外は本降りの雨。
でも台風の影響は少なくて済みそうなので一安心ですね。
今日の記事は『ゴマダラチョウ』の蛹化です。
写真は地味なので、今回も集合型でまとめてみました。
今年撮影している一連の生態写真は夜中や早朝の待機が少ないので、体力的にかなり助かっています。
今回の蛹化も予定通り“朝の9時過ぎ”、と楽なパターンでした。
撮影機材:OLYMPUS E-M1 + M.ZD60mm F2.8 Macro + FL-600R(ディフューザー使用)
前の晩、19時頃から蛹化に備えてぶら下がる準備を始めました。
“1枚目の写真”は尾部を固定するために“粘着力のある糸”を吐いているところです。
終齢幼虫に脱皮してから8日目のことでした。
22時頃(2枚目の写真)尾部を固定し下向きになって蛹化スタンバイです。(固定したところが完全に固まるまで待つのでしょうね。)
ここから約11時間後、ぶら下がり体制に変わって蛹化が始まりました。(3枚目)
大きく身体を振り、30分程で幼虫の皮を脱ぎ捨てて蛹になりました。
エノキの葉に擬態しているので、綺麗な緑色です。
さあ、あと1週間位経つとクライマックスの【羽化】となります。
それまでは室内撮影も一段落。
少しはノンビリ出来そうです。
アカボシゴマダラの蛹化糸を吐いてぶら下がるんですね。昆虫の生態って見ていて飽きません。この状態って一般的にはちょっと気持ち悪いって思ってしまうのですが、綺麗!ホントに綺麗です。
私達があまり知らない世界、堪能させて頂いています。
前記事のアカボシゴマダラは卵の大きさとで出来た体の大きさの違いにビックリですね~。
タテハチョウ科の蝶はぶら下がり型が多く、アゲハチョウ科は逆の上向きで蛹になることが多いようです。
孵化と蛹化は撮影対象の移動が無いので割と楽なのですが、問題は次の羽化です。
蛹から出てくるスピードが蝶によって違うので、遅れ気味にならないようにするのが大変です。
今回のゴマダラチョウとアカボシゴマダラ、羽化撮影はどちらも初めてなので、さあ、どうなるでしょう?
数十メートル先の鳥とレンズの直前にある1mmの卵、正反対の世界なので飽きることがありません。
(実はこの変態時の連続写真、同時に動画も撮っているんですよね。)