MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

石垣島の蝶達 その5(最終回)

2024年07月11日 | 昆虫

石垣島シリーズの最終回です。

石垣島の蝶達…となっていますが最終回は蝶以外の昆虫です。

いつもなら今回は“トンボ編”となるのですが、今回はトンボを見る機会がほとんどありませんでした。

以前、数種類のトンボを撮った公園の池は手入れが全くされておらず、蓮に覆われ、見かけたのは殆どこのトンボだけでした。

撮影機材:OM SYSTEM OM-1 + ED40-150-mm F2.8 PRO + MC-14

“アカスジベッコウトンボ”

ISO200  1/800  f/5.6 露出補正:-1 焦点距離:210mm

ISO640  1/500  f/5.6 露出補正:-1 焦点距離:210mm

ISO640  1/500  f/5.6 露出補正:-1 焦点距離:210mm

図鑑によると、このトンボは2006年に国内で初めて、日本の最西端“与那国島”で確認されたそうです。

因みに私が初めて見たのは、ここ同じ場所で2014年のことでした。

関東地方などにいる“ショウジョウトンボ”のように、全身真っ赤な美しいトンボです。

 

最後はこれも東京などでもよく見る“ホシホウジャク”です。

ISO1600  1/500  f/5.6  露出補正:-1 焦点距離:135mm

ISO3250  1/1250  f/5.6  露出補正:-1 焦点距離:135mm

この写真は、今シリーズ第一回目で“オオゴマダラ”を撮ったサンダンカにいた“ホシホウジャク”です。

長い口吻を伸ばして、器用にホバリングしながら吸蜜をするもんですね。

 

結局、蝶以外に載せられるものはこの二つしかありませんでした。

でも、思ったより昆虫が減ってはいなかった事に、ちょっとだけ安心しました。

コロナ禍が一段落してから(終わってはいませんが)やっと石垣島に来る事が出来たので、これで一度区切りを付けるつもりです。

5年ぶりの撮影旅行は気力、体力共に落ちているのを感じましたし…。

来年からはもう少し近場狙いで出かけたいと思います。

 

尚、痛めた右足は回復度50~60%というところです。

なんとか車は運転出来るようになったのですが、乗り降りがちょっと…。(笑)

 

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石垣島の蝶達 その4

2024年07月09日 | 昆虫

そろそろ石垣島のネタも少なくなってきました。

今回の蝶編4回目と次回で石垣島編は終了です。

 

ところで私事ですが、昨日いつもより早起きして蓮どまりのカワセミを撮りに行ったのですが、なんと自転車でコケてしまいました。

撮影は諦め、朝一で病院へ。

先生が傷を見て一言「これは縫わなきゃダメだね。」

私「・・・・。」

10針ほど縫われたおかげで、右足を曲げることが出来なくなってしまいました。

…と言う訳で当分撮影は無理のようです。(ガックリ)

 

その話は置いといて蝶編最終回です。

撮影機材:OM SYSTEM OM-1 + ED40-150-mm F2.8 PRO + MC-14

最初は今回一番多く見た“イワサキタテハモドキ”です。

図鑑によれば“迷蝶”となっており、1990年、2011年に西表島、石垣島で一時的に発生だそうです。

私が初めてこの蝶を撮ったのが2012年で、その時は数も少なかった記憶があります。

しかし、今年の数は明らかにこのエリアで繁殖していると思える多さでした。

(私は学者では無いので、あくまでも蝶好きカメラマンの感想ですが…。)

ISO800  1/400  f/5.6  露出補正:-0.7 焦点距離:200mm

地味のような、派手なような?

 

“ベニモンアゲハ”

ISO160  1/500  f/5.6  露出補正:-1 焦点距離:200mm

スマートな体型のベニモンアゲハですが、この個体は少しくたびれているようで、真っ赤な胴体と翅の紋様が色あせてしまっていますね。

そこで以前に撮った若い個体の写真を。

2014年撮影 ISO400  1/800  f/5  露出補正 : 0 焦点距離:200mm(EOS 7D)

何という鮮やかな赤でしょう!

