6

この後も蝶が続きます。

翅を開いてとまる、こちらは大型のセセリチョウ『ダイミョウセセリ』です。 ISO640  1/320  f/5.6

モンシロチョウ…ではありません。でも大変良く似た『スジグロシロチョウ』です。 ISO640  1/200  f/4

食草もモンシロチョウと同じ、アブラナ科の植物です。

翅の表が、かなり地味~な『クロヒカゲ』です。 ISO640  1/640  f/5.6

今回は裏が撮れなかったので、以前撮った物をあげておきます。

眼状紋は多いですが、やっぱり色的には地味ですね。 ISO500  1/400  f/5.6

別の昆虫も少しだけ…。

昆虫の忍者『ナナフシ』がいました。 ISO640  1/500  f/5.6

この場所では得意の擬態も役に立ちませんが…。

最後は昆虫のハンターを。

『シオヤアブ』が何かを捕らえた所でした。 ISO640  1/200  f/5.6

拡大すると、結構、迫力があります。

「ハンター」というより「殺し屋」と言った方が似合うかもしれませんね。

マクロレンズだったら複眼まで解像できたと思うのですが、レンズ交換が間に合いませんでした。

 

今日は久しぶりにピラカンサ池の様子見に出かけてきました。

ここ何日かの間に最悪の状況は脱したようで、撮影の皆さんも10名近く来られていたようです。

私も久しぶりにカワセミの姿と飛び込みを見ることが出来ました。

それでも帰りの公園で、『アカボシゴマダラ』の卵を2個ゲット。

孵化→蛹化→羽化の3点セットが撮れる可能性が出てきました。

ちょっとだけ期待と楽しみが増えました。

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ゴマダラチョウの脱皮(EOS7D MarkⅡ + TAMRON SP90mm F2.8 Di MACRO)

2018年05月28日 | 昆虫

名前が間違っていましたので訂正します。 アカボシゴマダラ→ゴマダラチョウ

曇ってはいるけれど穏やかそうな天気だったので、朝の内は撮影に出ようと思い準備をしていました。

出かける前に、先日養子にいただいたアカボシゴマダラゴマダラチョウの幼虫の様子を見たところ…。

頭部の後ろに白く変化したところが出来ています。

そう言えば…作日から動いた様子が見えません。

これは拡大してみた方が確実なので、三脚にセットしてあった EOS7D MarkⅡ に TAMRON SP90mm F2.8 Di MACROをセット。

昆虫撮影にはOLYMPUSを使うことが殆どなのですが、たまにはCANONでマクロ撮影を、ということで。

8時13分 EOS7D MarkⅡ + TAMRON SP90mm F2.8 Di MACRO + スピードライト320EX(ディフューザー使用)

頭の後ろにもう次の頭部が見えていますね。(解ります?)

実は脱皮って、結構時間がかかるんです。

まあ、この際ですから他の予定はキャンセルして脱皮撮影を狙うことにしました。

案の定1時間経っても、2時間経っても時々モゾモゾ動くだけ。

やっと動きが大きくなってきたのは11時前でした。

10時59分 ISO200  1/250  f/8

大きく動いて透明の薄い皮を脱ぐと同時に、頭を出そうと頑張っています。

11時07分 抜けた~。(何だかスッキリした顔をしていますね。)

やはり頭の大きさが大分違います。

11時08分 こっちを向いてポーズ。

オオムラサキの仲間は、幼虫の顔がかなり可愛いんですよね。

11時12分 疲れたので、ちょっとお休みのようです。

14時02分 しばらくして様子を見たら、脱ぎ捨てた皮は綺麗に食べ終わって、お昼寝の最中でした。

角も茶色に変わってきています。

このアカボシゴマダラゴマダラチョウは兄弟の2頭をいただいたのですが、ちょっとした不注意で1頭死なせてしまいました。(トホホ…です。)

残った1頭は何とか成虫まで頑張って育てます。

今年は梅雨が早そうなので、貴重な晴れとなりそうな明日はまた虫撮りの予定です。

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テングチョウの羽化

2018年05月26日 | 昆虫

思いがけず羽化の写真が撮れました。

昨日の狭山丘陵歩きの時、割と撮り易いところに付いていた『テングチョウ』の蛹を一つだけキープしてあったのですが…。

(あわよくば羽化が撮れたらラッキー…程度の軽い気持ちでした。)

テングチョウの羽化撮影は経験が無かったこともあり、おまけに蛹が一つだけでは撮り逃がす確率はかなり高いと思っていました。

今回はテングチョウよりアカボシゴマダラの羽化が最優先だったので、自宅に戻ってから、まずはその準備から。

アカボシの飼育体制を終えて、一応テングチョウも羽化前の蛹を撮るために撮影台に持っていこうとしたら…あれっ?

既に黒っぽく色変わりしているじゃないですか。

持って帰ってきた時は全体に緑色で、翅の部分が少し色づいている程度だったんですよね。

16時17分 OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm F2.8 Macro + FL600R(ディフューザー使用)

これはどう見ても明日の朝までに羽化しそうな雰囲気です。(蛹の体長は約15mmです。)

過去に一度だけでも羽化を見ていれば、後どれくらいで羽化が始まるか見当が付くのですが、蝶によって違いますからね~。

とりあえず食事を済ませ、19時前から撮影待機状態に入りました。

18時54分 全体に黒みが増してきました。 ISO200  1/125  f8

蝶の羽化は早朝3時とか4時の可能性が高いので、本来なら2時間ほど仮眠をとってしまうのですが…。

何しろお初の蝶ですから、羽化の兆候を正確には見分けられません。

仕方が無いので「もう行けるところまで行くっきゃ無い!」と覚悟を決めました。(眠くなるまでは頑張ろう!という意味です。)

その内に蛹が頭の方から徐々に白っぽくなってきました。

22時12分 全体に白くなって、僅かに動きも見え始めました。

モゾッと動いた瞬間!

