MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

暑さに負けて…。

2018年07月31日 | 昆虫

先日の殺人的な猛暑のおかげで暑さへの耐性が出来たと思ったのですが、どうやらそうでもなさそうです。

私は夏の暑さは嫌いでは無かったのに…。

やはり年齢のせいなのでしょうね?

ちょっとだけ狭山丘陵へ昆虫の状況を見に行ってみましたが、強い日差しにあたると歩き回る意慾はどこかへ行ってしまいました。

あまりに暑いと“蚊”も動かなくなる…とテレビでやっていましたが、蝶やトンボはどうなんでしょうね?

いつもの駐車場周りでも、あまり昆虫の姿は見えません。

生命力の強い『ツマグロヒョウモン』が2~3頭舞っているだけでした。

ツマグロヒョウモン(♂) OLYMPUS E-M5 + LUMIX G.VARIO 100-300mm F4-5.6      ISO400  1/400  F8

これから夏の後半になるとますます数が多くなる蝶です。

20年くらい前には殆ど目にすることが無かったのですが…。

 

熱中症になりたくないので、今日はおしゃべりだけで引き上げることにしました。

“暑さ”に“写欲”が負けた一日でした。

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『アカボシゴマダラ』と『ゴマダラチョウ』+α

2018年07月28日 | 昆虫

異常な暑さが一段落したと思ったら、今度は異常な動き方の台風がやってきました。

それでも涼しいことだけは助かりますが、中四国方面の被災地に新たな災害だけは起きて欲しくないと強く思います。

いつもの体調なら涼しい昨日、一昨日は撮影に出かけるのですが、とにかく夏バテ気味の今回は休養日としました。

当然、記事にする新ネタがあるはずも無く、こんな時のために残しておいたものを今日の記事とします。

 

今年の課題は2年越しで狙っていた『アカボシゴマダラの羽化』でした。

この本命撮影は結局1度しか撮影できませんでしたが、その替わりもっと難易度の高い(個体の数が少ない)『ゴマダラチョウ』の脱皮、蛹化、羽化が撮れたのはラッキーでした。

それにプラスして予想もしていなかった『オオムラサキ』の幼虫も手に入れることが出来、現在この観察も続けています。

ただ『オオムラサキ』の成虫を見ることが出来るのは来年になりそうです。

出来れば『オオムラサキ』の羽化を待って比較しようと思ったのですが、それは先の話…ということに。

この『アカボシゴマダラ』と『ゴマダラチョウ』、それに『オオムラサキ』は共に“タテハチョウ科”の“コムラサキ亜科”に属し、幼虫はどれもエノキを食草としています。

そのため同じところで見つかることも多いんです。

それに幼虫は見た目が殆ど同じなので、非常に区別がつきにくいのも事実です。

まずは幼虫から。

①、②は4齢幼虫、③の『オオムラサキ』だけは3齢幼虫です。

②の『ゴマダラチョウ』の角が緑色なのは脱皮した直後だからです。

違いは背中の突起の形状です。

①は4対で3番目が大きく目立ちます。②は3対で2番目が大きくなっています。③も4対で2,3番目の突起が大きいですね。

 

次は蛹です。

③が撮れていないのが残念ですが、どれも幼虫と同じように形はよく似ています。

背中側(左側)の突起があるかないかくらいの違いしかわかりません。

 

そして成虫です。

これは以前に撮った写真を使いますので、“コムラサキ亜科”の4種を載せてみました。

やはり形はよく似ていると思いますが、この4枚の写真を見て何か気づきませんか?

答えは、蝶なのに花にとまっているところが1枚も無い…ということです。

理由はこの【コムラサキ亜科】の蝶たちの食事は「花の蜜」ではなく「樹液」なんです。

また地面に降りて給水したり(今回のオオムラサキ以外の3枚はそんな時の写真です)、動物の糞などからも水分補給をするそうですよ。

 

④の『コムラサキ』だけは幼虫の食草が“ヤナギ”なので生息地も異なります。

『コムラサキ』は私がいつもカワセミを狙っている池の周りでよく見られます。(周りにヤナギが多いからでしょうね。)

 

参考のため一枚追加です。

①の『アカボシゴマダラ』は夏型の蝶です。

因みに春型は…。

こんな感じで、春型には名前にある『アカボシ』が後翅にありません。

ちょっと見には大きめのシロチョウといったところでしょうか?