 

“リュウキュウアサギマダラ”

ISO3200  1/1000  f/5.6  露出補正:-1 焦点距離:210mm

 

ISO1000  1/1000  f/5.6  露出補正:-1 焦点距離:210mm

この蝶も以前は、先程のイワサキタテハモドキのように一番数多く見られる蝶だったこともありました。

しかし今回は三日間で一度しか会うことが出来ませんでした。

名前の通り、渡りで有名なアサギマダラと同じような模様で、中型の美しい蝶です。

 

最後はこの蝶、実は南西諸島だけでは無く、最近は鹿児島にも進出しているようです。

ただ形がユニークなので…。

“イシガケチョウ”

ISO1250  1/1000  f/5.6  露出補正:-0.3 焦点距離:210mm

普段はこんな所から縄張りを見張っていることが多く中々撮りにくい蝶です。

これでは形がよく解らないので、これも以前に撮影したものを…。

2013年撮影 ISO1000  1/400  f/5.6  露出補正:0 焦点距離:171mm   (E-M5)

この蝶を初めて見たカミさんは、「蛾だ!蛾!」と騒いでいたのを思い出しました。

 

これで今回の蝶編は終了です。

次の最終回はその蝶以外の昆虫にする予定ですが、他の昆虫は殆ど撮っていないんですよね。

…どうしよう”?

 

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石垣島の蝶達 その3

2024年07月07日 | 昆虫

石垣島で見られる蝶には、“・・・ムラサキ”と言う名前を持つものが三ついます。

どれも美しい翅を持っているのですが、なかなか撮影チャンスに巡り会えません。

特に撮りたかったのが“リュウキュウムラサキ”の雄です。

過去に撮ってはいるのですが、翅が傷んでいるものばかりで良い写真は撮れていませんでした。

しかし今回、いつもの撮影ルートを外れて車を止めたところ、目の前、高さ2mほどの木の上に…。

撮影機材:OM SYSTEM OM-1 + ED40-150-mm F2.8 PRO

ISO2500  1/1000  f/5.6 焦点距離:210mm

これって、もしかして…?

周りを見渡すとまだ数頭の蝶がヤブカラシの様な花(名前は不明)で吸蜜中です。

ISO800  1/200  f/5.6 焦点距離:110mm

手前が雄、奥側が雌だと思います。

翅にちょっとだけ欠損がありますが、まあ仕方ありません。

雌の表側はこんな感じです。

ISO1600  1/500  f/5.6 焦点距離:90mm

雄と雌ではかなり翅の模様が違いますが、どちらも綺麗ですね。

とりあえず、雌の裏側も載せておきましょう。

ISO250  1/400  f/5.6 焦点距離:175mm

 

次は二つ目のムラサキ、“ツマムラサキマダラ”です。

5年前に来た時は、この蝶がかなり目立ったのですが、今回は一度見ることが出来ただけでした。

この裏の模様は雌ですね。

ISO800  1/400  f/5.6 焦点距離:210mm

結局翅を開いてくれませんでした。

これだけでは寂しいので、10年前に同じ場所で撮った雄雌の表側を…。

ツマムラサキマダラ ♂ ISO400  1/200  f/5 焦点距離:200mm (EOS 7D)

 

ツマムラサキマダラ ♀ ISO400  1/320  f/5 焦点距離:200mm (EOS 7D)

 

そして3頭目は“ヤエヤマムラサキ”、まさに石垣島の蝶と言う名前が付けられています。

ヤエヤマムラサキ ♀ ISO2500  1/800  f/5.6 焦点距離:210mm 

紫色の翅表を持つのは雌なのですが、残念ながらこちらはまだ撮ったことが無いんですよね。

過去に一度だけ雄の表を撮ったような記憶があったのですが、過去のデータを探しても見つかりませんでした。

 

以上、3回目は紫色の蝶編でした。

次はその他の蝶(言い方が蝶に失礼かも…)の予定です。

 

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石垣島の蝶達 その2

2024年07月06日 | 昆虫

石垣島の蝶達の第2回目もサンダンカどまりの蝶です。

蝶の名前は”ツマベニチョウ”