22時24分 蛹が割れました。 羽化の始まりです。

22時25分 身体が半分ほど蛹の外へ。

22時25分 クルッと回って「抜けた~。」

22時28分 翅に体液を送り込んで徐々に伸ばします。

22時30分 ここまで来れば一安心。

まだ飛んでしまうことは無いので、ちょっとアップを撮ってみました。

22時44分 あまり可愛いとは言えない…かな?

朝になってから放してあげました。

最後は前に使ったカットを再使用。

思いがけずテングチョウの羽化が撮れてラッキーでした。

23時で撮影が終えられたことも、徹夜に弱い私にとっては助かりました。

いつもこのペースだと有り難いのですが、中々そうはいかないんですよね。(^^;)

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狭山丘陵の昆虫達 その3

2018年05月25日 | 昆虫

今日も昆虫を探しに狭山丘陵へ…ではなく、別の理由がありました。

それは、今年の課題に関係しています。

今年最大の課題、それは去年撮り逃がした“アカボシゴマダラの羽化”を撮ることです。

ところが何故かアカボシゴマダラの卵も幼虫も全く見当たりません。

そんなとき“虫友”Tさんからメールが入りました。

Tさんのお宅にあるエノキに“アカボシゴマダラの幼虫”がいたので、「必要なら差し上げます。」という願ってもない話でした。

そこで今日の午前中、いつもの狭山丘陵にある駐車場で待ち合わせして、幼虫を受け取りました。

※この時点では私もTさんも、アカボシゴマダラと信じて疑いませんでした。

 ところがこの幼虫、ゴマダラチョウだったんですよね。(終齢幼虫になって気づきました)

大きさは12~14mmなので、2齢か3齢でしょう。 OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm F2.8 Macro    ISO800  1/125  f/5.6

幼虫を受け取った後、フィールドを一回りして、昆虫写真を何枚か撮りました。

今年お初のハートカメムシ(エサキモンキツノカメムシ)です。 ISO400  1/500  f/4

交尾の最中でした。

前回に続いて『ウラナミアカシジミ』の美しい個体が。 ISO400  1/500  f/4

これは『ミズイロオナガシジミ』と言います。 ISO200  1/1000  f/6.3

暗~いところにいた『コジャノメ』です。 ISO400 1/80  F4

このフィールドから持ち帰った『テングチョウ』の蛹が明日にも羽化しそうな雰囲気です。

うまく撮れたらラッキーなのですが…。

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狭山丘陵の昆虫達 その2

2018年05月23日 | 昆虫

前回の続きです。

このフィールドは、私が毎年何度か出かける赤城山周りの公園より人間の手が入っていない場所かもしれません。

そのため、あまり見たことのなかった昆虫達に出会えるチャンスも多いように感じました。

同行していただいたTさんの話では、今年は白い蛾の発生が多いとか…。

確かに雑木林の上の方には、かなりの数の一見“蝶”の様な蛾の群れがあちこちに見えます。

下の方にいた個体を撮ってみました。

蛾にしてはかなり美しい『シロヒトリ』でした。(アメリカシロヒトリとは違います) ISO800  1//160  f/6.3

羽化直後に交尾をしているペアも…。 ISO800  1/125  f/6.3

拡大してみました。(1600×1200pixでトリミング) ISO800  1/125  f/6.3

なかなか格好良いと思うのですが…。

 

もしかして『アカスジキンカメムシ』が?と期待して探しましたが、見つかったカメムシはこれ…。

『ハサミツノカメムシ』の雌です。 ISO800  1/250  f/6.3 

雄なら名前の通りお尻にハサミを持っているのですが、残念ながら雌でした。 

 

『イチモンジカメノコハムシ』という面白い形の昆虫です。 ISO1250  1/50  f/7.1

これと良く似たものに、『ジンガサハムシ』というのもいます。(最初はこちらだと思っていました。)

 

次はちょっとモンスター的なやつを。

『ヤマトシリアゲ』です。 ISO640  1/160  f/7.1

つきだした口、サソリのような尾部、スターウォーズに出てくる異星人のモデルになりそうな感じですね。

 

このエリアには蝶の食草も多く、この日はルリタテハの幼虫がたくさん見られました。

おそらく3齢位では? ISO1250  1/50  f/7.1

トゲが痛そうに見えますが、このトゲ、柔らかいんです。

ツマグロヒョウモンと同じように触っても問題ありません。

こちらが『ルリタテハの終齢幼虫』です。 ISO800  1/80  f/6.3

かなり毒々しいイメージですが、危険はありません。

最後はキアゲハの終齢幼虫です。

『キアゲハの終齢幼虫』 自宅に食草の準備があれば、羽化撮影用に“お持ち帰り”したかったな~。 ISO800  1/200  f/6.3

成虫は『ナミアゲハ』と非常に良く似ているのですが、終齢幼虫に関しては全く雰囲気が違いますよね。

キアゲハの生態写真は次の課題にしたいと思います。

 

今年は、まず○○○○ゴマダラの羽化撮影が第一優先です。

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