この『アカボシゴマダラ』、本来、日本では奄美大島に生息している蝶なのですが、現在、関東地方で勢力を伸ばしているものは、この奄美大島産とは種類が違うようなのです。

突然、関東地方に現れたため、中国か韓国から人為的に持ち込まれた物ではないか?…と言われています。

そして昨年、『ゴマダラチョウ』の生息域を脅かす可能性があると言う理由で、【特定外来種】に指定されてしまいました。

(もう十分生息域は広がってしまっていると思いますが…。)

 

以上、簡単に『アカボシゴマダラ』と『ゴマダラチョウ』の比較をしてみました。

私は昆虫の研究者では無いので上手く説明は出来ませんが、昆虫写真を撮る立場で今後も観察を続けていきたいと思います。

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カワセミは来たけれど…

2018年07月24日 | 昆虫

大げさでなく命が危ない暑さが続いています。

皆さん、くれぐれも熱中症には注意しましょうね。

 

それでも今朝は久しぶりの“曇り空”。

朝の内だけと決めてピラカンサ池へ…。

でも、やっぱり不調でした。

7時49分 幼鳥が姿を見せました。

下の嘴がうっすら赤くなっているので、雌の可能性が高そうです。

8時53分 1時間後にやって来てピラカンサの枝(通称:桃バック)上部に

でも、良いパフォーマンスは無く飛び去り。

曇っていた空も、お馴染みの夏空に変わって暑さが戻ってきました。

カワセミも姿を見せないので、10時で引き上げることに。

相変わらず、ついてませんね~。

 

自宅の『オオムラサキ』達は、なかなか大きくなりません。

『一太郎』君は3齢幼虫になってから既に18日目です。

殆ど1日中こんな感じで寝てばかりです。(体長、約15mm)

同じ仲間の『ゴマダラチョウ』や『アカボシゴマダラ』は3齢幼虫の期間を5日くらいで4齢幼虫に脱皮したんですよね。

【オオムラサキセンター】のデータによると、3齢幼虫になるのが10月初めで、そこから4齢幼虫になるのが40日後となっています。

東京に比べて気温の低いところのデータなので、これをそのまま当てはめる訳にはいきませんが…。

私の所の幼虫達、3齢になったのが7月上旬ですからね~。

8月初めに4齢幼虫になって、そのまま越冬幼虫へ…ではちょっと不自然な気がします。

8月中に『羽化』と考える方が自然な気もしますが、どうなることやら?

まだまだ観察は続きます。

 

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昨年からの課題が撮れました。(アカボシゴマダラの羽化)

2018年07月20日 | 昆虫

前回予測が外れて撮影できなかった『アカボシゴマダラの羽化』をやっと撮ることが出来ました。

蛹化から六日目の今朝、羽化の時刻は4時頃と予想していたので、3時に起きれば間に合うはずでした。

でも、念のため2時前に起きてカメラの前へ。(これが正解でした。)

まずは2時丁度の状況を1枚。

①昨晩9時頃には殆ど緑色でしたが、5時間経つとかなり黒っぽくなっています。

30分おきに観察用のシャッターを切ってモニターで拡大し、変化の様子を見ながら待機します。

2:30の分を撮った後、おそらく3時過ぎまでは大丈夫だろうとノンビリ構え、時間潰しに新聞のパズルを解いていました。

ふと上目遣いに蛹を見たら、「…んっ?」

「あれっ、蛹が割れてる!」

少々焦りましたがこんなのは毎度のこと、まだ羽化が始まったばかりですから大丈夫。

②若干遅れましたが、これなら何とか。(2枚目の写真です。)

とりあえず2枚シャッターを切って動画にチェンジ。

蛹から出てきてクルッと反転するところを動画で撮って、その後は静止画、動画を交互に撮影していきます。

③翅が引っかからずに上手く抜けました。 

とりあえず後は翅が伸びるのを待つだけ、ここまでくれば、羽化はほぼ成功です。

④羽化開始から約6分、羽化は蛹化などに比べると動きが多く、かなり忙しい撮影です。

⑤1時間近く経って、ほぼ翅が伸びきりました。(羽化、100%完了です!)

でも3時起きだったら間に合いませんでしたよね。(良かった~。)

機材:OLYMPUS E-M1 + LEICA MACRO ELMARIT 45MM F2.8 + FL600R(ディフューザー使用) ISO200  1/125  F8

 

先日撮った同じ仲間の『ゴマダラチョウ』の蛹は、羽化前の変化がもう少し解りやすかったように思います。

まあそれでも昨年から、ツキが無かったりミスったりで撮れなかった『アカボシゴマダラ』の羽化が何とか撮れて一安心。

次は『オオムラサキ』なのですが、こちらは初めての飼育なので、どうなるか予測が出来ません。

とりあえず今日の午前中は体力回復です。

「お休みなさ~い。」

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二度目の蛹化『アカボシゴマダラ』

2018年07月14日 | 昆虫

今期、お馴染みのネタなので、簡単な内容にしておきます。(文章も短めに)

先日、羽化をミスったことのやり直し用に狭山丘陵から持ち帰ってきた『アカボシゴマダラ』が、予定通り今朝蛹になりました。

OLYMPUS E-M1 + LEICA MACRO ELMARIT 45mm F2.8 + FL600R(ディフューザー使用)  ISO200  1/125  F8

とにかく『アカボシゴマダラ』の羽化だけは何故か3連敗なので、今度こそ…!

前回6日目に羽化したので、20日の朝の予定です。

この『アカボシゴマダラ』が終わったら、『オオムラサキ』に集中したいと思っています。

 

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