南西諸島から鹿児島県あたりに分布している、シロチョウの中では最大級の蝶です。

この蝶は普段高いところを飛行していますし、とまるのも高い木の上になるので、オオゴマダラに比べると撮影の難易度は高くなります。

それでも吸蜜時は、短時間ですが下に降りてくるので、そこに出会えれば撮ることが出来る、と言うところでしょうか。

 

今回も一日目、二日目はいつも通り高いところにいるのを目にしただけでした。

三日目、いつもの場所(前回オオゴマダラを撮ったホウライカガミのあるところです)の前に咲いているサンダンカの所に来た時でした。

2頭のツマベニチョウがやってきて吸蜜を始めました。

吸蜜は1分足らずでしたが、何とかまずまずの形で撮ることが出来、ホッと一息。

あと1分到着が遅れたら撮れなかった、と言うことですからね。

撮影機材:OM SYSTEM OM-1 + ED40-150-mm F2.8 PRO

ISO125  1/1250  f/5.6 焦点距離:210mm  露出補正:-1

この蝶は雄のようです。(雌は黒い部分が多く、オレンジ色が薄くなります)

 

この蝶も沖縄に来た時は是非撮りたい蝶の一つでした。

オレンジ色を載せたので、次は紫色の予定です。

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石垣島の蝶達 その1

2024年07月04日 | 昆虫

昨晩、石垣島から戻りました。

とりあえず今日は朝から半日かけて写真の整理を終え、1回目のブログ更新です。

 

最近は行く度に蝶を初めとした昆虫の種類、数共に減ってガッカリすることが多かったので、今回もその点を危惧していました。

結果として思っていたよりは蝶の数、種類共にまずまずだったのでチョッピリ安心しました。

 

今日はその中から第1回目として、沖縄に行ったらとりあえず撮りたかった蝶の1番手、“オオゴマダラ”です。

タテハチョウ科に属するこの蝶は、日本産最大級の一つで、優雅にフワフワ飛んでいる姿には、いつも癒やされる思いがします。

撮影機材:OM SYSTEM OM-1 + ED40-150mm F2.8 PRO+ MC-14

通常は食草ホウライカガミ(キョウチクトウ科)の周りを飛び回っていることが多いので、こんな感じです。

ISO1600  1/1000  f/5.6 焦点距離:125mm

割と近寄っても逃げないので、撮りやすい蝶です。

ISO500  1/250  f/5.6 焦点距離:110mm

2頭の絡みが撮れました。

ただ、いつも残念に思っていたのがホウライカガミの花に色気が無いことです。

出来ればハイビスカスのような写真映えする花で吸蜜する所を撮りたかったのです。

残念ながら今までそのチャンスには恵まれなかったのですが、思わぬところでそのチャンスがやって来ました。

石垣島二日目の夕食時(夕食とは行っても18時過ぎだったので、現地はまだ昼間です)、表に出るのが面倒でしたのでホテルのバイキングを食べていた時…。

テーブルから見える池の周りの“サンダンカ(アカネ科の低木)に3頭のオオゴマダラがやって来て吸蜜しているじゃないですか。

しかし、ホテルの裏側の芝生の中に入っていかねばならないので、一度部屋に戻ってカメラを持ってきたのではおそらく間に合いません。

泣く泣く諦めて、翌朝…。

朝食を食べていると、何とまた3頭のオオゴマダラが…。

食事は終わっていたので、フロントに入っても良いか聞いたところ、「問題ないですよ」とのこと。

急いで部屋に戻り、カメラを持って裏の池に行ったところ、何とか1頭残ってくれていました。

ISO1000  1/500  f/5.6 焦点距離:90mm

やはり赤が入ると良いですね。

 

ISO5000  1/1250  f/5.6 焦点距離:85mm

焦点距離85mmですから、近くに寄っても逃げないことが解りますよね。

自分としては、これが今回の収穫No.1だったかな?と思っています。

しかし実際は撮れた数があまり多くないので、順番に上げていこうと思っています。

 

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